『マックス・ペイン』


 刑事マックスは、3年前、妻子を何者かに惨殺された。迷宮入りとなった事件を独自に追い続けるマックスは、ある日、翼の模様の入れ墨の女と出会う。かつて、妻を殺めた男の一人も、同じ入れ墨を入れていたのだが……?
 謎を追うマックスの前に、やがて、恐るべき真相が立ちはだかる。


 予告編を見たら、羽の生えた怪物が大暴れしてたんで、刑事VSモンスターのアメコミみたいな話かなあと思ったら違った。怪物はあくまでヤク中の幻覚であって……。
 で、その部分を抜きにすると、急にただの刑事物に転落する。設定も演出もキャラクターも何一つ目新しいところはなく、オチまで早々に読めてしまった……。
 凡作であるより色物である方がまだましだなあ、という見本。


 しかし、マーク・ウォールバーグアウトローが似合うなあ。特に迫力があるわけでもない顔をしとるのに、体制になじめない香りがプンプン。しかしなかなかその個性も輝かないねえ。未だに最高傑作は『ビッグ・ヒット』だしな……。