『凶鳥の如き忌むもの』三津田信三

凶鳥の如き忌むもの (講談社ノベルス)

凶鳥の如き忌むもの (講談社ノベルス)

 刀城シリーズ二冊目!


 瀬戸内にある島にて執り行われる秘儀……。脱出不能の断崖絶壁に作られた拝殿で、儀礼中に巫女が消えた。「鳥人の儀」と呼ばれる儀式に隠された秘密とは? 祭られる神、大鳥。そして伝承される怪物、鳥女の正体とは?


 ノベルスということで、前作よりもシンプルな構成。怪奇描写も徐々に薄れ、パズラー的な方向性にシフトしていく端緒である作品か。
 最初の事件の大仕掛けが凝っている分、中盤の展開が今ひとつ蛇足に感じられる。その大仕掛けのオチがあまりにバカなので、笑ってしまったが、ノベルスとは言えこれだけの厚さにするネタとしては少々弱かったか。読み通せばそれなりに納得できないこともないが、オチだけ言ったらギャグにしかならんもんなあ。


 とりあえず、これからシリーズに触れる人は後回しにしてもOKですよ! むしろ心に余裕ができてから読もう。

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)

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首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

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