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翼ある闇 kindle鮎最後の事件 麻耶雄嵩編

電子書籍 雑記 小説

 昔良く読んでた新本格もの、もう欠かさず読んでるのはこの人ぐらいになっちゃったな……という麻耶雄嵩。ロジカルさを追求することで、どんどんけったいなシチュエーションを生み出していく作家ですね。ストーリーもそれに合わせてひねくれた展開になっていくが、別に作者の底意地が悪いわけではなく、あくまでお話としてやっている感が強いですね。

 さて、デビュー作『翼ある闇』他の「メルカトル鮎」シリーズを中心に、近年の作品はだいたい電子化されています。

隻眼の少女

隻眼の少女

あぶない叔父さん

あぶない叔父さん

kindle化されていない本

 如月烏有を主人公にした『夏と冬のソナタ』『痾』『木製の王子』が揃って電子化されず、後発の『あいにくの雨で』や『メルカトルと美袋のための殺人』が出版社を変えて出ているあたり、あの続きを書くつもりはないということかなあ……一時は代表作だったはずなのに、悲しい! 存在そのものが第一作のネタバレになっている『名探偵木更津悠也』も欲しいところです。

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)

痾 (講談社文庫)

痾 (講談社文庫)

木製の王子 (講談社文庫)

木製の王子 (講談社文庫)

名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)

名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)

今日の買い物

雑記 音楽 映画
シン・ゴジラ音楽集』CD

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

 関連グッズ祭りの中で、とりあえずサントラ購入。伊福部ミュージックは最高だなあ……。

『ファイティング・マスター』DVD

 ジャッキーコレクション。無名時代の出演作。


『ドラゴンファイター』DVD

ドラゴンファイター [DVD]

ドラゴンファイター [DVD]

 ジャッキーコレクション。これらはBD化することはあるまい……。

”俺が、俺たちがX-MENだっ!”『X-MEN アポカリプス』(ネタバレ)

映画


映画「X-MEN:アポカリプス」予告E

 『X-MEN』シリーズ、ついに完結!

 紀元前3600年、エジプトを支配していた最古のミュータント・アポカリプス。1983年、彼を崇める邪教の調査を行っていたCIAのモイラ・マクタガート捜査官は、儀式に侵入したことでその封印を解いてしまう。復活し、現代の文明を堕落した弱きものと見なしたアポカリプスは、自ら選んだ四騎士と共に世界の破壊に乗り出す。一方、新たな学園の運営に余念のないチャールズは、ジーン・グレイの見た悪夢によってアポカリプスの姿を目の当たりにし……。

chateaudif.hatenadiary.com
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 『フューチャー&パスト』でミスティーク=レイブンによって「より良き選択」が為され、未来が変わって10年の後。舞台は80年代。すっかり立ち直ったチャールズは学校を再開。そこに集まって来るジーン・グレイにスコットたち。レイブンは傭兵として各地を回りミュータントたちを地道に助けており、エリックは名を変え家族を持ちひっそりと暮らしていた……だが、そこで起きる謎の地震……。

 エン・サバ・ヌールと呼ばれた古代のミュータントが、エジプトの砂の底から蘇ったのだ……! オープニングはその彼、アポカリプスが兵士の裏切りによって地の底に沈められるシーンから。再生能力を持つ肉体に移るための儀式の真っ最中、ピラミッドを崩壊させる仕掛けを起動させられ生き埋めに……。うーん、何だこの仕掛けは……いったい誰が何のために、わざわざ作ったものをぶっ壊す仕掛けをわざわざ作ってたのだ?

