"「それ」はここにいる"『遊星からの物体X』
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南極のアメリカ観測隊の基地に向けて、一頭の犬が逃げ込んで来る。犬を追跡して来たのは、ノルウェーの観測隊のヘリだった。犬やアメリカ隊員にも銃撃を加え、ついに射殺されるノルウェー隊員。彼らは錯乱していたのか? ノルウェー基地に調査に向かった隊員たちは、そこで荒れ果てた基地と自殺者、そして奇妙にねじくれた焼死体を発見する。
『へんげ』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20120524/1337856119)でも監督が影響を受けたと言っていたが、クリーチャーの展開ぶりは後の作品に多大な影響を与えていて、今振り返ると漫画や何かで「お、観たことあるぞ」というシーンの連発! 我らがカーペンター監督の手作り感も最高で、クリーチャー表現の斬新さと、仲間の誰かが入れ替わっているというシンプルな恐怖が入り交じり、緊迫感を醸成する。
オープニングが素晴らしいよね。雪原を疾走するハスキー犬と、それを執拗に追うヘリ……一目で何か異様な事態が進行していることが見て取れる。たどり着いた先は、女性が一人もいない、男臭い男しかいない基地。男たちからすれば晴天の霹靂とも言える異常事態。だが、本当の恐怖に気づいた時、すでにそれは奥深くまで侵入している。
閉鎖的な状況ながら、その恐怖があるいは人類全てに及ぶかもしれないことも示唆し、スケールの広がりも見せるが、そこにいる人間たちはただ己の生存のために戦い続ける。カート・ラッセルの寡黙さ、ワイルドさもマッチしていて、硬派だなあ。
しかし空飛ぶ円盤やらの設定を思い出すと、これって間もなく公開の某前日談映画にも似てるよね。そこらへんも含めて『ファースト・コンタクト』が楽しみである。
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