ルシフ様の2020年読了本

2020年の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:9305
ナイス数:73

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:01月09日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:01月19日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:01月24日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)感想
ここまで積み上げてきた逆転フラグをボキッとへし折るような展開にハラハラさせられるが、設定と伏線の回収ぶり、これだけの大長編なのも納得の完成度でありました。阿選との決着に関しても、これはシリーズの味かな……。
読了日:01月26日 著者:小野 不由美
アルスラーン戦記15戦旗不倒 (らいとすたっふ文庫)アルスラーン戦記15戦旗不倒 (らいとすたっふ文庫)
読了日:02月02日 著者:田中芳樹
ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)
読了日:02月17日 著者:水野 良
ごろごろ、神戸。ごろごろ、神戸。感想
神戸に住んでるわけじゃない同僚の本を、神戸生まれの妻が借り、それをオレがまた借りた本。筆者のことを知っているのは、はてな民だからだ……。読んだら神戸を走りたくなるし、見かけた店にも入りたくなる。
読了日:02月25日 著者:平民金子
ライムスター宇多丸の映画カウンセリングライムスター宇多丸の映画カウンセリング
読了日:03月27日 著者:宇多丸
私の男 (文春文庫)私の男 (文春文庫)感想
全編ぬめるような文体、「腐野」というネーミングセンス、不自然なポージングをした漫画キャラのような「おとうさん」の身体描写など、引っかかる要素満載なのにリーダビリティが高く、あっという間に読み終わってしまう。もちろん、再読させる仕掛けもあり。この作者の本を読むのは2冊目だが、さすがは代表作であるな。
読了日:03月28日 著者:桜庭 一樹
USムービー・ホットサンド ──2010年代アメリカ映画ガイドUSムービー・ホットサンド ──2010年代アメリカ映画ガイド
読了日:03月31日 著者:グッチーズ・フリースクール,降矢聡,山崎まどか,篠儀直子,結城秀勇,鍵和田啓介,村山章,樋口泰人,真魚八重子,西田博至,長谷川町蔵,川口敦子,入江哲朗,ジャッキー・ゴルベール,松井宏,金原瑞人,岡村詩野,中川大地,吉川悠,三浦哲哉,鈴木透,aggiiiiiii,鈴木了二,土田環,中西香南子,ケリー・ライヒャルト,ボー・バーナム,カイル・マーティン,クリストファー・ブローヴェルト
より速く、より遠くへ!ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (SB新書)より速く、より遠くへ!ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (SB新書)
読了日:04月15日 著者:西 加南子
三体三体
読了日:04月30日 著者:劉 慈欣
巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)感想
地味な肩書きがついている地味そうな小説なんだが、全然関係ないと思っていたことが、読み進める内により大きな問題へと繋がり、それがひいては読者である自分自身にも降りかかってくる、そんなうそ寒い気分にさせられる。
作者の前作『エアー2.0』を衣替えして、違う面から語りなおしたようで、これがシリーズを通していかに深まっていくかも楽しみ。
読了日:05月04日 著者:榎本憲男
「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 (朝日文庫)「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 (朝日文庫)感想
胡散臭いカルトに始まり、国家ぐるみの敗戦に終わった太平洋戦争だが、その背景には自身を省みず安直な自賛に溺れた姿があった。「臣民」をコントロールする数々の言説に、肝が冷える思いだ。
読了日:05月19日 著者:早川タダノリ
ドクター・スリープ 上 (文春文庫)ドクター・スリープ 上 (文春文庫)
読了日:05月25日 著者:スティーヴン・キング
ドクター・スリープ 下 (文春文庫)ドクター・スリープ 下 (文春文庫)感想
前半はチマチマと読んでいたが、後半は1日で一気読み。映画ではない原作『シャイニング』の素晴らしい続編。もうあのホテルはないからな……。もう全編優しさしかなくて、亡き父のことを思い出して泣けた。
読了日:05月25日 著者:スティーヴン・キング
スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド) (新書y)スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド) (新書y)
読了日:06月19日 著者:高橋 ヨシキ
DV(ドメスティック・バイオレンス)――殴らずにはいられない男たち (光文社新書)DV(ドメスティック・バイオレンス)――殴らずにはいられない男たち (光文社新書)
読了日:07月03日 著者:豊田 正義
ドロレス・クレイボーン (文春文庫)ドロレス・クレイボーン (文春文庫)
読了日:07月24日 著者:スティーヴン キング
甘やかな牢獄~奴隷商人サラサ~ 「女奴隷」シリーズ (光文社文庫)甘やかな牢獄~奴隷商人サラサ~ 「女奴隷」シリーズ (光文社文庫)感想
大石圭初のシリーズものも、ついに三作目。しかし、ここに来て「ふりだしにもどる」をさらっと書いてしまうこの作家、マンネリを通り越して稀有な作家性を獲得しているのではないか……! 珍独裁国家描写には、どことなく大藪春彦感もあるな。
読了日:07月25日 著者:大石 圭
三体Ⅱ 黒暗森林 上三体Ⅱ 黒暗森林 上
読了日:08月13日 著者:劉 慈欣
三体Ⅱ 黒暗森林(下)三体Ⅱ 黒暗森林(下)感想
何でもいいからやりながら「これは計画の一部だ」とうそぶくやつ、これ、中国で絶対流行っただろ……。二転三転する展開と、第一作を巻き込んで着地する結末、全てが痛烈なまでにずばりはまり、ラストの感動をもたらす。途中、「これはもはや○が勝つしかないだろ」と思ったのだが、すぐに絶対無理だな、打ち消した。それがまさかこんな幕切れをもたらすとはな……。また一作目から読み返したくなるし、続きも楽しみ。