 現代になって砂の上には街が築かれ、未だCIAの一員であるローズ・バーン演ずるモイラさんが謎の教団を追ってやってくる。地の底で繰り返される謎の儀式に潜入するモイラ。開けっ放しの入り口から太陽の光が入り込み、それにピラミッドの一部が反応してアポカリプスが復活する……!
 えっ!? おまえかよ!と突っ込んじゃったね。てっきり『フューチャー&パスト』で歴史が変わった影響があるのかと思ったら、単なるうっかりが原因だった……。ドラゴンボールで言うと、ウーロンでも亀仙人でもヤムチャでもいいが、弱い奴が余計なことをしたばかりに大変なことが起きる、というパターンね。

 復活したアポカリプスおじさんが、街をウロウロしてカルチャー・ギャップを味わう、という展開がまあまあ長い。オスカー・アイザックはあまりでかくないよな、と思いつつ、黙示録の四騎士が新たに結集する。
 それと並行してレイブンとナイトクローラーの出会い、学園におけるスコットとジーンの出会いなどが描かれ……。
 登場人物と場面転換が多すぎ、さらにもういちいち説明まったくしない、完全にシリーズファン向けな作り。ジーン・グレイはすでに学園に来ていて、『ファイナル・ディシジョン』で描かれた若作りスチュアートとマッケランによる有名なスカウトシーンは描かれず……そりゃそうだよ、まだマカヴォイとファスなんだから。

 もう知ってるでしょ!?というマニアックさ任せの端折りっぷりはいいが、エリックの新たな家族のくだりが完全に新設定なのに同じぐらいあっさりしているように見えてしまったのがちょっとつらいな。
今回のエリックのキャラは『ファースト・ジェネレーション』で復讐を終え、『フューチャー&パスト』で敗北して、完全に燃え尽きてるんだよな。指名手配から逃れて隠れているだけで、もはや悪のカリスマとしての存在感はなく、仮面を脱いだフランクのようである。
 さらに新たな家族をも失い、またも復讐心に取り憑かれる……んだけど、実際のところなんだかグズグズしていて、そこをアポカリプスに付け込まれる。しかし四騎士に加わり、世界を破滅に向かわせようとしつつも、目が死んでいて鬱病演技みたいなアプローチをしているファスベンダー!
 今シリーズのエリックは『ファースト・ジェネレーション』ですでに完成されたキャラで、チャールズと表裏一体の存在なのだが、セバスチャン・ショウへの復讐は終わり、テーマ的対立がレイブンの選択によって決着がついているせいで、かなり存在意義が薄くなってしまっているのだな。そういう意味では不幸な役回りだったが、ヴィランではなくヒーローとしてのマグニートー像にかなり寄ったとも言えるね。

 その点、前作から主役化したレイブンは、ジェニファー・ローレンスのオスカー女優としての貫禄も合わせ、すっかり指導者的ポジションが板についていますな。俳優の成長とシリーズ内での立ち位置がシンクロした良い例になれた。

 アポカリプスは肉体を移動するたびに、その肉体の能力を身につけていく、という設定。最初はその移動の能力だけを持ったミュータントだったのだろうが、何回移動しているのか、今作ではいくつもの能力を披露。フィールドを張っての瞬間移動、バリアーになる高熱の力場、土を操る、ミュータントの潜在能力を引き出す、金属の装備品を作る、テレビにアクセスして過去の電波から放送を見る、そしてオープニングで身につけた再生能力(加えて不老?)などなど……。多彩だが、思いの外、自分の身を守る能力が多いのは、支配者として長く君臨することを目標としているからか。
 直接の破壊は部下の四騎士に担わせ、やたらと攻撃的な能力を揃えている。四騎士は肉体の移動の儀式の最中の無防備になる時間帯の守護も兼ねているので、特に強力でなければならない。ただ、それほど強力な忠誠関係があるかというと怪しく、強い能力を与えたという一点に依存している。
 このあたり、詰めが甘いっちゃあ甘いけど、感覚が昔の人なのね。強いものが支配し、代わりに力を与えれば、弱いものはついてくるというシンプルな支配体制で生きてきた彼には、弱くても、人と違っても、だからこそ助け合って生きていくという、現代の人権思想は決してわからないし、その間で生き抜いてきた現代のミュータントの気持ちは絶対に理解できないのだ。

