第4回GTカーニバル ボクシング観戦二回目

 ジムのボクシングコーチ、ジョベンさんの試合を見に行ってきました。

http://www.green-tsuda.com/blog/index.php?e=158

 ジョベンさんは見事KO勝利、それを挟んで所属のグリーンツダジムの選手は3連続KO勝利。先日、滝に落ちて亡くなられた同門の小松選手(前回タイ人に1RKOされて会場を凍り付かせた選手でもありますが……)に捧げる勝利ですな。

 これが前回の記事。

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 そして、残るはセミとメイン……。ここで沖縄の野人と異名を取る21戦16勝(12KO)1敗4引分のハードパンチャー竜宮城(これでリュウ・ミヤギと読むんですよ)選手が登場。1敗は先日K-1MAXにも参戦した渡辺一久
 しかし、物凄い胸毛と背毛で風格を漂わせた竜宮城選手、足を止めての至近距離でのフックの打ち合いで、まるで戦車のようなカルロ・マガレ選手のボディからの顔面フックに打ち負け、2ラウンドで壮絶TKO負け!
 大喜びのマガレ、場内、シ〜ン……。え? これ現実? みたいな……。
 今回の相手は無名のフィリピン人選手。京都のジムに移籍し、1年半ぶりの復帰戦ながら、セミということでその戦績も加味してKOを期待された試合……だったと思うんですよね。ところが、それを出稼ぎでやってきたノープレッシャーの無名選手が粉々に打ち砕いてしまう……。
 いや〜まさにリアルKYだね(笑)。フィリピン人空気読めよ的な雰囲気ですが、これが格闘技、これがボクシングですわね……なんか前にもこんなことを書いたような気がするなあ……。

 まあ今日はまだメインが残っている。
 メインに登場するのは、同じくグリーンツダジムの青木選手、ただいま4連続KO勝利中。入場前に異様に時間を取ったのは、ジムのみんなで入場のコールをするためだったのですな。長々と時間をかけた入場、手には亡くなった小松選手のパネル……。不慮の死を遂げた盟友に、今回もKO勝利を捧げる! 全身タトゥーの肉体と面構えから、並々ならぬ気合いが伺われる。
 相手は、ジョベンさんと村井選手にKOされたのと同じく、シットサイトーンジムの選手。はっきり言ってしまうと僕は、「同じジムの選手が3人ともKOされて帰ることになるのか。いったいどんな気分なんだろうな?」と戦前は思っていた……。
 ガード低めでトリッキーな動きで接近戦を仕掛ける青木選手。相手のシンデット・シットサイトーン選手は、ほとんどステップを使わず、正面から相手を見据えてワンツー……ほぼワンツーのみ! ……これほんとにボクサー? 蹴り封印したムエタイ選手じゃねえの? しかし、良く見て狙ってるからかジャブが時折青木選手の顎を跳ね上げる。
 1ラウンドは互角の展開で、迎えた2ラウンド。ペースを上げた青木選手に対し、シンデットはまったく表情を変えず淡々とワンツーを狙い続ける……。至近距離でのボディワークをほとんど無視するかのように突き続けたワンツーが、コーナーでの身体の入れ替え際でついに直撃! 青木選手はバッタリと大の字! 辛うじて立ち上がるが、シンデットはここでワンツーを捨て、TKO呼び込むだけが狙いののフォーム無茶苦茶なフック連打!
 滅多打ちにされた青木を抱きかかえたレフェリーが手を挙げて、ゴングがカンカンカ〜ンと鳴って……大喜びのシンデット、場内、シ〜ン……。え? これ現実? みたいな……。
 今回の相手は無名のタイ人。盟友の不慮の死から2ヶ月足らず、彼のためにも意気消沈したジムのためにも、どうしても勝利が欲しかった、KOを期待された試合……だったと思うんですよね。ところが、それを出稼ぎでやってきたノープレッシャーの無名選手が粉々に打ち砕いてしまう……。
 いや〜、まさにリアルKYだね(笑)。タイ人空気読めよ的な雰囲気ですが、これが格闘技、これがボクシングですわね……なんか前にも(以下略)。

 場内は「青木何やってんねん……」「こんなこともあるんや……」と消沈した空気。「こんなこともあるんや……」と言ってた女性は、これを二度繰り返してたのが印象的でした……。
 いや〜、まさか二大会連続でメインの大番狂わせを見られるとは、まさにグリーンツダ興行に外れなしですな。昼間はパッキャオがハーンズを粉砕しましたが、個人的にはこれにも劣らぬ衝撃で……(笑)。あまりに……あまりにガチすぎる……。非情……だね……。

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