3/19「Krush初代王座決定トーナメント 〜Triple Final Round〜」のチケット取ったぜ〜。

 ……というわけで、人生初の後楽園ホールに行ってきます。RS席! 見やすいのかどうかは知らん。


 すでにトーナメントのカードは発表済み。55、60、63、全トーナメントの準決勝、決勝をやってしまう、という大会。


http://spora.jp/krush/archive/251/0

<-55kg> 水原浩章 vs 日下部竜也 / 瀧谷渉太 vs KENJI<-60kg>卜部弘嵩 vs DYNAMITE祐太 / “狂拳”竹内裕二 vs 野杁正明<-63kg>卜部功也 vs 白濱卓哉 / 梶原龍児 vs 才賀紀左衛門

 「順当に」若手が勝ってしまうのか、ベテラン勢が意地を見せるのか、楽しみですな。


 山本優弥の参戦も決まり。相手は、来週発表。初参戦の大物だそうで、気になるなあ。こちらもK-1系の選手か。全日本キックKrushに参戦してなくても、MAXで対戦済みの選手はパスしてほしい。もっともそう考えると、山本はほとんどの日本人選手とは対戦済みなわけだが……。
 今年はもう早い時期にはK-1はなさそうなので、選手もどんどん予定が決まってしまってるね。立ち技界とKrushの行方は?を占う重要な大会になるか。

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UFC126 試合感想


http://mmaplanet.jp/archives/1427048.html


 WOWOWで観ました〜。


 日本の軽量級から、かつてのスーパースターと、近年覚醒した事実上最強の男が乗り込む……。近頃、五味さんは惨敗、再度海外挑戦するはずだった日本ライト級最強のはずの青木は大晦日に大コケ。中量級はもはや期待できず、あとは軽量級に日本の望みを託すのみ。


 が、全然歯が立たない〜! 何を固くなってるのか、小見川は打撃を餌にテイクダウンされ、さらに今度はタックルをフェイントに打撃を浴びてフラッシュダウン。得意のアームバーも研究されており、あっけなく1〜2ラウンドを落とす。3ラウンドはどう考えても倒さないと勝てないのだが、スタミナが落ちたか、またもテイクダウンされて固められる! 勝負は見えたな、という状況の中で、その通りに逃げ切りを許し完敗。


 KIDさんも打撃をことごとく見切られ、弾丸タックルであっけなく倒される。レスリングでオリンピック狙ってたんじゃなかったっけ……。しかしもはやMMAは打撃もタックルも関節技も、全て使えて全局面で正しいチョイスが出来て当然という感じになっているな。おまけにあの運動量。一発のウエイトが下がって行く軽量級になれば余計に高いレベルでの融合と対応力が必要になっていて、KIDはおろか小見川でもまったく最先端のレベルについていけてなかったということか……。ジョンソンのタックルはきっちりカウンターで、始動が見えない!


 しかし、解説はTKにせよ高柳氏にせよ、ジャッジとポイントの話になると歯切れが悪くなるのはなぜだろう? どちらも1〜2ラウンド落とした事は濃厚なのだから、3ラウンドぐらいはそれを踏まえて解説してほしいのだが。勝つ選手は皆、ラウンドマストを前提にした戦いをしているんだから、そこをもっと強調しないと、日本人選手の問題点も見えてこないような気がする。


 ライト級はドナルド・セラーニ。序盤はポコポコとパンチをもらってたのだが、アップライトに構えなおしたら、急に強くなったな……。打撃への反応も途端に良くなったし、自分のリズムをつかんだ。ちょっとムエタイスタイルなのが面白い。いつかK-1選手が進出したら、こんなスタイルでやれたらいいなあ。


 ジョン・ジョーンズは強いな〜。でっかいアンデウソンさんという感じだが、ベイダーが小さく見える手足の長さ。最後のチョークもちょっと強引に見えたんだが、極まってしまうのか。そろそろジャクソンとかと見たい、と思ったら、エヴァンス負傷でショーグンとタイトルマッチか。これは楽しみ。