 そのアポカリプスが次に狙った能力は、史上最も強力なテレパスであるチャールズであり、彼を手に入れれば、目標の世界支配が容易になる。
 チャールズがセレブロを使う→アポカリプスを探知→アポカリプス、チャールズの居場所を知る→テレポート、とまあ展開が早いな! 脳がオーバーヒートしていてあっさりさらわれるチャールズ。止めようとしたハボックだが、ビームをかわされ地下のハンクの力作のエンジンに誤爆し、屋敷丸ごと大爆発……! だが、そこに超音速で駆け込んできた男がいた……!
 あまりに前触れなく出てきたからびっくりしたぜ、クイックシルバー! 前作をよりパワーアップさせた演出で、屋敷中の生徒たちまで全員救出! すごすぎ、早すぎ。ただ、唯一爆破のすぐ側にいたハボックだけは救えなかった……。どれだけ速くても万能ではないし、時間を戻すことはできないのだ……。

 さてその頃、目のビームをグラサンで止められるようになったスコットと、ナイトクローラー、ジーンはショッピングモールにこっそり出かけていて無事だったのだが、帰ってきて大惨事に直面。そこへストライカーたちが現れ、レイブンたちをさらっていってしまう。行った先にはウェポンXに改造されたあの男が……。
 このストライカーとウルヴァリンの下り、丸ごといらないんだよな。今回の話に全然関係ないし、単に飛行機をゲットしただけで終わってしまう……。ウルヴァリンというキャラクターが時系列でこの後の第一作に出るから、そこへのつなぎ……。前作ラストでミスティークが絡んでるのを匂わせてたのに、そこがなかったことになってるのだな。あの後、改造されちゃったけど色々あって助けました、ぐらいの台詞を入れておけば、このくだり丸ごとカットできたと思うが……。

 核ミサイルを宇宙に放り出して各国を無防備にさせた後、カイロを襲い自らのピラミッドを建造するアポカリプス。チャールズを使って世界中に宣戦布告するとともに、エリックの能力で地底の金属を揺さぶり、世界中の建造物を破壊しようとする。
 立ち向かうのは、レイブン、ハンク、スコット、ジーン、ピーター、カート、モイラ……。エンジェル、ストーム、サイロックが急襲をかけ迎え撃つ。

 ブライアン・シンガーのアクション演出は若干もっさり気味だが、抜群に見やすく位置関係も把握しやすいし、相変わらずの顔アップの切り取り方のうまさで話の流れを切らないのがいいですね。

 ここでも死んだ目で黙々と地球破壊の作業に没頭するエリック。もはやライバルキャラの面影はなしだ! そんな彼を見ていられないレイブンが説得を試み、さらに彼を父と知るピーターも駆けつける。エリックが彼のことを息子と認識しているかは明示されないし、互いに言わないのだが、二人の危機に何かしら感じるものはあるらしい。こぼれる一粒の涙……。

 クイックシルバーの超スピードも足を止められて封じられ、レイブンの不意打ちも致命傷を与えるにはいたらず。どんどん追い込まれていくメンバー。意識が繋がっているのを利用し、精神世界で反撃を試みるチャールズが、腰の入ってないパンチで殴りまくる! 自分の脳内に引き込めば勝てる!というところで思い出したのはターセム・シンの『ザ・セル』だな。ヴィンセント・ドノフリオの脳内では何もできなかったが、自分の脳内に誘い込んで反撃し、圧勝するジェニファー・ロペス
 が、そんなセオリーがあったにも関わらず、チャールズの脳内なのにお構いなしで巨大化してくるアポカリプス! だめだ、強すぎる!

 前進するアポカリプスがチャールズらに迫る……が、飛来した鉄骨がそれを遮り止め、一つのマークを形作る……決して鉤十字ではない、「X」のマークを! エリック裏切ったああ!

