『ドゥームズデイ』
2000年代初頭、「死のウイルス」の感染により、スコットランド北部が閉鎖、強制隔離される。少女エデン・シンクレアは、閉鎖時の暴動により片目を失い、母によって、脱出する軍人に預けられた。
それから十数年。ロンドンで死のウイルスが再発する。密かに撮影された衛星写真により、閉鎖されたスコットランド北部に生き残りがいることを知った政府は、おそらく存在するであろうワクチンを手に入れるため、特殊部隊を派遣する。その隊長を務める者こそ、失った片目を義眼に変え、特殊部隊のエリートとして成長したエデンだった。
『ディセント』のニール・マーシャル監督、『アンダーワールド・ビギンズ』のローナ・ミトラ主演ということで、まあまあそれなりに楽しめるかな、と期待していたのだが、これが大当たり。
無駄なスプラッタ描写とエログロに加え、鋼鉄の自動車がぶつかり合うリアルさと、生身の人間が駈ける躍動感。『マッドマックス』へのオマージュに加え、スコットランドと言うロケーションを最大限生かした設定もサプライズだ。盛りだくさんのサービス精神が素晴らしい。モヒカンとM男も最高!
主演のローナ・ミトラの存在感も素晴らしいのだが、それよりも彼女のキャラクターを、全編破綻なく一貫して「カッコいい!」で押し通した演出力にも驚き。
セットも衣装も手作り感が強い映画なんだが、手を抜いたところが微塵もない。
いや〜、これが本国で大コケとは信じられん(笑)。今年ベスト3に入る大傑作ではないか。ニール・マーシャルに外れなし、早くもブルーレイ決定だ(出るのか?)。
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