2009/12/31 Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜 試合感想前半

 皆様、あけましておめでとうございます。
 今年もまあぼちぼちやっていきますんで、よろしくお願い致します。

 普段、一応は放送を真面目に見てるんだが、大晦日はあまりの長丁場に、ビール飲みながらダラダラと見てしまいました。もちろん地上波です。
 未放送分の雑感も含めて、簡単に感想を……。

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▼オープニングファイト K-1甲子園リザーブファイト K-1甲子園ルール 2分3R
○藤鬥嘩裟(関東地区Aブロック優勝/元J-NETWORKフライ級王者/勇志国際高等学校/2年)
判定2−0
●日下部竜也(主催者推薦/2008年第3位/愛知県立豊田高校/2年)


 ツイッターの速報も含めて、どこにも結果が出てないので一番知りたかった(笑)。
 あれっ、藤が勝ってるよ!? スタイル的に日下部の勝利は疑いなく、思わぬビッグマウスに反して藤が手数で完敗すると思ってただけに、5位決定戦はやや波乱。甲子園始まる前からGBRあたりもやたらとプッシュしていて、そのせいかHIROYA戦など身の丈に合わぬ試合も組まれ、このまま潰されてしまうかと思われた藤なんだが、去年今年の予選突破、このリザーブ戦の勝利も含め、一応格闘技マスコミの先物買いは間違いではなかった、と証明してみせた感じ。
 前日会見のビッグマウスなんてかわいいもんで、こんな子供にたかが高校生同士の試合の勝ち負けでツケを背負わせる、なんてあり得ない。もてはやしたマスコミの罪は重い。が、とにもかくにもこうして一応の実力を証明して次につなげたことで、彼の重荷は軽くなったことだろう。さらなる進化を遂げて、頑張ってもらいたい。もちろん日下部も。


▼第1試合 K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 2分3R
野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)
判定3−0 ※30−29、29−28、30−28
HIROYA(主催者推薦/2008年優勝/セントジョーンズインターナショナルハイスクール/2年)
※野杁が決勝戦に進出

 幻に終わったペトロシアンVS魔裟斗は、レベルの違いを別にすると、もしかするとこういう展開になったのではないか……。そんなことを思ったなあ。
 野杁がインファイトの中でも鉄壁のガードでHIROYAの攻撃を遮り止め、もう少し重ければ倒していたんじゃないかと言う的確なコンビネーションを打ち込み圧倒。終盤に強打で意地を見せたところも、HIROYAの持ち味だったんだろうが、野杁の回転は止まらず。いや、強い。ほとんどダウンの当たりもいくつかあり、野杁完勝。


▼第2試合 K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 2分3R
○嶋田翔太(主催者推薦/昨年第3位/私立西武台高校/3年)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●石田勝希(主催者推薦/2009年全日本新空手道選手権大会軽中量級優勝/初芝立命高等学校/2年)
※嶋田が決勝戦に進出

 体格のアドバンテージを利して距離を取る嶋田。去年はまだ完成されてなかったが、今年は板についたなあ。この若さで技術に走るのももったいないような気もするが、そうは言ってもヘッドギアなしなんだから、これぐらいのスタイルを確立すべきか。今後身体が大きくなるようなら、また違う嶋田君が観られるかもしれない。姉ちゃんもかわいいしな(関係ない)。
 石田はまさに甲子園スタイルだったが、エンジンかかるのが遅かった。来年は日下部戦を。


▼第3試合 スーパーハルクトーナメント決勝戦 5分3R
ミノワマン(フリー)
KO 3R3分29秒 ※左フック
●ソクジュ(カメルーン/チームクエスト)
ミノワマンがスーパーハルクトーナメントで優勝

 引退間近だろう階級下のロートルに一発でのされたソクジュが赤っ恥をかいた、という結果は面白かった。須藤元気の「オンエアなくなっちゃいますよ!」というキラー発言に象徴されるグダグダな展開。なんでこれが放送されてるんだろう、と、いつもと逆の意味でTBSの不見識を疑いたくなった途中の展開を、一発で引っくり返してしまった、アフリカの野獣のチキンぶり。キリンどころかウサギにも勝てないだろう、というコンディションだったな。ミノワマンへの高阪、須藤の応援解説が、着実にソクジュの怪我、練習不足を暴き出して行く。サップ=ホンマン=ソクジュというとてつもなく不名誉な結果を背負い、彼はどこへいくのだろう? この体たらくで、もはやアメリカからもお呼びがかかるとは思えないが……。



▼第4試合 K-1ヘビー級ワンマッチ 3分3R延長1R
レイ・セフォーニュージーランド/レイ・セフォー ファイト アカデミー)
判定3−0 ※3者とも30−27
西島洋介(AK)

 今年の放送で良かったのは、「これが勇気のチカラですね!」という無理矢理なフレーズを聞く事がなかったことかな。佐藤隆太のコメントも、まがりなりにもここ二年、格闘技関係のお仕事した結果バリエーションが増えており、安直なキャッチフレーズの連呼から一歩脱していたように思う。所とのつながりを利用してちゃっかり観客席に収まった内藤、敬語できっちりお仕事していた亀田も合わせ、それなりに落ち着いていたかな。
 で、この試合も放送カット。身の程を知らずに大舞台に出て来る西島の「勇気のチカラ」が強調される典型的試合になるかと思ったのだが、あまりにグダグダだったらしい……。セフォーは一応ダウン一つ取って、なんとか面目は保ったか。


