『トイストーリー3』は感動のラストらしいが
実のところシリーズ一本も観た事ない(ピクサー作品で見たのは『バグズ・ライフ』だけ)のだが、宣伝を見るとやたらと「感動のラスト」という文句が謳われている。で、予告では、大学生になった持ち主が家を出て行ってしまい、おもちゃ軍団は行き場を失う……ということ。
「どうして君は大人になるんだろう」
……なんてことが書かれてある。大人になったら、おもちゃはもう必要でなくなってしまうのだ……。
会社で宣伝用に書いた文章でも、やたらと「感動のラスト!」と連呼してしまったが、実際の中身は全然知らん。いったい、どんなラストになるんだろう?
1.オタク的。
まあオレのような人間の発想だが、つまり「大人になってもおもちゃ持っとって別にええやん」という話。
アンディがラストで、やっぱり君たちと離れない! 大学の寮にも連れて行くよ! と言い出す。ルームメイトにはやな顔されるが、アンディもおもちゃたちも別に気にしない!
……いや……これが一番素晴らしいラストだと思うよ。でも、感動はしないよなあ。
2.取りあえず泣いとけおまえら。
ピンチになったアンディを助けようとして破損し、修復不能になってしまうおもちゃたち。ラストシーンはおもちゃの葬式だ。ウッディもバズも一体一体、火葬にされる。炎の中で溶けていくおもちゃたち。空に煙が上って行き、アンディは涙をこらえながらそれを見上げているのだが、思い出がフラッシュバックして、ついに涙がこぼれる! 空に浮かぶおもちゃたちの笑顔。「忘れないよ……!」。
んむ、これだね、これなら映画館中、号泣間違いなしだ。オレが脚本書いて良くて、客を感動させろと言われたらこれにするね。しかし、会社でこれを語ったら、
Y口
「それ、感動と言うより、悲しいじゃないですか」
……う〜む、確かにその通りだな……じゃあ違うのか?
3.『電○少女』
あったね〜、ほら、昔のジャンプにさ〜。桂正和の描いたあれ。
数々の試練を乗り越えて、命のなかった存在が人間に変わる! これですね。ウッディもバズも恐竜も?みんな人間に変わるのだ。これは感動だ!
S井
「それ、ピノキオじゃないですか」
……あっ! そうかそうか、もうすでにあったね、そういう話。やはり先達は偉大だ。まあ『ライオンキング』とか『アトランティス』とかやらかしてくれてるディズニーだが、さすがに自分とこの作品からはパクれないよね。
4.タイムカプセル
いつの日か再会することを誓い、ウッディたちはタイムカプセルに入って眠りにつく! 掘り出すのはアンディの子供の世代か、それよりもっと後の時代の子供たちか……。まあずばり問題の先送り的ラストですな。これでは感動しないので、ちゃんと結末を描こう。
掘り出された先は、数万年後の地球! 掘り出したのは、地球に残ってたった一人ゴミ処理を続けるロボットだった! そのロボットに、「やあ! きみは未来のおもちゃかい?」と挨拶するウッディ! しかし、空中を浮遊する白いロボットに怪しまれて撃たれそうになっててんやわんや……! まあウォーリーたちとともに、ウッディやバズも元気にやっていけそうです……。
んん〜、これは感動するんじゃないか? しないか……。
これの亜流で、オバケの世界に迷い込んでしまうというのもありだな。「来年は『モンスターズインク2』で会おう!」。……サイテー……。
ダメだな〜、どれも帯に短し襷に長し。ま、実際の作品の脚本のお手並み拝見だな。どうせラストしか見ないし……(笑)。
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