UFC126 試合感想
http://mmaplanet.jp/archives/1427048.html
WOWOWで観ました〜。
日本の軽量級から、かつてのスーパースターと、近年覚醒した事実上最強の男が乗り込む……。近頃、五味さんは惨敗、再度海外挑戦するはずだった日本ライト級最強のはずの青木は大晦日に大コケ。中量級はもはや期待できず、あとは軽量級に日本の望みを託すのみ。
が、全然歯が立たない〜! 何を固くなってるのか、小見川は打撃を餌にテイクダウンされ、さらに今度はタックルをフェイントに打撃を浴びてフラッシュダウン。得意のアームバーも研究されており、あっけなく1〜2ラウンドを落とす。3ラウンドはどう考えても倒さないと勝てないのだが、スタミナが落ちたか、またもテイクダウンされて固められる! 勝負は見えたな、という状況の中で、その通りに逃げ切りを許し完敗。
KIDさんも打撃をことごとく見切られ、弾丸タックルであっけなく倒される。レスリングでオリンピック狙ってたんじゃなかったっけ……。しかしもはやMMAは打撃もタックルも関節技も、全て使えて全局面で正しいチョイスが出来て当然という感じになっているな。おまけにあの運動量。一発のウエイトが下がって行く軽量級になれば余計に高いレベルでの融合と対応力が必要になっていて、KIDはおろか小見川でもまったく最先端のレベルについていけてなかったということか……。ジョンソンのタックルはきっちりカウンターで、始動が見えない!
しかし、解説はTKにせよ高柳氏にせよ、ジャッジとポイントの話になると歯切れが悪くなるのはなぜだろう? どちらも1〜2ラウンド落とした事は濃厚なのだから、3ラウンドぐらいはそれを踏まえて解説してほしいのだが。勝つ選手は皆、ラウンドマストを前提にした戦いをしているんだから、そこをもっと強調しないと、日本人選手の問題点も見えてこないような気がする。
ライト級はドナルド・セラーニ。序盤はポコポコとパンチをもらってたのだが、アップライトに構えなおしたら、急に強くなったな……。打撃への反応も途端に良くなったし、自分のリズムをつかんだ。ちょっとムエタイスタイルなのが面白い。いつかK-1選手が進出したら、こんなスタイルでやれたらいいなあ。
ジョン・ジョーンズは強いな〜。でっかいアンデウソンさんという感じだが、ベイダーが小さく見える手足の長さ。最後のチョークもちょっと強引に見えたんだが、極まってしまうのか。そろそろジャクソンとかと見たい、と思ったら、エヴァンス負傷でショーグンとタイトルマッチか。これは楽しみ。
グリフィンが好きだ。あのハアハア言ってる感じで延々と攻め続けるのがいい。しかし、今回はちょっとバラバラだったか? 1ラウンドテイクダウンとパウンド完全に取ったのに、なぜか2ラウンド以降は打撃戦にシフトし、フランクリンにきれいなパンチをもらう。その後も決定打なく打撃の応酬、フランクリンの方が正確だったが、最終ラウンド終盤はグリフィンも手数を出して追い上げる。2ラウンドに一回ぐらつかせたのが効いたか、グリフィンが判定勝利。まずはめでたい。
実はこのセミから「放送時間残り少ないな〜」と思っていたのだ。ところがグリフィンがフルラウンドの泥仕合を演じて、メイン前に放送時間は残り……10分切ってる! 入場も流して、試合の正味は……1ラウンドあるかないか!?
いったいどんな決着になるんだ……ということでほぼ正座状態。
距離を測るアンデウソンさんに、2分経過頃からつっかけるビクトー。アンデウソンさんはノーガードでかわす! しかし当たったら一発で昇天しそうなビクトーの振り。どうなるのかわからない……と思った直後、アンデウソンさんの前蹴りが顔面に直撃し、ビクトーは腰からガックリ! 追い討ちのパウンドもほぼ不要、完全KO!
すげええええ、なんだ今の蹴り! のちにスティーブン・セガールが伝授したことが明らかになったわけだが、中下段の蹴りと同じモーションで顔まで跳ね上がってきて、正面からがっちり顎を打ち抜く。VTRじゃいかにも軽い蹴りに見えるんだが、完全に虚をついて一発で決めてしまった。
つええ〜。次はGSPとの対戦が濃厚だそうだが、岡見だろうがGSPだろうが勝てる気がしない……。個人的にはソネン押しだけど、万全ならやはり歯が立たないのではないか。
プロモーションとしても、乗りに乗ってるよなあ。メインのタイトルマッチでこんな神がかったKOが炸裂するあたり、上り調子。これなら大満足で帰れる。
アスリート然とした肉体の選手がズラリと並ぶ辺り、オモシロカードの入り込む余地もない。シビアすぎる舞台だ……。まさにガチバカですな。
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