"さらば元カレ軍団"『ダイ・ハード ラスト・デイ』


 シリーズ5作目!


 音信不通だった息子のジャックが、モスクワで逮捕され、裁判にかけられることを知ったジョン・マクレーン。娘に見送られ、ロシアへと飛び立つことに。だが、裁判所にたどり着く寸前に巻き起こる爆発、銃撃戦……。そこで彼は、思わぬ形で息子との再会を果たす……。


 さて、前作パート4では、誘拐される娘ちゃん役だったメアリー・エリザベス・ウィンステッドさん。あの頃は23歳だったんですね。当時は全然名前も認識してませんでしたが、『スコピル』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20110517/1305626160 )のラモーナ役で大ブレイクし(オレの中で)、一気に認知度も上昇。昨年は『遊星からの物体X ファースト・コンタクト』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20120827/1346066186 )、『リンカーン 秘密の書』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20121113/1352802574 )なんかもありまして、より注目度も高まっております。


 予告でもチラリと登場してましたが、今作では同じくジョン・マクレーンの娘役として、空港からモスクワへと向かうお父さんの見送りのために登場!


「あまり騒ぎを起こさないでね」


 と、かつての反抗的な娘はどこへやら、ちょっと憂いを帯びた表情で、嗜めるようなニュアンスで言うのが、まるでお母さんですね。二世代ぐらい上に行ってしまっている。まあ、そんなこと言っても無駄無駄無駄無駄無駄なのは、彼女自身が一番良くわかっている。その大騒ぎの末に助けられたわけですからね。


 エンディングでも再登場し、帰還した父と弟を出迎えます。かつての妻ホリーさんがもはやいない(死んだわけではないらしいが)ので、その代わりのポジションなんですが、やっぱりここ数年でぐっと成熟して柔らかみを帯びた存在感が、ここに来て燦然と輝きましたね。傷ついた二人を、朝日を背負って優しく抱きとめる瞬間の美しさ。
 いやあ、良かったなあ。ラモーナはもう大人になった。彼女にはもう、元カレ軍団は必要ないんだ。


 そんなわけで、メアリー・エリザベス・ウィンステッドの前作からの成長をわずかな出番で描いた本作は……え? 他の部分?


 ごめん、寝てた。


 いやまあ、実際はもうちょっと観てました。なんか10分ぐらいウトウトしてから寝ぼけて観てたら、微妙に笑えるところもあったりなかったり。無闇に高いところから落ちるとことか、『アザー・ガイズ』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20110912/1315800662 )のあの死に様を思い出したね。こっちは死なないけど。あと、マクレーンはもう息子にも素直に謝れるぐらいには大人になったんだなあ、とか、最後のジュニア云々が『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』の100分の1も決まってないな、とか、ヘリは体当たりするもんじゃないですよ、とか、色々と考えましたよ。あとは、ズガガガガガガ、わっはっはっは。ドカーンドカドカーン、わっはっはっは……という感じで、まあまあ楽しめましたね。半分寝ながら見る分にはちょうどいいと思います。