所、緊急参戦! DREAM5

 うーん、どんな素晴らしいカードだろうと、このタイミングで発表されてる時点で大して期待できないんだよなあ。
 このカードもこんな緊急でなければ……。

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 ベテランでねちっこく前回も勝利してる山崎は、緊急参戦の所に「あてがわれた」わけではないだろう。出しやすいところに苦肉の策でオファーかけたら、快くOKしてくれたものの勝ってしまいました……という結果も容易く想像できて、主催者の思惑の外れっぷりにナハハハハと笑うことができる……。
 ……どうも違うなあ。人気者に雑魚をあてがう、というのはPRIDEのミノワマンの一連の試合や、川尻と当たった出前の兄ちゃんがあり、HEROSにあらずK-1MAX(!)における秋山、所、宇野の一連の総合マッチがあり、多くの人間がこりゃひでえ〜!と眉をひそめたものの、一本勝ちによる会場の盛り上がりや、テレビ放送における人気者勝利のストーリー作りに貢献する、という意味では、多大な評価を上げていたはずなのだ。
 それが必要悪である、という立場にはオレは断固与しないけれども、何らかのメリットがあったのは間違いない。
 しかしHEROS後期から、その手際がおかしくなり、桜庭VSスミルノヴァス、所がブラックマンバに2連敗、ミノワマンVSキム・ミンスなど、会場を暖めるためのカードが次々と滑り始めた。
 わはははは、ざまあねえや、と思っていたが、そこには無論、予定調和が破壊されるカタルシスがあったわけだ。格闘技に予定調和を求めるナンセンス。

 そして、今回のDREAMのカード編成は、なんだかんだ言って実力者4人が揃ったライト級GPと対置して、人気者を主軸に据えたおまけカードがある。それがKID、秋山、所、ハントのカード。

 KIDの相手は実力が計れないので保留。秋山VS柴田は笹原が苦しいことを言って盛り上げようとしてるが、単なる生贄マッチ。
 しかしこの所VS山崎は……TBSのごり押しか、視聴率取らねばならないという強迫観念か、所を投入したものの、そんな急にちょうどいい相手(前回のダレンはまさにちょうどいい相手だった)も見つからず、手近なところで決めました、というようなカードで、上記のようなつまらないコンセプトさえ見えないなあ。政治的なことを考えると、まあ山崎が勝ってもいいや……というような計算もありそうだし。
 フェザー級の実力者同士の潰しあいをここで組みました!というコンセプトで、本来は盛り上げなければならないカードなのに、この緊急決定では内実が何も期待できず、あくびが出てしまう。

 手際悪いよなあ。こんなカード出さず、当初の参戦メンバーと心中するつもりでどっしり構えてほしかったんだが。何を欲張っているんだろう? チケットも売れてないのか? 確信犯的にカード発表の遅いPRIDE体質と、大会直前に浮き足立ちまくるHEROS体質が見事に融合した結果……。
 これはハントの相手も期待できないのかなあ……韓国人か? 超大物と言ってしまったにも関わらず、その相手は調整できなかった、と……。何も言わなければ、まあこんなもんかと思っただけなんだけど、またやっちゃったねえ……。

 まあ別にいいんですよ、今回はGP三試合とリザーブだけで十分楽しめるから。あとはKIDの相手がまともなら、もはや多くを望みません。
 でもなあ……じゃあいったい誰が何を望んでいるのか? おぼろげながらに見えているけれども、それら全てを満たすことなんて、できやしないよねえ。

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