 グリフィンが好きだ。あのハアハア言ってる感じで延々と攻め続けるのがいい。しかし、今回はちょっとバラバラだったか? 1ラウンドテイクダウンとパウンド完全に取ったのに、なぜか2ラウンド以降は打撃戦にシフトし、フランクリンにきれいなパンチをもらう。その後も決定打なく打撃の応酬、フランクリンの方が正確だったが、最終ラウンド終盤はグリフィンも手数を出して追い上げる。2ラウンドに一回ぐらつかせたのが効いたか、グリフィンが判定勝利。まずはめでたい。


 実はこのセミから「放送時間残り少ないな〜」と思っていたのだ。ところがグリフィンがフルラウンドの泥仕合を演じて、メイン前に放送時間は残り……10分切ってる! 入場も流して、試合の正味は……1ラウンドあるかないか!?
 いったいどんな決着になるんだ……ということでほぼ正座状態。
 距離を測るアンデウソンさんに、2分経過頃からつっかけるビクトー。アンデウソンさんはノーガードでかわす! しかし当たったら一発で昇天しそうなビクトーの振り。どうなるのかわからない……と思った直後、アンデウソンさんの前蹴りが顔面に直撃し、ビクトーは腰からガックリ! 追い討ちのパウンドもほぼ不要、完全KO!
 すげええええ、なんだ今の蹴り! のちにスティーブン・セガールが伝授したことが明らかになったわけだが、中下段の蹴りと同じモーションで顔まで跳ね上がってきて、正面からがっちり顎を打ち抜く。VTRじゃいかにも軽い蹴りに見えるんだが、完全に虚をついて一発で決めてしまった。


 つええ〜。次はGSPとの対戦が濃厚だそうだが、岡見だろうがGSPだろうが勝てる気がしない……。個人的にはソネン押しだけど、万全ならやはり歯が立たないのではないか。
 プロモーションとしても、乗りに乗ってるよなあ。メインのタイトルマッチでこんな神がかったKOが炸裂するあたり、上り調子。これなら大満足で帰れる。
 アスリート然とした肉体の選手がズラリと並ぶ辺り、オモシロカードの入り込む余地もない。シビアすぎる舞台だ……。まさにガチバカですな。

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2011/1/9 Krush初代王座決定トーナメント 〜Round.2〜 試合感想

 GAORA放送で視聴。

第5試合 70kg Fight 3分3R(延長1R)
名城裕司(国士会館)
×堤 大輔(チームドラゴンJ-NETWORKウェルター級1位)
判定3-0 (和田30-22/朝武30-24/豊永30-24)

 名城、柔らかく構えてるな〜。右ジャブが伸びる伸びる。堤はまったく対応できない。あまりに当たるので、ちょっと後半はヘッドハンター気味になってしまったか。最初にダウン取ったハイキックをもっと出していれば……。しかしダウンを取り続け、判定でも圧勝。
 強いな〜。やはり70ではちょっと小さい感じだが、左も伸びるし体格差を感じさせない。山本戦見たいな〜。

第6試合 70kg Fight 3分3R(延長1R)
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009世界トーナメント3位)
×渡辺雅和(チームドラゴン
2R 2'16" KO (左フック)

 ガードを下げ、ワンツーフックと膝で山本の動きを止める渡辺。足を止めてコンビネーションをまとめ、山本の顔面にパンチを何発も打ち込む。結構巧い選手だな〜。
 しかし山本もしっかり顎を引いてローを返し、引かない。この根比べこそが山本のスタイル。2ラウンドからじわじわとロープに詰めるように。ボディとローで動きを止め、ついに連打を顔面に打ち込みダウン奪取。そのまま圧倒して勝負を決めた。
 渡辺も見栄えのするコンビネーションを出してたが、ちょっと地力が違ったか。

第7試合 Krush -63kg 初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×寺崎直樹(青春塾/元全日本ライト級5位)
○才賀紀左衛門(M&Jキックボクシングジム/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament 3位)
判定0-3 (久保坂29-30/勝本28-30/和田27-30)

