"チャ〜ラ〜、ヘッチャラ〜! な〜に〜がお〜きて〜も〜気分は〜"『天上の剣』
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蜀山を突如、魔王が襲う。二百年前、魔王との戦いで師を失った天宗は、自身の修行の地を離れ、蜀山を守るために魔王と戦う。蜀山に住む仙人達も魔王を迎え撃つ。一度は撃退に成功するが、魔王は地下の洞窟でさらなる力を蓄えていた……。一方、天宗は蜀山の仙人達の中に、かつて失った師と同じ顔をした女の姿を見る……。
♪光る〜雲を突き抜〜け、fly away♪
ツイ・ハークも大傑作撮る一方で、時々どうしようもない映画撮るよね。自身の『天空の剣』のリメイクであり、長大な原作小説の映画化であり、彼自身もライフワーク的に捉えてるのかな?という作品なんだが……。
♪身体、じゅ、う〜に〜、ひーろがるパノラマ〜♪
え〜、あんまりやりすぎると、JASRACに通報されそうなんでやめときますが、この映画……。
冒頭から最後まで、状況説明無しでほぼ戦いっぱなし……これって何かと似てる……そう、ドラゴンボールZの劇場版だよ! ドラゴンボールは知ってるけど、もし予備知識ないところで主人公の髪の色が金色になって、「とうとう現れたな超サイヤ人!」とか言われても、まったく何のことかわからないよね。
これも全く同じ。どっかの山に仙人?か何かが住んでて、そこに「魔王」が襲ってきて、それを倒すためには元素の力を結集させることが必要……。えーっと……なんで魔王ってのは襲って来るの? なんでこの主人公の仙人?の人たちは戦ってるの? すいません、まったくわかりません。中国文化に親しんでいれば、なんとなくわかるのであろうか……いや、面白かったら留学帰りの妹に見させて感想を聞くところなんだが、これが全然面白くない!
全編あまりにCGが動きまくり、ずっとその調子なので、途中で何か変化が起きたのかどうかさっぱりわからない。パワーアップしたかどうかも謎。肉体と精神が分かれたりするが、どっちも肉体に見えるんだが……。あまりにCG頼りで、人間の躍動感がない……ってこれ、一時のハリウッド映画への批判じゃないか。香港映画にこれを言わなきゃならなかった時代があったんだよねえ。なんとアクション指導は師父ユエン・ウーピンなのだ。それなのにこれだけつまらなくできるというのは、ある意味すごい。
説明不足なとこ以外も、色々とドラゴンボールっぽい。主人公他、ほぼ全員がデフォルトで空を飛べるあたり、いかにもだ。「あっちの方に邪気を感じます」「よし、行って見よう」ドヒューン、という流れが、ドラゴンボールの「気を感じるぞ!」「行こう!」と同じ呼吸なのである。やっぱりサイヤ人編以降の空を飛ぶのが普通になったドラゴンボールを、予備知識無しでいきなり見せられている感じだな。
後半は壮絶に眠気までもよおしてしまった。
日本ではチャン・ツィイー主演のように宣伝されたが、実際はイーキン・チェンとセシリア・チャン、なぜか後半出て来なくなるサモ・ハン・キンポーがメイン。チャン・ツィイーは将軍の娘の兵士で、仙人ではなく普通の人間。つまり空は飛べない。弟子入りを目論む場面があり、ドラゴンボールで言うとビーデルあたりのポジションである……どうでもいいわ、そんなこと!
多分、この主題歌つけてMADでも作ったら、それなりに面白い映像ができると思うんだよなあ。『エボリューション』よりも実写版ドラゴンボールっぽい映画でした。
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