2010/03/22 DREAM13 試合感想

 久々PPV〜。
 7試合とは少々物足りないが、10試合あると絶対直前決定のクソカードが入ってくるからな。8試合ぐらいが理想ですな。

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▼第1試合 無差別級ワンマッチ
ミノワマン(フリー/スーパーハルクトーナメント優勝)89kg
VS
ジミー・アンブリッツ(アメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)125kg

 スタミナ切れるまでデブのノロノロした攻めを凌ぎ、ミス待ちのセコセコしたボクシングを展開した後、いつもと同じ足関。デブは無策にタップ……。
 ん〜、武士道の時は、これがだいたい中休みみたいな位置に入ってたわけだが、今はなぜか第一試合なんだよな。毎回毎回、こんなウンコ試合を初っぱなに見せられて、会場行ってる人はほんとに心から盛り上がってるのか? 青木や長南の「MMAを見せる」みたいな発言に拍手を送る人たちが? 


▼第2試合 ライト級ワンマッチ
弘中邦佳(マスタージャパン/ケージフォース・ライト級王者)70kg
VS
菊野克紀(ALLIANCE/DEEPライト級王者)70kg

 これは良いカード。ライト級ではニューカマーとなった弘中が、去年アルバレスに惜敗し、ある程度評価の定まった菊野を脅かすという構図。UFCなんかはほぼこういうカードの連続で構成されてるからなあ。その意味で、今日のマッチメイクは好評価。
 しかし、試合は一方的に。「通用しない」と語った三日月蹴りをまともに受け、弘中はいきなり後退。まっすぐ下がったところに追い打ちのパンチが飛んでくる。菊野の正拳の距離感が抜群で、弘中は自分の打撃の距離に入れない。さらに追い打ちの三日月蹴りがグサリと刺さり、身体がくの字に曲がったところに、フォローのフック! 崩れ落ちる弘中……!

 おお〜、つええ〜! これは鮮やか。階級上、UFC帰り(まあ落ち武者だけど……)の弘中を雑魚扱い。これは川尻戦を早くみたいな。でも、まずはカルバンあたりとかな?

 しかし、スタンドはガラガラで、アリーナも空席が目立つ。まあこのカードじゃな……。


▼第3試合 フェザー級ワンマッチ
前田吉朗パンクラス稲垣組/パンクラス初代フェザー級王者)62.5kg
VS
コール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts) 62.8kg

 エスコベド、手足なげ〜! 同じ階級とは思えないリーチ……と思ったら全然懐深くないよ(笑)。飛び込んでのアッパーをヒットさせた前田が攻勢。エスコベドは遠い間合いで左ハイを振る。脚が長い上にスムーズに出てるが単発なので、全てガードの上。まっすぐ下がる場面も多く、噂の三角が出る気配もない。前田は調子良さそうで、かつてのメジャーイベントで勝てない姿はどこへやら、いい感じに攻めている……はずだった。
 が、が、が、右ローから左ハイのコンボで一撃失神〜! スムーズに出てたハイだが、つなげても綺麗に出た。いや〜、ローキックを取りに行きかけてバランス崩しちゃったか? エスコベドの追い打ちのダイビングも大袈裟で良かったね。
 これも前回アメリカの強豪を倒して評価を挙げた前田が、さらなる強敵を迎え撃つ……という実力は路線のシビアなマッチメイクだった。結果はシビアさ全開……素晴らしいね。次はエスコベドVS所で。


▼第4試合 ウェルター級ワンマッチ
長南 亮(チームM.A.D.)75.8kg
VS
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)75.4kg

 プレッシャーをかけてパンチの交換でも優位に立つ長南。ナカハラは蹴りの距離を作れず、テイクダウンを許す……が、下から三角。おおお……これは……練習したんだろうなあ(涙)。が、さすがに対応した長南、固めてパウンドを落とす。長い時間これが続き、ブレイク。ナカハラは攻められず。
 2ラウンド、ややカウンター狙いか、下がるナカハラ。倒されてまた固められるのがいやなのだろうが、逃げ腰ではなかなかヒットしない……が、ようやく一発当て込むことに成功し、ぐらついた長南に猛攻! 辛うじて凌いだ長南はグラウンドに逃れてタイムアップ。
 地味に判定勝ちした長南、経験の差で勝ったかな。しかし、今後の期待感はなし。ナカハラもプレッシャーに負けて、大山戦のような打撃が出せなかった。パンチの交換をすれば勝機はあったと思うんだが、寝技で対応できないと打撃を仕掛けるリスクも取れないか。