 体格で勝る寺崎なんだが、リーチ差が全然使えてない。才賀の接近戦の距離に入られてしまっている。……ん? でも才賀はこんな入ってくるタイプじゃなかったよな。しかしうまくなってるな。ガードも固くなってボディにも散らしてくる。
 序盤から固められた寺崎は、手数も出せずに完全にペースを握られる。才賀、試合運び巧い。嫌な攻めしてくるし、常に余裕がある。パンチの回転も上がってるし、去年の韓国よりも伸びてるなあ。
 才賀は準決勝に進出し、梶原戦を要求。これは観たいかも。

第8試合 Krush -63kg 初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×山本佑機(橋本道場/WMAF世界スーパーライト級王者)
○白濱卓哉(建武館/2009 Krush Rookies Cup優勝)
4R 判定0-3 (朝武9-10/久保坂9-10/勝本9-10)
3R 判定0-1 (朝武30-30/久保坂28-30/勝本30-30)

 うお、延長からか。白濱は雑な印象だが、ステップを駆使してヒット&アウェイを繰り返す。やはりK-1ルールはこの攻防一体がトレンドだよな。キックを使いたいが蹴りの距離を保てない山本。
 判定は白濱。これは微妙でも何でもないだろう。

第9試合 Krush -63kg 初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
梶原龍児チームドラゴンWFCA世界ライト級王者)
×TaCa(triple-y/J-NETWORKスーパーライト級3位)
判定3-0 (久保坂30-29/豊永30-29/朝武30-29)

 アウトボクシングでカウンター狙いの梶原。詰めるTacaに対し、確実に当て込む。Tacaはプレッシャーをかけ、ローを蹴ってからパンチにつなげていく。が、距離感が合わず、被弾が多い。梶原もディフェンスは巧い方ではあるんだろうがガードも低いし、隙もある。Tacaは圧力の掛け方が中途半端で、もう少しロープ際に追い込んでから仕掛ければ命中率も上がったろうが、本人も低いガードからパンチを打つスタイルだから、そこまで徹底できなかったか。ちょっと無意味に梶原の土俵で戦ってしまった感じ。
 ところで、リングサイドの谷川さん、寝てなかった?

第10試合 Krush -63kg 初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
卜部功也チームドラゴンK-1甲子園2008準優勝)
×イ・ソンヒョン(韓国/仁川ムビジム/韓国格闘技協会ウェルター級王者)
4R 判定3-0 (和田10-9/豊永10-9/朝武10-9)
3R 判定0-0 (和田29-29/豊永29-29/朝武29-29)

 イ・ソンヒョンつええ〜! キザえもんじゃ勝てないわけだ。
 結構、似たタイプ同士の試合になったかな。Krushのマッチメイクは、K-1の谷川P流が結果から逆算してるように思えるのと違い、まず噛み合う内容になるかを優先しているように感じる。相性とここまでの試合を考えて、試合内容が良くなるように考えていると言うか……。
 スイングこそしないが、お互いが技術をフルに発揮する好勝負。卜部の必死の形相が見られたが、これはどっちの選手も一回り大きくするんじゃないか。
 延長になってあそこまでのフットワークを駆使する卜部に凱歌が上がったが、大接戦。
 K-163キロは、これで卜部、大和、久保、ソンヒョンが現在四強だろう。ソンヒョンはKrushトーナメントのリザーブにも呼ぶべき。

第11試合 メインイベント 70kg Fight 3分3R(延長1R)
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝)
×シェムシ・ベキリ [Shemsi beqiri](スイス/チーム・スーパープロ/WKA&WFC世界ミドル級王者、WFCAムエタイ世界スーパーウェルター級王者)
判定2-1 (豊永30-28/和田28-29/勝本29-28)

 ベキリは思ったよりかずっとK-1ルール向きのファイターだったなあ。戦績こそ凄いがこのルールにはアジャストしきれない選手も多い中で、きっちり中間距離のパンチの攻防もこなす。決して舐めてかからない佐藤だからこそやりあえたが、下手な選手ならなす術もなくぶっ潰されてたんじゃないか。
 とは言え、膝、ローのクリーンヒットまで考えれば、全体に佐藤の試合ではあった。毎試合この仕上がりで来ることのすごさは、もっと伝えていかないとなあ。
 このベキリみたいな新顔をきっちり売り出せるなら、Its showtimeもまだまだ盛り上がるだろう。ドラゴ、ディレッキーあたりともいい勝負になるはず。同じ顔ぶればかりではつまらない。
 Krushにしても、次に山本なり名城なりの相手に起用してはどうか。


 さて、ちょっと3月の決勝トーナメントは、初の後楽園観戦をしてみようかと考え中。まあチケットが取れたらの話ですけどね。

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「NUTURAL BORN COMICS」当たったよ!