「違う。俺は仲間を裏切っていた」

 暗黒の未来を待たずして訪れた、かつて一つだった二人の共闘。こやつがこんなにブレブレにならなければ、こんなに事態は悪化しなかったはずだが……まあいいか!
 作中で『ジェダイの復讐』が酷評され、「シリーズ三作目なんてダメよ」みたいに言われてそりゃあ『ファイナル・ディシジョン』のことか〜!と思ったのだけど、よく考えるまでもなくこのエリックはダース・ベイダーだわな……「父さん、助けて!」とルークに言われて裏切っちゃうあの……。シンガー、本当は『ジェダイの復讐』大好きなんじゃないの……いや、そりゃあ二作目の方がダークでいい映画だけど、でも俺は『ジェダイの復讐』がやりたかったんだ! という……。同じ映画を引き合いに出して、一方で『ファイナル・ディシジョン』をぶった切りながらもう一方の『アポカリプス』ではオマージュしちゃうという、なんだこのダブスタは! ちょっと正気とは思えない。

 しかし、力を引き出されたはずのエリックの攻撃も、アポカリプスに対しては足止めにしかならない。
精神世界でチャールズを圧倒しつつ、エリックとサイクロップスの同時攻撃をものともしないアポカリプス。モイラさんが「かなわない」と改めて強調するのがいいですね。
 だがしかし、どれだけの能力を持とうとアポカリプスは一人、そしてチャールズには、仲間が、X-MENがいる!
 圧倒的に優勢なラスボスの「おまえはわたしのものだ」に対し、ボコボコにやられながらも「おまえは勝てない」と啖呵を切るチャールズの「信念の人」っぷり(あまりに劣勢なので「だが断る by 岸辺露伴」を思い出したところ)、そして立ち位置ブレブレになりながらも、その信念にいつも惹かれていたエリックが突き立てる「X」。俺たちが最も好きなことの一つは、自分で強いと思ってる奴に対して「NO」と断ってやることだっ!

 そして、かつて(かつて?)暗黒の未来『ファイナル・ディシジョン』において、スコットとチャールズを焼き滅ぼした紅蓮の炎が今また噴き上がる。ただし、今度はチャールズの伝えた希望そのものとなって。すべてを超える「不死鳥」が、真なる覚醒の時を迎える!

 アポカリプスは数々の能力を身につけてはいるが、現代にはまた新たな世代のミュータントが生まれており、チャールズとエリックの能力はかつての彼の想像を超えたものだった。そしてその二人をも超えるさらなる新世代の力の持ち主も、また生まれていた。それこそがジーン・グレイ……!

 ブライアン・シンガーって本当にX-MENが大好きで、あの『ファイナル・ディシジョン』に対してものすごい心残りを抱いてたんだな……! エリック、スコット、ストーム、ジーンと四人がかりで超必殺技を順番に叩き込んでフルボッコにするという、少年漫画の王道的見せ場でもって『ファイナル・ディシジョン』、じゃなかったアポカリプスを粉々に打ち砕き、忘却の彼方へと葬り去った。しかし嫌な後味はなく、フェニックスの炎のイメージも合わさって、あの大駄作と言われた映画さえも浄化されて天へと還って行ったようなそんな清々しさが残ったよ……。

 理屈としてはもう前作ラストで片付いていたと思うんだが、それで安心せず『ファイナル・ディシジョン』をチリになるまで殴り、あの暗黒の未来に俺のX-MENは絶対につながらせないというシンガーの静かな決意……!

