『機動戦士ガンダムUC5 ラプラスの亡霊』福井晴敏
機動戦士ガンダムUC (5) ラプラスの亡霊 (角川コミックス・エース (KCA189-6))
- 作者: 福井晴敏,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/26
- メディア: コミック
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4巻で大きく動いた状況の整理、とでもいうべき回。父親像というものに結構、好意的なのが福井小説。やっぱりそれはガンダム的には違和感なんだが、語られなかったテーマでもあるからねえ。
長丁場なら、一回は地球に降りないとならない、というお約束通り、今回ユニコーンが大気圏突入をする羽目に。せっかくリディが降りてるんだから、地球パートはそっちに任せたら良かったんじゃないの……という感じで、ダブル主人公体制には早くも揺らぎ? 軌道上で戦闘やらざるを得なくなり、降りる予定がなかったのに落ちてしまう……という展開は、いささかご都合主義で、突入に際してまたネオ・ジオン側と接触せざるを得なくなるという流れはそれに拍車をかける。
話の展開としては面白みに欠けるし、キャラクター面でも、大人も子供も現状に抗えず悶々とし続けている。
……だが耐えろ! 耐えるんだ! ここを乗り切った先に反抗がある! カタルシスがあるんだ、きっと! オレは信じてるぞ、福井!