『機動戦士ガンダムUC6 重力の井戸の底で』福井晴敏
機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で (角川コミックス・エース)
- 作者: 福井晴敏,安彦良和,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/10/25
- メディア: コミック
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いや〜、表紙をめくると、なにかでっかいものが……(笑)。もう1ページめくると、なにか黒い奴が……(笑)。もう〜ネタバレすんなよ! しかし……最高!
オープニングから福井が大好きな潜水艦が登場し、それが巨大モビルアーマーに握りつぶされる! わはははははは、これだよこれ。このサービス精神が大好きだ!
『逆襲のシャア』までの作品、さらに『0083』なんかでも、実際ジオンというのは無茶やってるんだが、そもそもの諸悪の根源は腐敗した地球連邦である、というのは繰り返し繰り返し語られて来た。が、実際にその「正体」というか……その腐敗の根源が描かれたことはなかったんだよね。それはシャアやザビ家のような「個人」に象徴されるものではなく、旧態然としたシステムと思想そのものであったため、わかりやすい敵が必要とされるロボットアニメーションではついに表に出る事はできなかったんだが、小説と言う媒体で福井晴敏はまさにそれを書かんとしているように思える。
ジオンと戦う事で、歴代の主人公達は結局その連邦を守ってしまい、だからこそ腐敗の温床は残り、宇宙世紀の闘いは『F91』『V』を経て永遠に終わらない。でも、彼らの闘いはそれだけのためものでは決してなかったのだ……。この『ガンダムUC』という作品が、地球連邦の裏を描く事によって語ろうとしているのは、そのことに対する回答なのだろうか?
あ〜、それにしても「シャンブロ」つええ〜。一応乗ってる人たちが「実体弾の直撃食らうともたない」「エネルギー切れが怖い」と言ってるのだが、破壊シーンの描写を見てると、とても倒せる気がしないのですが……(笑)。ガンダム世界のモビルアーマーは、でかくて出力も火力も凄いんだが、一発いいのもらうと沈められてしまうはず……なんだが、レフレクタービットの弾幕って、サイコガンダムMK-2かよっ!
モビルアーマーが都市破壊を正面切ってやってしまうってのは、種デスのデストロイ登場までなかったと思うんだが、もしかしたら「ビグザム量産の暁には」こんな光景が展開されてたのかもね。
そしてラストでは「黒い奴」登場! あ〜、また欝展開なのかね、これは……。
ROBOT魂[SIDE MS] ユニコーンガンダム(ユニコーンモード)
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
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