ボク達の見たかったアジアグランプリ。K-1台湾大会結果その2

 毎年恒例となったアジアグランプリも、とうとう5年目。
 ガオグライ……ホンマン……藤本……藤本……優勝者の顔ぶれだけ見れば、今にして思えばそれなりのものだ。だが、その優勝に至るまでの過程……それはどうだったろうか?

 目を閉じて、思い返してみてほしい……。

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 散打選手の掛け逃げになすすべのない曙……。
 カード発表の時点で目が点になった角田VS曙……。
 リングに存在していること自体が間違いとしか思えなかった若翔洋……。
 相次ぐシルム勢の参戦……。
 実況という仕事のプロフェッショナリズムを実感させてくれた韓国相撲VS韓国柔道……。
 その韓国柔道になぎ倒されたキックボクサー……。
 金的に崩れ落ちた武蔵……。
 生まれたての小鹿のように転がりながらも、敗者復活で優勝し狂喜した藤本……。

 これらを見た時のやるせなさよ……虚しさよ……切なさよ……さようなら! レベルの低いグダグダのトーナメントに涙した悲しさよ、さようなら! ボク達の見たかったK-1はこうじゃない、そう思いながらもただ結果だけを確認するためにテレビをつけていたあの日々よ、さようなら!

「この顔ぶれに一人でもヨーロッパの一流どころ入れたら、大虐殺して優勝するのになあ」

 歯がゆさと共に抱いていた希望は、真実だった! わかっていた……こうなるのはわかっていたのだ! 見たかったのはこれだったのだ。今回エントリーされた、二人のロシア人……ルスラン・カラエフ、アレクサンダー・ピチュクノフは、「予定」されていた決勝にあっさりとたどりついた。その道程に転がったのは、日本人、韓国人、タイ人の屍……え? ナショナリズム? 愛国心? 大東和? しらねえよ! 強い者が弱い者を叩き潰して勝ち上がる。これが格闘技じゃないか? 弱い者同士争わせてもしようがねえだろ!? 死屍累々たるアジア勢に、未来はあるのか?

 KO、KO、KOの連発、頂点に立ったのは甦った速射砲、ルスラン・カラエフ! お帰り! 待ってたよ! 
 トミー戦こそ手こずったものの、うちの会社の上司に似ている巨人を粉砕したあとは、ピチューまでも圧倒。フックの多用はちょっと危ない感じだが、手数が多少減ったもののややパワーアップし、なおかつ切れは健在。オープンブロー気味だったのも幾分修正されて、相対的に破壊力は上がっているんではないか? ピチューの顎をかちあげたアッパーはお見事でした。開幕戦に向けて、また一人役者が揃った。

 サメドフとセフォーはやや消化不良気味で……。判定の微妙さはあるが、やはりここまで軽量でなおかつ前に出てくる相手を仕留められないセフォーの衰えの方が、マイナスかな。インパクトは残せなかったが、サメドフが推薦枠を勝ち取ってもいいんではないか。
 アターエフも重々しい打撃と、最近のK-1選手にはいない風貌がいい感じ。レミーの強さが安定しすぎだったが、相手次第ではもっと面白い試合ができそう。あまり総合志向ではないそうだし、このままK-1への定期参戦もありかな?

 さて、これで開幕戦は、

シュルトVSアーツ
バンナ
レミー
グラウベ
ハリ
ホンマン

が確定。今回の結果で、

澤屋敷?

が苦しくなり、予選が、

ジマーマン
テイシェイラ
カラエフ
ハワイ予選優勝者

 うーむ、あとは推薦枠か。ミルコやハントが出てくる可能性も低そうだし、機械的に予選準優勝者をはめてもいいような……。
 そうなると、

サメドフ
前田
ピチュー
(ハリッド? モー? スロウィン?)

 武蔵を出すなら、澤屋敷と入れ替えで。ちょっとハワイのスーパーファイトは注目ですな。


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