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 シリーズの再構成がその見事さも含め、前作をはるかに凌ぐ「俺の俺の俺の俺の」というエゴに満ちていて、ある意味彼こそがアポカリプスのように見える。いや、もちろん本人の中では自分がX-MENなんだろうが……。
 『ファイナル・ディシジョン』が滅多打ちにされてる一方で、『ファースト・ジェネレーション』は「そのまんまやん!」と突っ込んでしまうぐらいにそのまま過去映像として使われていて、「え? 僕の映画ですけど何か?」みたいな図々しさも感じてしまう。まあそれだけ使うということはリスペクトも多分にあって、シンガーの中ではマシュー・ヴォーンもX-MENの一員なんだろうな。

 映画全体としては中盤の場面転換の多さや不要なシーンに加え、80年代の世界情勢があまり反映されていないし、世界崩壊の危機の割にはスケール感が感じられない。せっかくチャールズが世界に「弱いものを守れ」と呼びかけたんだから、各地のミュータントが街を守る展開とかあったらよかったかもね。また前2作と同じく、報道陣や各国の軍が周辺から見守る、という体裁が取れたら統一感があったように思う。
 ただまあ、前作の時点で暗黒の未来は回避されているので、世界はすでに少し「まし」になっているというのが前提なのな。ここでまた未来への絶望を匂わせても繰り返しになるし、あくまで希望を守るために戦うのだ、というのが今作の違いでもあり、今作限りのテーマとしては弱い部分でもある。
 モイラの記憶を最後に戻したのがその象徴で、あのキューバの浜辺では描けなかったミュータントの男と人間の女の未来が、この少しだけましになった世界では信じられるようになったのだ。

 学園は再建され、エリックはまた静かに去る。チャールズと彼が主役であった時代は終わり、新たな世代が動き始める。ラストのセンチネル登場シーンには、未来があの暗黒に再びつながったとしても、今度こそ本当に揃った俺のX-MENは決して負けはしない!というものすごい自信が溢れていて白目を剥きました。俺が、俺たちが、X-MENだ!
 この豪快な大団円感は、そのいくばくかの独りよがりっぷりも含め、オレの中で『ダークナイト・ライジング』、そして『ジェダイの帰還』に並んだな……。10年前、『ファイナル・ディシジョン』に対して抱いた不満と苛立ちが、まさかこんな形で昇華されることになるとは驚きだわ……。

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 映画としては前二作の完成度に及ばないが、「悲運のミュータント」ではなく「スーパーヒーロー」としてのX-MENへの回帰を意図し、アメコミらしく、というよりもむしろドラゴンボールZ劇場版のような、なんだかおかしいテンションに仕上げた快作でありました。まだ『ウルヴァリン3』もあるけど、第一作から始まった6部作がついに完結を迎えたのは非常に感慨深いな。お疲れさまシンガー、ありがとうマシュー・ヴォーン、そしてさようならブレット・ラトナー……。

X-MEN (字幕版)

X-MEN (字幕版)

X-MEN 2 (字幕版)

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今日の買い物

雑記 映画
レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳』BD

レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳 [Blu-ray]

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 ジャッキーコレクション。完全にコレクターズアイテムだな……。


『蛇鶴八拳』BD

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 DVDから買い換え。


『笑拳』BD

クレージー・モンキー/笑拳 [Blu-ray]

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”全てを破壊せよ”『シン・ゴジラ』

映画 ゴジラ


『シン・ゴジラ』予告2

 ゴジラ最新作!

 突如、東京湾に出現した巨大な生物。専門家の予想と裏腹に上陸した「それ」は、這いずりながら都心へと進撃する。甚大な被害を受けた東京だが、ついに自衛隊が防衛出動し、立ち上がり二足歩行となった「それ」と対峙。だが、国民を巻き添えとする攻撃をためらう彼らの前で「それ」は踵を返し、海へと消えた。数日後、さらに巨大に成長した生物が、鎌倉から再び上陸する。大戸島の伝説に伝わる神の獣、その名は……。

 『FW』以来の国産ゴジラが、ひさびさに作られました。監督は庵野秀明ということで、『シンエヴァ』はいったいどうなってるの、と誰もが思ったと思いますが、いやはや、「これでしばらくはエヴァ作らなくていいんだ!」という解放感がひしひしと感じられる映画になっていましたね。

