2011/4/24 DEMORITION Σ 観戦記

 さて、去年まではずっと大阪弁天町でやってたんですが、今回からやや大きめのキャパ、伊丹アイホールに場所を移しての開催ということで、行って参りました。これに来るきっかけとなったid:memo8氏は今回は来られないということで、寂しい限り。ケージフォースもやってないし、まあそういうことなのかなあ。こっちは何とか続けて行ってほしいものです。


http://demolition-west.livedoor.biz/archives/51720538.html


 公式記録をお借りしつつ観戦記。
 今回はA席で三列目、角度はやや横。リングサイドとは言えないが、充分見やすいところ。リングサイドはもう2000円増しだが、ここまで近づくと1メートルで全然臨場感が変わるからなあ。次回は迷うところかもしれない……。

第2試合 キックルール Sバンタム級 3分3R
△稲田弘康(月心会/54.85kg)
△mitsuru(SFK/54.65kg)
判定0-1 (吉岡29-29/田中28-29/杉村29-29)

 青のSFKの選手が、一ラウンド蹴り主体で完全にリズム作ったんだよね。左ミドル二発続けてヒットさせ、距離感もキープ。稲田選手はちょい単発か、と思ったんだが……。
 2ラウンドになって、稲田選手が前進して大乱打戦に! コーナーに釘づけにされたmitsuru選手は打ち返すもののぐらつかされて、せっかく技術で上回ってるのが無効化!
 最終、さすがに打ち疲れたか稲田も止まって来たが、mitsuruもダメージが大きかったか攻めながらも詰め切れず。1ラウンドも一者にしか評価されず、ドローに終わった。
 やっぱ打ち合うとわからんもんだねえ。いきなり大盛り上がり。

第3試合 キックルール -63kg契約 3分3R
○久保広太(誠空会/62.55kg)
●長谷川和洋(CLUB F3/62.1kg)
判定3-0 (吉岡29-27/田中30-28/杉村30-28)
※2R、右ストレートで長谷川ダウン1回

 1ラウンドはリズムの取り合いが続いたが、2ラウンドに久保選手が入り際に右ストレートを合わせてダウンを奪取。打ち合いで逆転を図る長谷川選手だが、久保は細かいパンチで手数を増やし逃げ切り。長谷川は近距離でも大振りだったな〜。

第4試合 ライト級 5分2R
○木内裕太(讃州四心會/70.05kg)
●小西健太(キングジム/70.3kg)
1R 0'24" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ→グラウンドパンチ追撃)

 総合一試合目。
 開始早々、ほとんどファーストコンタクトで木内選手の右がヒット! ダウンした小西選手にパウンドで追撃! 脚にしがみついた小西だが、レフェリーがストップ。
 おお〜、秒殺! ここの止める速さはだいたいこんなもんだよね。

第5試合 キックルール ウェルター級 3分3R
△岸本秀輝(GROUND CORE/66.35kg)
△室川和登(SFK/66.45kg)
判定1-0 (吉岡29-28/田中29-29/杉村29-29)

 SFKらしくなんいかチャラい(笑)、室川選手。トリッキーな動きで詰め、ガードの間からアッパーを差し込み、フックの連打もまとめる。やや岸本選手は手数がない。
 が、2ラウンドに岸本の右ローが急に効き、室川は前脚がぐらぐらに! 三発で止まってしまった室川、上の攻撃ももらうように。フットワークも落ちた。岸本はフックも当てて優勢。
 しかし室川も手数を出して粘り、打たれながらも凌ぐ。結果はドロー。完全にローが効いてただけに、岸本はもったいなかったな〜。

第6試合 -79kg契約 5分2R
○石中暢(PUREBRED京都/78.5kg)
●近藤紘司(CLUB F3/77.95kg)
1R 3'21" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)

 79キロとかでかいよな〜。
 足関狙いに行った近藤選手だが、潰される。スタンドに戻り、次のタックルを狙った近藤だが、石中選手はこれも潰して上に。パウンド。亀になった近藤、そのままストップ! あれっ、そんなに強いパウンドにも見えなかったが、すぐに近藤が動かなくなったからなあ。やはり79キロの拳はそれだけ重いのか……。

第7試合 ウェルター級 5分2R
●堂垣善史(パラエストラ加古川/76.2kg)
○津川拓郎(TKエスペランサ/76.8kg)
1R 2'58" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ→パウンド追撃)

 組み合ってコーナーに押し込む津川選手。堂垣選手が離れると、前蹴りで突き放す。これは重そう。これで崩してパンチで飛び込む……が、飛び込んだところに津川のカウンターの右が直撃! ダウンしたとこに鉄槌! ストップ! いや〜、リズム取りかけてたのにもったいなかったかな。一発で決まっちゃったよ……。

第8試合 ストロー級 5分2R
−虎徹(総合格闘技ゴンズジム/52.65kg)
−森道楽(NASCER DO SOL/51.15kg)
試合中止 (※虎徹が過度の減量で緊急入院)

 ストロー級とか初めて聞いたような気がするぜ。さすがに減量きつすぎたか……。


 ここで休憩。相変わらずKO率高い興行だわ……。判定になったキックルールの試合も壮絶などつき合い。ここまでアグレッシブにさせる何かがあるのか?