 まなべる堂さんの「週刊★ポケットMMA」http://manabelldo.exblog.jp/)が冬コミで発行された同人誌「NUTURAL BORN COMICS」。



 ご存知、格闘技系アルファブロガーグリフォンさんの「見えない道場本舗」http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110109#p1)で行われたプレゼント企画に応募したところ、当選しました! ありがたや〜。正直、コミケやら格闘技興行やら文学フリマやら映画祭やら、指をくわえてネットの情報を眺めているばかりの地方在住者にしてみれば、こういう企画は本当に嬉しいものである。


 まなべる堂さん、グリフォンさん、ありがとうございました!


 PRIDEで展開されたヒョードル最強伝説とその終焉、北米MMAの台頭の歴史などがよくわかる。自分もPRIDEを見始めたのは同じぐらいの時期で、ミルコの栄光と挫折なども追いかけてきただけに、思い出深い。
 書き下ろしの後記を読めるのはこの本だけだが、漫画の部分はサイトでも丸ごと読めるので、まだ読んでいない人は上記アドレスへGOだ!


 いや〜、嬉しい。本当に嬉しい。超ラッキー。今年に入ってからろくなことがなく、こうしてつまらない一年を過ごすのだろうか僕は、と半ば恐怖していたのだが、それも吹っ飛んだね。
 余談であるが、発送はグリフォンさんがしてくださったのだが、字が汚すぎて送り主の住所や本名などは判読不能であった。アルファブロガーともなると、色々と気を使う事も多いのだなあ……。


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"一部、固有名詞を変更してお送りします"『軍鶏』

軍鶏 Shamo [DVD]

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 日本の格闘技漫画を、香港との合作で映画化! DVDで鑑賞。


 両親を殺した罪で妹とも離ればなれになり、少年院に入れられた少年、成嶋亮。ひ弱だった彼は生きるために体育教官の黒川に空手を教わり、過酷ないじめや懲罰を耐え抜く。娑婆に出た彼は妹を捜しながら、暗黒街で男娼として生きていた。ある日、空手会の雄・正道会館石井館長によって開催された格闘技興行『K-1MAX』を見た彼は、そこの王者であり富と名声を欲しいままにする男・魔裟斗に対し、激しい憎しみを抱くようになる。


 K-1ファンとしては注目せざるを得ない魔裟斗さん出演映画。役は本人……ではないんだが、まあ本人と思った方が面白いのでそういうことにする。だいたい、オレ漫画読んでないし! ほんとにそうとしか思えなくなってくるんだよ! 一応、空手家ということになっているので、空手着で型を披露する魔裟斗さんという世にも珍しいものが見られる。正拳突きとバックスピンキックを炸裂させて残心の構え!
 石井館長役は『カンフーハッスル』のブルース・リャンがあの異様な風貌をそのままに演じており、毒々しい面構えで、武術家に富と名声を与えたいと言うK-1の理念を語る。魔裟斗と一瞬だが手合わせするシーンもあり、魔裟斗VSブルース・リャンって、なにこの異次元対決……。
 そして、ブルース・リャン=石井館長の側近が、なぜか微妙に安廣一哉に似ていたりする。


 クライマックスの撮影中、うっかり力が入って本当にショーン・ユーをKOしてしまったという魔裟斗さんだが、確かに普段の試合では考えられないような鬼の形相で、得意の飛び膝やコンビネーション、左右ハイキック、さらに怒りに任せた大振りのパンチまで繰り出してKOを狙う。実は成嶋亮は、魔裟斗と対戦するために、彼の恋人である矢沢心をレイプして挑発していたのである……。