 東宝、制作会社カラー、樋口真嗣他実写版『進撃の巨人』スタッフが結集、ということで、いかなる現場だったのか、という裏事情も気になりますが、映画を見てみると会議、会議、会議、会議会議会議。ある時はすり合わせ、ある時はトップの判断、ある時は超法規的措置など、多種多様な立場と思惑が絡んで進行していく巨大生物対策の現場は、まさに今作の制作現場そのものだったんじゃないかな、という気がしましたね。

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 誰もが寝ておらず家にも帰らず、カップラーメンと眠気覚しドリンクをすすって作業。出口は見えないがトップは口下手ながら必死に鼓舞。この国のアニメ、特撮業界はまだまだやれる……! 監督! シャツが臭いです!
 スタッフには家族を失ったものもいるし、また現場で散っていく末端の作業者たちを長谷川博己が追悼するシーンは、ガイナックス時代、カラー時代を問わず、夢を捨てて業界を去ったアニメーターたちへの想いがこもっているかのようだ。
 これが官僚の現場です、と言われても実物を知らんのだが、いかにもアニメ制作の現場感が強く、庵野秀明の私的作品感が漂う。

 「シン」と銘打ってはいますが、お話としては当然「序」だから、ストーリーの流れは出現からの迎撃とシンプルそのもの。3.11以降の日本の災害対策と閉塞感に目配せしつつ、いざ巨大生物出現……!

 今回のゴジラは形態を変化させるので、最初はまだ小さく、しかも這って登場する。水中に顔を突っ込んでるので見えるのは背びれと尻尾。いや、それだけ見れば確かに……という感じなのだが、陸に上がってみると……おお……超気持ち悪い……! これが今回のミニラか。最初はそもそも地上では活動できない、自重で潰れるから、みたいな説明がされていたのだが、市川実日子演ずるニコリともしない課長補佐がバッサリ否定。すでに浅瀬で足が着いてる……。この人の役は中年になった綾波レイという感じで、うーん、あの子も歳食ったらこんな感じになるんだな。ちゃんとした大人になれるか、おじさん心配しとったけど、まあまあいい歳の取り方してるじゃないか。

 3.11メタファーで川の水を押しやり船と瓦礫をどっさり積み上げ、上陸したミニラ。身をよじり、首をもたげてついに立ち上がる……! おお……! 正直、ここらのCGは時間と予算が少々苦しかったか細部が雑でもったいないのだが、描こうとしてるものの質感やスケールだけはしっかり伝わり、興奮させられましたね。目の前でやばいことが進行している感覚。
 ようやく出撃した4機のヘリが、なおも進行するミニラの前にホバリングし、狙いを定める。この「真昼の決闘」感、だが逃げ遅れた老夫婦を巻き込むことを避け、大杉漣総理大臣は攻撃の中止を命令……! 後々の事を考えると、ここで攻撃していればあるいは倒せていたのかも?と思わせるんだが、ここの総理の判断にはむしろ好感しか抱けないところでもあるな。

 映画が始まってここまでノンストップ。観客が考えるより先に対応を並べる、1手先を行く編集が鮮やかで、完全に『エヴァ』のテンポ。普通にないことが起きている感覚ですよ。1995年に、僕が何気なくエヴァを観た時の衝撃。それより以前、大阪芸大島本和彦庵野秀明の提出した短編アニメを初めて観た時のショックを、庵野作品未見の人ならば味わえるんじゃないかな。

 ここでちょいと一息ついて、しばらく災害対応と事後分析の静かな展開に。この後ももう一回あるのだが、これが完全に使徒を一体倒してできた間の時間だよね。まあ実際はゴジラ一体しかでないので、倒したわけじゃなく様々な事情でストップするわけですが。
 時々、屋上に上がる会話シーンなどあるが、これも庵野さんの好きな地平線見えそうな絵の代用という感じかな。こういう絵作りは、後半ちょっとワンパターン化して息切れしたように思ったが、これは実写経験の不足ゆえか。

 お楽しみのゴジラ登場後は、その巨大感の表現や自衛隊との攻防が続くわけだが、絵面が圧倒的にフレッシュ。迎撃に回る自衛隊は陸上での全火力を集中し、すべてを頭部と脚部に命中させる……。いや〜、昔の特撮ではでかいはずの的なのに、バンバン外れる弾があったりしたわけだが、吸い込まれるように当たる当たる。……が、まったく通用せず!

