"偽りの像を打て"『燃えよドラゴン』
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裏社会の実力者ハンが、自らの持つ孤島で主催する武術大会。かつてハンの手下によって家族を失った武術家リーは、少林寺の反逆者でもあるハンを倒すため、情報局の依頼を受けてトーナメントに参戦する。
大昔にテレビで観てるはずだが、まったくのうろ覚えで、とりあえず「最後は鏡の部屋で悪役がああなる」ということしか覚えていなかった。……が、今観てもおもしろい。ブルース・リーの躍動感と存在感、力んでるようでスムーズな動きと、一発一発の速さと重さの絶妙な見せ方。悪役が誰一人まったく歯が立たない圧倒的な強さも良いですな。
ボーロー役のヤン・スエも、昔観た時は全然認識してなくて、後に『ブラッド・スポーツ』『ダブル・インパクト』とヴァン・ダムさんとの対決で知った。この頃はまだ若い! そしてなんとなくチャック・ノリスが出てたような気もしてたが、彼ではなくてただのヒゲの人だった……。で、二人ともこんなやられ方してたっけ? うーむ。
孤島の武術大会に食いつめた連中が集まって来る冒頭の中、一人だけシリアスな目的を抱えたリーさん。適当に豪華かつ退廃的なハン様のもてなしっぷりに、毒蛇やらアヘンやら娼婦やらのハッタリ感に満ちた小道具も素晴らしい。ストーリーはまったく同じでいいから、自分もこの役やってみたい、というのもよくわかるシンプルな魅力に溢れているよ。
そんな中でも、冒頭のグローブ戦や、鉄の爪を使った武器アクション、鏡の中での立ち回りなど、工夫を凝らしたことも多くやっていて、そのスピリットは今現在もドニー・イェンら現役のアクション俳優に受け継がれているんですな。
さて、冒頭のサモ・ハンはすぐわかりますが、ジャッキーとユン・ピョウ、ラム・チェンインさんも映ってるそうなのでちょっと探してみたがわからなかった。またそのうち観てみるとしよう。
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