『X-MEN ファイナル・デシジョン』BD

 三部作、一応の完結編。
 ブライアン・シンガーが監督から降りてしまい、無駄に丁寧な心理描写は影を潜めたものの、代役ブレット・ラトナーはそれなりに巧くまとめた方ではないか……。


 個人的ハイライトは、エグゼビア消失シーンのマグニートーのショック受け過ぎな顔。宿敵が倒れ長年の野望がかなったはずなのに、いざ実現したら悲しくて寂しくてしようがない……という、エグゼビアを敵でありながら高く評価し、友情(そしておそらくは愛情)を抱いていたマグニートーの虚無感を、自身もホモセクシュアルであるイアン・マッケランが鮮烈に演じてみせた。


 ちょい役ですが、エレン・ペイジも出てます。彼女の本領が発揮されるのは次作を待たねばならないが……。