▼第5試合 K-1甲子園62kg級FINAL決勝 K-1甲子園ルール 2分3R延長1R
野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)
判定3−0 ※30−27、30−28、30−28
●嶋田翔太(主催者推薦/昨年第3位/私立西武台高校/3年)
※野杁がK-1甲子園62kg級優勝

 お、もう決勝か〜。
 嶋田が距離を取り切れず、野杁がうまく入ってパンチを当て続ける展開。お互い初戦のダメージはあったと思うんだが、さすがに若い。この野杁ぐらいのテクニックを見せてくれたら、この甲子園も充分面白い。が、このまま簡単に来年再来年も優勝してしまわないだろうか……? ここでこの野杁すらも凌駕する一年生が来年出てくれば面白い。もともとこの企画は、こういう若手が続々と出て来る事を当て込んで作られたもののはずだしなあ。


▼第6試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.1 ライトヘビー級 5分3R
○泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト/SRC)
判定3−0
柴田勝頼Laughter7/DREAM)

 2ラウンドは放送カット。
 え〜と、今回、ラウンドごとにポイントつけてるんだよね? でも別に読み上げなかったし、本当にそんなことしてたのかも疑ってしまうし、2ラウンドがカットされるぐらいにグダグダだったなら、ドローだったんじゃないの? いつもの全体の印象見てなら、泉の完勝だろうが……。経験と階級差で差し引きしてどっちか、と思ったのだが、前半的確な打撃を入れた柴田が妙に老獪に見えた反面、それで逃げ切るまでには到らず。
 まずは戦極が先勝。柴田はまあ恥をかくほどのキャリアもなし、これで「プロレスラーの誇り」云々言う人もいないでしょう。煽りであれだけ文句言いながらも結局見に来てめっちゃ応援してる泉父が素晴らしい。石田母もそうだが、これこそ予定調和。


▼第7試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.2 フェザー級 5分3R
小見川道大(吉田道場/SRC)
TKO 3R3分29秒 ※レフェリーストップ
高谷裕之(高谷軍団/DREAM)

 対抗戦の本番はここから、と思ったのだが、一番ギリギリの試合になると思ったものがきっちり実力差を見せつける結果に。高谷は所戦といい、どうもボクテクとディフェンスに穴があるところを、今回は完璧に見透かされて右ストレートをねじ込まれる結果に。山田トレーナーが雑誌で対策がとれないとわめいていたが、自分の弱点を克服すると言う、相手の関係ないところでの対策がとれていなかったんじゃないかな? 小見川はこれが柔道出身者かよと思わす打撃で、完全勝利。強い。
 今回は高谷軍団も暴れなかったらしい。まあ広過ぎて、隣は吉田道場勢じゃなくて魔裟斗ギャルだったりしたわけだろう。
 次は所か、DJあたりにこの小見川に挑戦してもらいたいなあ。


▼第8試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.3 ウェルター級 5分3R
郷野聡寛GRABAKA/SRC)
一本 2R3分36秒 ※腕ひしぎ十字固め
桜井“マッハ”速人(マッハ道場/DREAM)

 放送は入場だけ映して2ラウンドから。1ラウンドはマッハさんのパンチも当たっていたそうだが、2ラウンドは完全に郷野ペース。しかしマッハさんはなんの緊張感もなかったなあ。緊張感があったのは青木戦のみで、ザロム戦も中途半端な出来で飲み込まれた。この日も同じで、最後のグラウンドにいったところも危機感なく「まあいいか」と引き込んだように見え、パスからの流れにもついていけなかった。賭けるものが違ったということかな。しかしこうなるとマッハさんはもはや、「格下、若手への負け」を期待されないと力が出ないということになるんだが……。
 次はザロムVS郷野見たいな。


▼第9試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.4 ミドル級 5分3R
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム/DREAM)
TKO 1R1分49秒 ※レフェリーストップ
三崎和雄(フリー/SRC)

 うーん、いい時の三崎さんはもっともっとシャドーボクシングしてると思ったんだが、ちょっと準備不足か。マヌーフも、最近は慎重な立ち上がりが多いよね。
 しかしながらラッシュに下がった三崎さん、まっすぐコーナーに下がりつつ被弾、あっさりとレフェリーストップを呼び込んでしまった! すぐに立ち上がってマヌーフに襲いかかろうとし、レフェリーに制止される三崎さん。まあ結果だけ見ればちょっと早いんだろうが、下がりながら3発被弾、勢いで倒れるのではなく一瞬腰から落ちてることを鑑みると、「逆転ファイター」だなんてことを考慮しなければ至極妥当なストップ。三崎が憤懣やるかたないとすれば、秋山戦では続行させてもらえたこと、桜庭なら続行だったろうことも含めた自分への扱いの悪さだろうか……。抗議の書面を出したそうだが、グラバカの政治力ももはやない今、おそらくくつがえるまい。吉田道場さえ切られかねない状況なんだから……。

 長い。続きは明日以降。

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