ゾイド小説『風が吹いた日』

 本編『戦場の突風』の前日譚であり、主人公の一人シルヴィス・プレアディスの旅立ちの物語です。
 西方大陸編のエピソード0であり、第一話の裏側を描いています。
 書き始めた頃には細かい設定はなかったのですが、次第にキャラクターが固まり、動き出してくれました。
 映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のゾイド版のつもりで書いたので、旅立ちはバスになっています。

 次回作である本編の続編『ウルフメイカー』にも繋がる要素があるので、お読みいただけましたら幸いです。


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#1 1 旅立ち | 『風が吹いた日』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#2 2 ひとり | 『風が吹いた日』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#3 3 迷子 | 『風が吹いた日』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#4 4 ひとりではない(完) | 『風が吹いた日』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv


ゾイド小説『たったひとりの鉄竜騎兵団』

 『戦場の突風』シリーズの外伝になります。
 連載中のpixivで「こんなキャラを出して欲しい!」とリクエストをいただき、そういう体験は初めてだったので驚きました。
 ちょうど、本編に組み込むと背景が複雑になりすぎるのでカットした設定が色々とあったので、「鉄竜騎兵団に加わっているガイロス人」というキャラクターを捻り出すことになりました。
 自分では絶対に書かない話が結果として生まれたので、良かったと思います。
 本編は一応恋愛ものだったので、今作は友情をメインに据えてお話を作りました。

 では、どうぞ。

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#1 1 スカーソル家のファリカ | 『たったひとりの鉄竜騎兵団』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシ - pixiv

#2 2 アンナのために | 『たったひとりの鉄竜騎兵団』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小 - pixiv

#3 3 影の戦士たち | 『たったひとりの鉄竜騎兵団』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説 - pixiv

#4 4 名もなき騎士(完) | 『たったひとりの鉄竜騎兵団』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様 - pixiv


ゾイド小説『戦場の突風』帰還編

 最終章は帰還編と題しまして、東方大陸に叩き出された共和国軍が中央大陸に帰還するまでのお話になります。
 もっともそれだけではなく、主人公たちの「帰る場所」についても描いており、ゾイド乗りの幸福について考えて来たこのお話の、たどり着く場所を示してもいます。
 最後にふさわしく一番長くなり、ゲスト出演や禁じ手も、クライマックスの最強の敵とのガチ対決も含め、自分的にはサービス精神を発揮したつもりです。

 本編はこれで終わりますが、まだ外伝と前日譚が控えておりますので、続けてお付き合いいただけたら幸いです。


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#31 帰還編1 立ち上がる時&第四部「帰還編」目次 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - - pixiv

#32 帰還編2 真なる龍 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#33 帰還編3 凱龍戦隊 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#34 帰還編4 あの場所へ還る | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#35 帰還編5 黒き獅子 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#36 帰還編6 あの子を探して | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#37 帰還編7 一年の孤独 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#38 帰還編8 不思議だね | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#39 帰還編9 銀の繭 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#40 帰還編10 影の騎士 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#41 帰還編11 首都攻防 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#42 帰還編12 知られざる決戦 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シ - pixiv

#43 帰還編13 龍と狼 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#44 帰還編14 それぞれの場所&エピローグ(完) | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - - pixiv

 

ゾイド小説『戦場の突風』中央大陸編

 第三部は中央大陸編となりまして、ここからはゴジュラスギガから凱龍輝までのキットに付属していたバトルストーリーを元にしたお話となっております。
 資料もガクッと少なくなってなかなか苦労しましたが、暗黒大陸編までいわゆる本編とちょっと距離のあるところにいた主人公たちが、いよいよ歴史の渦中に飛び込み、その転換点に立ち会うことになります。
 ブロックスの扱いに関しては、おそらく発売当初は本編と絡めていいのか迷っていたところがメーカーにもあり、公式ストーリーに出てくるのが遅かったのですが、そこを補完するつもりで、初期型からがっつり登場させました。
 そして、もちろんあの超大型ゾイドも登場します。
 暗黒大陸編より短めですが、ずっと前から考えていたこの章の最終話に向けて、すべてが動いています。いよいよテーマも浮き彫りになり、「ゾイド乗り」、そしてそのパートナーの生き方にも注目していただければ、嬉しく思います。
 それでは、どうぞ。