読了日:08月14日 著者:劉 慈欣
皆殺し映画通信 御意見無用皆殺し映画通信 御意見無用
読了日:09月11日 著者:柳下 毅一郎
歌舞伎座の怪紳士歌舞伎座の怪紳士感想
「見立て殺人」ではないが、歌舞伎の演目になぞらえて展開していく、日常と地続きの物語。現代の生きづらさ、危機的状況にある舞台劇など様々なことを想起させるが、ラストは読者を懐かしくも美しい場所へと連れて行ってくれる。素晴らしい。
読了日:09月17日 著者:近藤史恵
アルスラーン戦記16天涯無限 (らいとすたっふ文庫)アルスラーン戦記16天涯無限 (らいとすたっふ文庫)感想
最終巻。改めて買ってちゃんと読むと……やっぱりすげえやっつけ感がある! 結末自体はこれでいいと思うが、風呂敷の畳み方に問題があったか。本来なら、ラストに近づくにつれて分厚くなる大作並の構想だったが、もはや書き込む体力がなかったか。やっぱり若いうちに完結させとくべきものであった。
読了日:09月25日 著者:田中芳樹
北の愛人 (河出文庫)北の愛人 (河出文庫)
読了日:10月31日 著者:マルグリット デュラス
日本軍兵士の真実 (中央公論 Digital Digest)日本軍兵士の真実 (中央公論 Digital Digest)
読了日:10月31日 著者:五木寛之,鴻上尚史,戸部良一,吉田裕,河野仁,佐藤卓己,武田一義,松山巖,都甲幸治,桜庭一樹
フィフティ・ピープル となりの国のものがたりフィフティ・ピープル となりの国のものがたり感想
連作短編、群像劇と呼ぶには淡い、病院を中心にした人々の物語。執筆当時の韓国の社会的状況をさりげなく盛り込んでいて、知識があればより深く読めるはず。となりの国のものがたり、というサブタイトルだが、本邦にも似た状況はあり、さまざまな隣人との間で揺れ動く心の動きは、どんな人間にも通じる普遍的なものだ。
読了日:11月25日 著者:チョン・セラン
わざわざゾンビを殺す人間なんていない。わざわざゾンビを殺す人間なんていない。感想
ゾンビミステリと言えば『生ける屍の死』だが、SF仕立てでそれを見事に継承してみせた感。「悪役を演じる」主人公の造形がいいですね。
読了日:12月25日 著者:小林 泰三
夜の向こうの蛹たち夜の向こうの蛹たち感想
女性を取り巻くルッキズムに鋭く切り込む一本で、美化されない三者三様の心理と立場を描くことで、今ここにあるものを浮き彫りにする。やるせなさも残る読後感の中にこそ、救いの片鱗がある。
読了日:12月27日 著者:近藤史恵

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