第9試合 XIGMA cup フェザー級GP 5分2R
●ATSUSHI(GROUND CORE/64.6kg)
○前田貴史(シューティングジム大阪/65.65kg)
2R 0'23" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
※前田貴史がXIGMAcup準決勝に進出

 投げでテイクダウン取るATSUSHI選手。サイドに移行して腕狙い。前田選手も立とうとするのだが、もつれて再び下になってしまう。ガードに戻してパスはさせず、ATSUSHIのパウンドも大きな当たりはなし。
 しかし2ラウンド、前田の強烈なフックがヒット! ダウンしたところにパウンドにいくが、ATSUSHIは抱きついて凌ぐ……が、離れようとした前田に付き合って立ってしまう! そこにもう一発喰らわされ、またもんどりうってダウン! たまらずレフェリーが止めた。
 あちゃ〜、下で回復を待つべきだったが、つられてか闘争心が空回ったかつい立ってしまったのは判断ミスだな。1ラウンドのポイントは取ってたろうにもったいない。

第10試合 XIGMA cup フェザー級GP 5分2R
●大野"虎眼"賢良(総合格闘技ゴンズジム/65.7kg)
○花レメ紋次郎TK(総合格闘技道場コブラ会/65.35kg)
判定0-3 (吉岡19-20/田中19-20/杉村19-20)
※トーナメントによるマストシステム
※※花レメ紋次郎TKがXIGMAcup準決勝に進出

 ボディから入る大野選手だが、TK選手はしつこくタックル。パンチを受けながらも、テイクダウンを試み、何度目かに成功させる。ハーフからサイドへ移行しつつ、ボディに拳を落とす。が、ガードに戻されブレイク。しかしラスト十数秒、再びテイクダウンを取る。
 2ラウンド、逆に組んで行った大野、パンチを当て、タックルも切って行く。しかしTK徹底してタックル。ハーフからガードに戻されるが、構わずパウンド。ブレイク後、大野の膝がヒットし、よろめいたところにパンチがまとめられる。しかしTK凌ぎ切り終了。
 20-19で三者がTKを支持。打撃のダメージもあったが、テイクダウンを評価したかな。

第11試合 ウェルター級 5分2R
○グッドマン田中(GOODMAN GYM/77.0kg)
●須田智行(PLACE‐K SCORPION GYM/76.65kg)
1R 3'00" テクニカルサブミッション (V1アームロック)

 名物ファイター・グッドマン登場。相変わらずすごい筋肉だ……スタミナもなさそうだ……(笑)。相手の須田選手もでかいのだが、上体の厚みが違いすぎる。
 しかし、先に右をヒットさせた須田が一気に仕掛ける。グッドマンピンチ! だが打ち合いから右を当て返し、組み合う。ここで軽々と浮かせて豪快にテイクダウン! おおおおおおお、あの筋肉は伊達じゃなかった! なんというパワー! パウンドを落として、立とうとする動きを潰してサイド、さらにアームロック! 捻り上げたところで、レフェリーが見込み一本を取って決めた。
 いや〜、グッドマンの真価をついにみたね。今まで、パワー差で押さえ込んで漬け込むような試合ばかり見てただけに、今日の勝ち方は良かった。

第12試合 ウェルター級 5分2R
●北浦徳之(和術慧舟會兵庫支部/77.0kg)
○杉浦"C坊主"博純(シューティングジム大阪/77.05kg)
1R終了時 TKO (※タオル投入)

 こちらも常連ファイター北浦選手登場。でかい! 相手の杉浦選手とは、かなり身長差あり。
 強烈な右ローから、いきなりラッシュを仕掛ける北浦! これがいつものスタイルなんだよな。しかしガードを固めて凌ぐ杉浦。あぶねえあぶねえ。しかし北浦はテイクダウンを成功させ、バックからチョークを狙う。そのまま立った両者、突き放した後、杉浦がタックルかけるが失敗。北浦のタックルも切られる。が、もつれたところでまた北浦バック。また離れてスタンドへ。北浦はまたタックル。しかしこれを切られたところに、杉浦がパウンド! 大きなのが入ったか、北浦の動きが鈍る。杉浦は手を休めずパウンドの雨、鉄槌を落とす。ラスト十秒の拍子木。しかし、これでレフェリーが空気を読んだか、普段ならここから三秒ぐらいで止めそうなとこを、そのままラウンド終了までやってしまった(笑)。
 ゴングが鳴って1ラウンドが終わるも、北浦まったく立てず、タオル投入! おおお〜、やっぱり効いてたか。杉浦選手のパウンドは、見た目以上に強かった。身長差をものともせず、ラッシュを凌いでぶっ潰す鮮やかな戦いぶり。
 アレクサンダー大塚がゲストで来て、勝利者賞を渡してました。ほんとにでかかった……(笑)。


 十試合中KO・一本は6試合。相変わらず熱い。ベストバウトはメイン。そして、三時間以内に終わるのが素晴らしいね(笑)。
  帰り際、代表の乾氏が募金箱を持ってたので、千円放り込んできました。今回も面白かった。伊丹はちょっと遠いのでどうしようかと思ってたが、次回もまた来るとしよう。誰か連れて来るかな……。


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