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#21 中央大陸編1 夏を前にして&第三部「中央大陸編」目次 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー - pixiv

#22 中央大陸編2 帰郷 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#23 中央大陸編3 続・通じ合うもの | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小 - pixiv

#24 中央大陸編4 隠密作戦 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

#25 中央大陸編5 紅の竜騎兵団 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シ - pixiv

#26 中央大陸編6 若き戦士 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

#27 中央大陸編7 城砦攻略戦 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#28 中央大陸編8 キメラ | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#29 中央大陸編9 巨竜砲撃 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

#30 中央大陸編10 渚にて | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

ゾイド小説『戦場の突風』暗黒大陸編

 第二部となる暗黒大陸編では、公式ファンブック3〜4に当たる話を描いています。
 本編はガイロス帝国摂政ギュンター・プロイツェンがほぼ主人公で、彼の反乱と遠大な計画が軸に描かれていますが、今作の主人公たち、共和国側の一兵士にしてみれば、さぞ寝耳に水な話であったろうと思います。ただ、その中でも、事態が自分たちの預かり知らぬところで不気味に進行していっている感覚を、どこかで味わっていたのではないか。そう考えながら書き進めました。
 物語は起承転結の「承」に当たる部分に入ります。立ちはだかる宿敵、喪失、新たな仲間……お話はいよいよ本格的に動き出し、にぎやかになってきます。ガイロス帝国側のゲストキャラも登場させ、とにかく楽しんで書きました。中でも第五話は、ここを書きたくてずっと進めてきた感があって、気に入っています。このあたりから、キャラが立ってきて、もう自分ではあまり深く考えなくても、勝手に動いてくれるようになりました。九話は重要なシーンで色々なパターンを考えていたのですが、すんなりと着地してくれて、ちょっと驚きました。
 一方で対デスザウラー、ヴァルハラ戦など、本編の裏側を書いた部分では、「リライト」的なことをするのが恐れ多く、ダイジェスト的にまとめたのが果たして正解だったか、と言うとちょっと自信のないところでもあります。
 書いている間は、まだ本当に完結させられるのか半信半疑でしたが、キャラクターたちのおかげで自信が出てきました。それでは、お楽しみいただけましたら幸いです。

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#8 暗黒大陸編1 名誉を受けて&第二部「暗黒大陸編」目次 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異 - pixiv

#9 暗黒大陸編2 再び戦場へ | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

#10 暗黒大陸編3 紅い悪夢 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

#11 暗黒大陸編4 戦い敗れて | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#12 暗黒大陸編5 心を捧げて | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#13 暗黒大陸編6 伝えたいこと | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シ - pixiv

#14 暗黒大陸編7 ゾイド乗りたち | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説 - pixiv

#15 暗黒大陸編8 月下の決闘 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#16 暗黒大陸編9 初めて会った日から | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の - pixiv

#17 暗黒大陸編10 雷神とともに | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説 - pixiv

#18 暗黒大陸編11 帝都へ…… | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シ - pixiv

#19 暗黒大陸編12 慟哭 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#20 暗黒大陸編13 友からの手向け | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小 - pixiv

ゾイド小説『戦場の突風』西方大陸編

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 ゾイドの小説を書いています。
 え〜、ゾイドとは何か、というところから話を始めると面倒なのですが、80年代に始まり、今も玩具展開やアニメの放映など、メディアミックスが続くシリーズです。
 20世紀に一度、終了しましたが、2000年代に初のアニメ化とともに復活。今作はその頃の展開を下敷きにしたストーリーになります。
 『ゾイドバトルストーリー』と呼ばれる公式のストーリーと年表があり、それに即したお話の展開になります。正直言いまして、原典を知らないとチンプンカンプンかもしれない。原典である『ゾイドバトルストーリー』『ゾイド公式ファンブック』は紙媒体で出ていましたが絶版となっています。まあググれば出てこないこともないですが……。

