”旅は続く”『西遊記2 妖怪の逆襲』
映画「西遊記2~妖怪の逆襲~」 三蔵法師一行がクモ女に遭遇… 日本版予告編公開
チャウ・シンチーが脚本!
天竺に向けて旅を続ける三蔵たちだが、悟空はなかなか三蔵に心服せず仲違いばかりして危機を招いてしまう。蜘蛛女の襲撃を乗り越えたものの、二人の険悪さは決定的に。どうにか比丘国にたどり着き、九官真人に取り持たれて国王と面会する四人だが……。
『西遊記 はじまりのはじまり』の続編……?と思いきや、キャストは総入れ替えになっているし、チャウ・シンチーはプロデュースと脚本に退いてツイ・ハークが監督しているし、いったいどうなってるの?という感じの映画。
三蔵:ウェン・ジャン→クリス・ウー(『トリプルX 再起動』)
孫悟空:ホアン・ボー→ケニー・リン(『修羅の剣士』)
沙悟浄:リー・ションチン→メンケ・バータル(『孫文の義士団』)
猪八戒:チェン・ビンキャン→ヤン・イーウェイ
段:スー・チー→スー・チー
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と言った感じでガラリと変わっている。特にホアン・ボーさんだった孫悟空が、急にイケメンになっているのが驚きだ。下の二人は、正直前作で台詞もない数合わせだったのでもうちょっと存在感のある面白い人に変えたかったのだろう、という気はするが……?
まあこれだけ陣容が変わっているんだから、普通に続編というよりリブート、パラレルな内容になっているのでは、と見る前は思っていたのだが、あれっ、スー・チー……?
完全に続編だよ! お話はまったくあの続きで、三蔵は未だに悟空に殺されたスー・チーのことを想い続けている。回想や幻影でちょいちょい再登場してくるスー・チーさん……。うーむ、これだけキャストが変わってキャラのイメージまで変わってるのに堂々と続編とは、フリーダム過ぎないか……?
正直、前半は退屈だったが、後半になって本筋が始まると急速に面白くなってくるのな。チャウ・シンチー演出に比べてギャグのコントロールや畳み掛けはうまくいってないが、アクション演出や馬鹿馬鹿しいまでのCGの巨大感の表現などは、さすがのツイ・ハーク節ではないですかね。二人ともむやみに大仏が好きなのがよくわかる。後半はどんどんお約束で盛り上げ、続編ならではの展開を見せる。テーマ曲も全部同じなので、ここはあの技が……!と思ったらやっぱり出てくるわけだ。無論、二番煎じ感も否めないところではあるが……。
今回のゲストキャラ、九官真人を演じているのは仲間由紀恵……あれっ? 出てくる間、ずーっとニヤニヤしっぱなしのキャラで、すごい存在感だ。いつのまに中国映画に……と思っていたらヤオ・チェンという向こうの人気女優なのね。それにしても似ているな……。歳も同じだよ!
『人魚姫』のリン・ユンも出ていて、脇役で出番は少なめだが重要な役。ここは「きみい、ちょっとキャリアを積んでみんかね」とシンチーが出したのであろうか。
スー・チーさんゲスト出演で一応、愛がテーマなのだが、何せ生きてるのは結局孫悟空なので、段々とBL風味に……。
まあ最近のツイ・ハーク映画だと確実に二時間越えなんだろうが、今回は110分にまとまっていて素晴らしいですね。ここは脚本力か……? あまり期待してなかったが、両ビッグネームの個性が発揮されてて面白かった。エンドロール後にはオマケが……いや、ないんだけど……あると言うか……。
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