 『エヴァ破』でゼルエルたんが侵攻した時にメガネが「13層もある特殊装甲を、たった一撃で……!?」という、すごいことが起こってますよと強調する説明台詞を発していたが、今回は「一万六千発の機関砲でも傷一つつけられんのか!」というご機嫌な台詞があって、いいぞ庵野!と声をかけたくなりましたね。

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 米軍の攻撃から東京壊滅のカタストロフまで怒涛の展開が続くが、いわゆる「本編パート」と「特撮パート」が分離せず、非常にシームレスに進む編集のマジック。樋口真嗣庵野のイメージを理解しているからこそのシンクロ率である、という気がするし、逆にまあしっかり手綱を握って、ひぐっちゃんに余計なことをさせなかったからでもあるんだろう。
 さらに、総理以下主要閣僚が中盤で消し飛ぶのは、樋口版『日本沈没』へのオマージュもこもっているのではないか。あれ自体はいいアイディアだったよな。映画自体はアレだったが……。

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 石原さとみのキャラは失笑ものだが、まあ今までだって宮村優子の偽ドイツ語をクリアしてきたんだから、別にどうということはない。それより片桐はいりのおにぎりを出す時の主張の強い顔が気になったな。あれはまあ、下手に幸薄げな人にやらすと逆に演出が過ぎるかもしれないが。

 色々と不満もあるのだけれど、だいたい伊福部ミュージックで帳消しになる圧倒的存在感。宇宙大戦争マーチ、最高だね。最後のヤシオリ作戦も含め、今回はやっぱり『序』だったので、次はクライマックスで「IN MY SPIRIT」かけてキングギドラが低空を侵入してくる『ゴジラ・破』を作るしかないんじゃないかな。ゴジラを作ってる間は『シン・エヴァ』は作らなくていいし、今回のヒットでむしろそっちを望む人も多くなったのでは。でもメカゴジラの出てくる『ゴジラ・Q』を作るとまた鬱になっちゃうので、次で終わりにしておくのが良さそうですね!

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

今日の買い物

ブラックホーク・ダウン』BD

 エクステンデッド・エディションがついにBD化! 公開版も一応持っておくか。


キャノンボール』BD

キャノンボール エクストリーム・エディション [Blu-ray]

キャノンボール エクストリーム・エディション [Blu-ray]

 エクストリーム・エディション。ジャッキーがカーレースに!

キンドル・メカニック 津原泰水編

電子書籍 雑記 小説

 この人は日本一文章が上手いんじゃないかなあ、と時々思う作家さん。ホラー、幻想文学、ミステリと多岐に渡って書かれています。

 最新刊は『ヒッキーヒッキーシェイク』『エスカルゴ兄弟』の二冊。



 他に出ているのは『11』、『ルピナス探偵団』シリーズ、エッセイ『音楽は何も与えてくれない』ぐらいですね。装丁などにも凝っているので、あまり電書化に積極的でないイメージ。

ルピナス探偵団の当惑

ルピナス探偵団の当惑

ルピナス探偵団の憂愁

ルピナス探偵団の憂愁

音楽は何も与えてくれない

音楽は何も与えてくれない


kindle化されていない本

 代表作『蘆屋家の崩壊』シリーズ、ベストセラーになった『ブラバン』『バレエ・メカニック』、主人公の名前が僕と同じなので偏愛している『赤い竪琴』など……要はほとんどだ! まだまだ出して欲しいですね。

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)

蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)

蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)

ブラバン (新潮文庫)

ブラバン (新潮文庫)

ペニス (双葉文庫)

ペニス (双葉文庫)