 拙作はその中でもZAC2099年から始まった西方大陸戦争を皮切りに、暗黒大陸、中央大陸を舞台に繰り広げられた戦いを、名も無き兵士たちの視点から描いています。こう書くと硬派な感じがしますが、まったくそんなことはありません。
 当時のオフィシャルなストーリーが、いささか煮え切らない感をもって終了したのですが、まあそれ自体はしようがないことかな、と思っておりました。で、10年ほど前に書いたのが第一話に当たる「砂漠に吹く突風」の回です。元々はこれ一本だけ、砂漠に取り残された二人の兵士を描いた、ワンシチュエーションの短編のつもりでした。ただ、何せ年表と後のストーリーは存在しているので、さて、拙作の登場人物たちはその後、どんな道を歩むのかな、と言うことを考え出したら色々と出来てきて、8年に渡る物語の大筋がぼんやりと生まれました。ただまあ、なかなかの分量になるし、壮大すぎてとても書ききれないのがわかりきっていたので、頭の中で彷徨うに任せ、10年の間、寝る前に布団の中で筋を反芻するだけに止まっていました。

 しかし、昨年末、形になることはなかろうと思っていたものが、急に出口を求めて自己主張を始めました。まあちょっとだけ続きを書いてみるか、ざざっとダイジェスト程度でもいいしな、と軽い気持ちで書き始めたらなぜか止まらなくなり、新しい展開はどんどん出てくるわ、キャラクターは勝手にしゃべりだすわで、ほとんど自動手記人形のような勢いで書き続け、四ヶ月を過ぎる頃には、文庫で900ページ近い分量になっておりました。若い頃に書いては投げ出しを繰り返していたのが嘘のようで、まさか完成するとは思いませんでした。これがおそらく「物語が降りてくる」という現象なのだと思います。

 小学生の頃から続いてきた自分のゾイド熱の集大成に、結果としてなったと思います。公式ストーリーやアニメへのオマージュなども含め、自分の好きなもののごった煮のようで、クオリティはともかくとして、自分以外誰も書かないものであることは間違いないので、公開してみることにしました。なんとなくネットの海に流せば「なんかこれ好き!」「あのゾイドの活躍を見たかった」という人のアンテナに、いつか引っ掛かるかもしれません。

 物語は、レッドラストの砂漠から幕を開けます。それでは、はじまりはじまり。

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#1 プロローグ&第一部「西方大陸編」目次 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様 - pixiv

#2 西方大陸編1 砂漠に吹く突風 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シ - pixiv

#3 西方大陸編2 人事異動は突然に | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説 - pixiv

