教師役は大きな挑戦だった?『ドルフ・ラングレン in ディテンション』
- 出版社/メーカー: コスミック出版
- 発売日: 2010/02
- メディア: 単行本
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『エクスペンダブルズ』プロモーションでスタローンと共に絶賛来日中のドルフ・ラングレン。ワタクシもプロモを微力ながらお手伝いすべく、未見だった作品のレビューを公開終了までの間に出来る限り投下したいと思います!
ではまず『居残り』!
元軍人のサムは、今は体育と歴史を教える高校教師。閉鎖的な学校の体質に嫌気がさし、転職を決めている。最終日に急遽居残り授業を担当することになり、4人の高校生とともに放課後の学校に残ったサム。だが、高校を警備員のみの無人と思い込んでいた4人のテロリストが侵入してくる。彼らの目的は? サムは学生たちを守ることができるのか?
冒頭の10年前のボスニアのシーン。人質に取られてる子供をドルフが助けるんですが、女の子が一人、また連れ去られちゃうんですね。敵兵はその女の子を人質に取りながら、立てこもっていた工場に逃げ込んで……。で、直後に米軍機が爆撃し、工場吹っ飛ぶ!
で、10年後にテロリストが登場し、その中に頭ピンク色のケバい女が混じっていて、これがもしかして、あの連れ去られた女の子の成長した姿なんだろうか……?と思ったのですが、全然違いました(笑)。
まあそういう複雑?なストーリーとは全然無縁なわけですね、この作品。高校に犯罪者! 先生と学生が協力して対抗! それだけ!
テロリストがトータル6人しかいないんで、なかなか死者が出ないのももどかしい。殺害数記録を参照すると、そのうち4人はドルフさんにSATSUGAIされるのだが、
http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20100822/1282449045
見せ場を後半に取っておかねばならんから、序盤から景気よく殺りまくるというわけにいかないのだなあ。やっぱり敵の人数少な過ぎるっしょ。で、こいつらが何をしに来たかというと、麻薬の受け渡しだったりするし……全然テロリストじゃないだろ!
メイキングでは「教師役は大きな挑戦だった」と語っているドルフさんだが、授業シーンでは「ベトナム戦争でアメリカはなぜ負けたか? 信念が足りなかったからだ」と語り、いや、それ歴史の授業じゃねえっしょ! それはどっちかというと体育の方で使うべきたとえじゃねえ? あまり教師らしいとこはないんだが、授業などのそれっぽいシーンより、高校生との絡みの方が大変だったのだろう。
学生に助けられ、学校の備品を使ってちまちまと戦うドルフさん。まあ毎度のことなんだが、この人はでかくて強そうなのに、等身大の役をやりたがるんだよねえ。ファンはもっと暴虐な強さを見たいのに。このプロットだったら、もっと主人公は弱そうな方が面白いんだよなあ。トム・ベレンジャー主演の『野獣教師』という作品がありましたが、あっちの方が良かったね。
とはいえ、プロットがこぢんまりしている分、割合まとまっている方。ドルフさんより高校生の活躍シーンの方がなんとなく面白かった辺り、ちょっとミスマッチだったということですね。
さて、こんな感想が『エクスペンダブルズ』のプロモに何か貢献するのか微妙になってきましたが、まだ続きます!