 あ〜、だいぶん現実と映画がこんがらがってきた! 正しい役名やキャストなどはwikiでも見て下さい。


 魔裟斗さんが83キロもあるという設定で、途中で出てくるタイ人も80キロらしい。いないよ、そんなタイ人! ショーン・ユーもソフトマッチョだが、76キロには見えない。それに何、この体重差……。


 やり場のない怒りと痛みを抱え、どん底から這い上がろうとする主人公にはまずまず魅力もあるし、格闘シーンも本物の格闘家か、アクション慣れした香港のキャストを起用していることで迫力もある。ストーリーのカオスっぷりも、漫画だし、香港映画だし……ということで、無問題。スポ根ものの文脈を外した展開のせいで、変な映画だなと言うしかなくなっているが、キャストの魅力と、現実とフィクションの交錯ぶりを笑って楽しむ分には、なかなかいい映画ではないだろうか。


 ちなみにこれ、魔裟斗さんの引退前の出演作。出番はそこそこ、台詞は少なめ。さて、K-1を引退した今、次作ではこんなVIP待遇ではなく役者としての力量をもっと問われることになるぞ。さあ、その時が楽しみだ。

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2010/12/19 RISE73R 試合感想

 GAORA放送でチェック。
http://www.rise-kgs.com/result/101219_result.html

第12試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
小宮山工介(北斗会館/RISEスーパーフェザー級1位)
×長堂“RIOT”雄司(真樹ジムオキナワ/MA日本スーパーフェザー級1位・元MA日本バンタム級フェザー級王者)
1R 2'17" KO (右ハイキック)

 あっという間にロープに詰めた小宮山、変則的な軌道のミドル、左フックを的確にねじ込む。長堂はブロックが機能していない。ペースを落としたいところだったが、ミドルの軌道からもう一伸びしてきた右ハイをもらって崩れ落ちる。
 小宮山良かったなあ。身体もかなり絞った感じだったが、これがベスト体重か。K-1では回り過ぎという印象だったが、正統派の戦いでねじ伏せた。

第6試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○清水賢吾(極真会館/RISEヘビー級3位)
×イズマエル“Cobra”アオキ(ブラジル/Soul Fighters Japan/TARGET)
1R 1'50" KO (パンチ連打)

 ヘビー級と書いてあるけど、90キロ台あるかどうか?
 フックの応酬。イズマエルはさすがにパワフルだが、体格小さめ。ファビアーノ・サイクロンの弟だそうだが、兄よりかなり小さい。お互いフックから組んで膝へ。清水はミドルを当てた後、相打ちのタイミングでフックのカウンターをヒットしダウンを奪う。攻め続けてラッシュで試合を決めた。
 そこそこ切れはあったが、お互いそれほど引き出しはない印象。その中でも清水のキャリアが上だった。

第7試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○守屋拓郎(スクランブル渋谷/RISEミドル級5位)
×晴矢(フリー/RISE DOA TOURNAMENT'07 九州代表決定トーナメント優勝)
3R 0'29" KO (右ローキック)

 フック系の晴矢に対し、ブロックから右ローを落とす守屋。2ラウンドから完全に効かせ、ミドルやハイもヒットさせ、滅多打ちに。晴矢はフックは強いんだが、ローの対処を全然しない。右ローのヒットが綺麗すぎて、簡単に当たってるようにさえ見える。パンチも浴びてスタンディングダウン。
 最終、脚の痛みに耐えかねてサウスポーにした晴矢だが、無駄に体重のかかった前脚にローをまとめられ、ついに崩れ落ちた。
 守屋はでかい上に手堅い選手だな。技も多彩。決定力は感じないが。

第9試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○渡辺理想(極真会館/RISEライト級2位)
×花田元誓(リアルディール/RISEライト級4位)
判定3-0 (30-28/30-27/29-28)

 3ラウンドのみの放送。
 押し込みたい花田を渡辺が近距離の攻防でも制し、組み止め、突き放しての蹴り。多彩なテクニックで愚直な花田をコントロールし、ヒットを奪い続ける。
 渡辺は去年のK-1じゃ光らなかったが、まだ良くなりそうだな。

