『ベオウルフ』
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/04/11
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実写に限りなく近いCG、ということだが、『シンシティ』『300』よりはCGで、監督の『ポーラー・エクスプレス』ほどではない、というところ。わかりにくい?
元の詩はストーリーのつながりがわかりにくかったものを、ニール・ゲイマンが行間を読んで再構築。ゼメキスなんだし、わかりやす〜いキリスト教賛美と人種差別をきっちり盛り込んでるんじゃないかと心配したが、そのようなあざとさが入り込む隙間はない。やはり古典は偉大だ。
「父と子」「過去との対峙」といった普遍的なテーマが物悲しく描かれ、叙情的な物語に仕上がっているだけに、余計に実写でないところが惜しい。役者がいったい何をやってるのか知りたくもある。本物ならばもっと繊細な芝居もできたろうに……。
CG表現は細かくなればなるほど、新しい限界にぶち当たる。今回は「雑踏」の表現と、名もない役者の描き分けの不徹底にがっかり。
炎で溶けた雪が水滴になって、カメラの表面に飛び散る……ってその水滴もCGやし! さすがにやり過ぎ感も漂っておなかいっぱい。
ただ、硬派かつ繊細なストーリーは素晴らしいので、この冬の世界滅亡や宝探しや怪獣対決に惹かれない人は、ぜひ見てほしい。
……でもこれって実は『FFX』とほぼ同じ話だよな……。
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2005/09/08
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