▼第5試合 ライト級(72kg契約)ワンマッチ
KJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)71.8kg
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)71.5kg

 こつこつとジャブ、ボディを突くヌーン。ジダのフックも回避し、頭を振る。幾度か膝もかすめるが、的確にボディを当てて削って行く。ジャブも鼻っ柱を捉え、ジダは攻め切れない。この展開が延々と続くのだが、パンチを返すのみのジダはすでに何か効いてしまったか? 手が出なくなる。ん〜、かつてのラッシュはどこへやら、アルバレスにぼこられ、ブアカーオには逆転負け、菊野にも沈められ、もう心が折れてるんじゃないか? 闘志を感じない。これはそろそろ呼ばなくていいレベルまで落ちて来たんじゃないか?
 対するヌーンもボクシングのみで、安全運転。強さは感じなかったなあ。


▼セミファイナル(第6試合)ヘビー級ワンマッチ
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー/パンクラス無差別級王者)115kg
VS
マイティ・モー(アメリカ/フリー) 115kg

 ジョシュの今の実力ってどうなのかね? ほとんど「ブランク」と言うぐらい試合感覚が空き、一線級とも長らくやってない。過去の実績、ミルコには負けてノゲイラには勝ちました……という実力評価も、その評価軸の二人が過去の遺物になった。ドーピング疑惑でアメリカでの試合はいつになるやら不明だし、あとはもう日本で試合し続けるのか? それならそれで、早いとこアリスター戦を組んで欲しいが……。
 フックを振り、ジョシュのタックルを切るモー。おおお、腰強い。総合なら、こりゃハントより上じゃないの? ただ、ジョシュもあのブヨブヨした身体で多彩な打撃を出す。さすがオタクだね。が、珍しく多用した前蹴りが、モーの股間に直撃! ん〜、下から蹴り上げる軌道になってるし、これはちょっと質が悪い。
 これはジョシュの反則負けじゃね……と思ったが、延々とインターバルが続き、モーに再開を促す。そんなにジョシュに勝たせたいのか? 再開後も同じ展開が続くが、下半身丸ごと抱えて引っこ抜いたジョシュがテイクダウンを奪い、アームロックでタップを奪った。
 モーも思ったよりか粘ったが、やはり凡戦。


▼メインイベント(第7試合)DREAMフェザー級タイトルマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム/王者)62.9kg
VS
ヨアキム・ハンセンノルウェー/フロントライン・アカデミー/挑戦者)63kg

 両者調子良さそう。打撃を狙う両者だが、先手を取るのはビビアーノ。フックからテイクダウンを狙い、鮮やかに倒す……が、ハンセンが蹴り上げで距離を取り、あっさりと立ち上がってしまう。速い速い、フェザーになって余計に速い。お互い凌ぎ合いが続き、なかなかスウィングしない。テイクダウンを取るビビアーノが、一応ポイントでは有利か? 1ラウンド終盤には右フックを当てる。返しが早く、これはもう完全に倒せる打撃になりつつあるな……。
 しかし2ラウンドから、ハンセンが左ストレートの距離をつかみ、この返しのフックをことごとく外すように。ローもヒットさせ、ペースを取り始める。が、ビビアーノもテイクダウンを決め、手を出して抵抗。接戦のままタイムアップを迎えた。

 判定は2−1でビビアーノ。実質ドローみたいな内容だが、ハンセンは仕掛けが足りず。とはいえ、転向初戦だしなあ。こんなもんでしょう。次はハンセンVS高谷でどうかな? ビビアーノは小見川……。

 ん〜、2〜4試合目までは良かったんだが、そこから大失速。7試合で4時間興行は異常。最大の戦犯はジダだな……。もうリリースでいいでしょう……とUFCみたいなことを言ってみる。いや、こんな試合する選手がいつまでも出続けてたらおかしいでしょ。
 まずまずカードが勝負論強めで良かっただけに、この盛り上がりに欠ける内容は残念。ま、こんなもんか。次は4月24日韓国大会……なんだが、まだ一カードも出ていないと言う異常な状況。明日ちょっとは発表あるのか? 


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