第10試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○上原 誠(士魂村上塾/RISEヘビー級1位)
×羅王丸(TARGET/RISEヘビー級3位・2010年 RISING ROOKIES CUPヘビー級優勝)
判定2-0 (大澤30-29/秋谷29-29/斉藤29-28)

 上原、動きが軽快。上下にいいコンビネーションを振って、散らして行く。羅王丸は前進するが、捉えられない。完全に手数とクリーンヒットで上回る。体格差はあるが、ちょっと技術に違いがありすぎか。しかし2ラウンド残り30秒に、突如羅王丸が反撃開始。ラッシュで上原をコーナーに押し込む。
 攻め疲れた上原、泥仕合に持ち込まれ、顎を引いての打ち合いに。辛うじてポイント差を守って振り切った。いやはや、僅差の試合で際どかった。上原はやはりヘビー級としては小さい。

第11試合 RISEスーパーライト級(65kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○菅原勇介(TARGET/RISEスーパーライト級1位・前J-NETWORKスーパーライト級王者)
×國安浩史(シルバーウルフ/RISEスーパーライト級3位)
判定3-0 (秋谷30-29/梅澤30-28/斉藤30-29)

 ジャブとローで距離を調整する菅原が、國安のボクシングの距離に入らせない。崩しや前蹴りも多用し、攻防をコントロール。ペースを守り切って勝利。

第13試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISEミドル級4位・2009年 RISE 70kg TOURNAMENT優勝)
×ダニロ・ザノリニ(ブラジル/志村道場/ブラジリアン・タイ/HEATキックルールミドル級王者)
4R 判定3-0 (小川10-9/長瀬10-9/市瀬10-9)
3R 判定0-1 (小川29-29/長瀬28-29/市瀬29-29)

 あ、こりゃ去年のK-1で流れた因縁対決か。
 小宮がフックで顎を捉え、一気に畳み掛ける。が、凌いだザノリニも粘る。よーいドンの打ち合いになり、突進するザノリニが序盤の劣勢を盛り返す。
 決め手なく延長に突入し、ザノリニが手数で押し切るか?と思ったのだが、冷静にブロックして右フックを小宮が打ち込む。勢いではザノリニだったが、クリーンヒットで小宮が支持され判定勝利。K-1だったらザノリニだったかもな。

第14試合 初代RISEライト級(63kg)王者決定戦 3分5R(延長1R)
×吉本光志(ヌンサヤームジム/RISEスーパーライト級王者)
○裕樹(リアルディール/RISEライト級1位・元RISEスーパーフェザー級王者)
2R 2'09" KO (3ダウン:左ローキック)

 裕樹はローもパンチもノーモーション。このスタイル好きだな〜。しかしパンチがノーモーションな分、ちょっとガードを落として構えてるので、至近距離でブロックが追いついていない。打ち合いでも常にロー狙ってるし、相変わらず顔面は危ないな〜。
 が、1ラウンドから走ってたローが、2ラウンドから完全に効いてしまう。いや〜、タフネスを誇る吉本だったのに、あっけなくグラグラと……! 完全に両脚とも効かされ、ダウン! 2ラウンド序盤に仕掛けたのは、もう長くもたないとの判断だったのか……。
 そのままローで波状攻撃を仕掛け、圧勝! つえええええ! 去年は大和に敗れたが、今年はまた来るかな。楽しみ。


 さて、久々にキック関連の試合について書いてみました。別に読んでも面白くないけど、自分のメモ書き程度に、時間のある時にまたちょろちょろと書いて行きたいと思います。

ブログ統合のお知らせ

 格闘技関連ブログ「堕天使のコロッセオ」(http://chateaudif.blog.shinobi.jp/)は「私設刑務所CHATEAU D'IF」(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/)と、2011年をもちまして統合することになりました。


 今後、格闘技関連記事は「CHATEAU D'IF」内の「堕天使のコロッセオ」カテゴリでの更新となりますので、引き続きお引き立てよろしくお願い申し上げます。


 旧アドレスは当面残存いたしますが、リンク等貼っていただいております皆様には、アドレス変更の方よろしくお願いいたします。