#4 西方大陸編3 森の中で | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv

#5 西方大陸編4 通じ合うもの | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリ - pixiv

#6 西方大陸編5 巨砲、轟く | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリー - pixiv

#7 西方大陸編6 猛虎再来 | 『戦場の突風』 ゾイドバトルストーリー異聞 - ルシフ様の小説シリーズ - pixiv


ルシフ様の2020年読了本

2020年の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:9305
ナイス数:73

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:01月09日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:01月19日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:01月24日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)感想
ここまで積み上げてきた逆転フラグをボキッとへし折るような展開にハラハラさせられるが、設定と伏線の回収ぶり、これだけの大長編なのも納得の完成度でありました。阿選との決着に関しても、これはシリーズの味かな……。
読了日:01月26日 著者:小野 不由美
アルスラーン戦記15戦旗不倒 (らいとすたっふ文庫)アルスラーン戦記15戦旗不倒 (らいとすたっふ文庫)
読了日:02月02日 著者:田中芳樹
ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)
読了日:02月17日 著者:水野 良
ごろごろ、神戸。ごろごろ、神戸。感想
神戸に住んでるわけじゃない同僚の本を、神戸生まれの妻が借り、それをオレがまた借りた本。筆者のことを知っているのは、はてな民だからだ……。読んだら神戸を走りたくなるし、見かけた店にも入りたくなる。
読了日:02月25日 著者:平民金子
ライムスター宇多丸の映画カウンセリングライムスター宇多丸の映画カウンセリング
読了日:03月27日 著者:宇多丸
私の男 (文春文庫)私の男 (文春文庫)感想
全編ぬめるような文体、「腐野」というネーミングセンス、不自然なポージングをした漫画キャラのような「おとうさん」の身体描写など、引っかかる要素満載なのにリーダビリティが高く、あっという間に読み終わってしまう。もちろん、再読させる仕掛けもあり。この作者の本を読むのは2冊目だが、さすがは代表作であるな。
読了日:03月28日 著者:桜庭 一樹
USムービー・ホットサンド ──2010年代アメリカ映画ガイドUSムービー・ホットサンド ──2010年代アメリカ映画ガイド
読了日:03月31日 著者:グッチーズ・フリースクール,降矢聡,山崎まどか,篠儀直子,結城秀勇,鍵和田啓介,村山章,樋口泰人,真魚八重子,西田博至,長谷川町蔵,川口敦子,入江哲朗,ジャッキー・ゴルベール,松井宏,金原瑞人,岡村詩野,中川大地,吉川悠,三浦哲哉,鈴木透,aggiiiiiii,鈴木了二,土田環,中西香南子,ケリー・ライヒャルト,ボー・バーナム,カイル・マーティン,クリストファー・ブローヴェルト
より速く、より遠くへ!ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (SB新書)より速く、より遠くへ!ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (SB新書)
読了日:04月15日 著者:西 加南子
三体三体
読了日:04月30日 著者:劉 慈欣
巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)感想
地味な肩書きがついている地味そうな小説なんだが、全然関係ないと思っていたことが、読み進める内により大きな問題へと繋がり、それがひいては読者である自分自身にも降りかかってくる、そんなうそ寒い気分にさせられる。
作者の前作『エアー2.0』を衣替えして、違う面から語りなおしたようで、これがシリーズを通していかに深まっていくかも楽しみ。
読了日:05月04日 著者:榎本憲男
「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 (朝日文庫)「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 (朝日文庫)感想
胡散臭いカルトに始まり、国家ぐるみの敗戦に終わった太平洋戦争だが、その背景には自身を省みず安直な自賛に溺れた姿があった。「臣民」をコントロールする数々の言説に、肝が冷える思いだ。
読了日:05月19日 著者:早川タダノリ
ドクター・スリープ 上 (文春文庫)ドクター・スリープ 上 (文春文庫)
読了日:05月25日 著者:スティーヴン・キング
ドクター・スリープ 下 (文春文庫)ドクター・スリープ 下 (文春文庫)感想
前半はチマチマと読んでいたが、後半は1日で一気読み。映画ではない原作『シャイニング』の素晴らしい続編。もうあのホテルはないからな……。もう全編優しさしかなくて、亡き父のことを思い出して泣けた。
読了日:05月25日 著者:スティーヴン・キング
スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド) (新書y)スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド) (新書y)
読了日:06月19日 著者:高橋 ヨシキ
DV(ドメスティック・バイオレンス)――殴らずにはいられない男たち (光文社新書)DV(ドメスティック・バイオレンス)――殴らずにはいられない男たち (光文社新書)
読了日:07月03日 著者:豊田 正義
ドロレス・クレイボーン (文春文庫)ドロレス・クレイボーン (文春文庫)
読了日:07月24日 著者:スティーヴン キング
甘やかな牢獄~奴隷商人サラサ~ 「女奴隷」シリーズ (光文社文庫)甘やかな牢獄~奴隷商人サラサ~ 「女奴隷」シリーズ (光文社文庫)感想
大石圭初のシリーズものも、ついに三作目。しかし、ここに来て「ふりだしにもどる」をさらっと書いてしまうこの作家、マンネリを通り越して稀有な作家性を獲得しているのではないか……! 珍独裁国家描写には、どことなく大藪春彦感もあるな。
読了日:07月25日 著者:大石 圭
三体Ⅱ 黒暗森林 上三体Ⅱ 黒暗森林 上
読了日:08月13日 著者:劉 慈欣
三体Ⅱ 黒暗森林(下)三体Ⅱ 黒暗森林(下)感想
何でもいいからやりながら「これは計画の一部だ」とうそぶくやつ、これ、中国で絶対流行っただろ……。二転三転する展開と、第一作を巻き込んで着地する結末、全てが痛烈なまでにずばりはまり、ラストの感動をもたらす。途中、「これはもはや○が勝つしかないだろ」と思ったのだが、すぐに絶対無理だな、打ち消した。それがまさかこんな幕切れをもたらすとはな……。また一作目から読み返したくなるし、続きも楽しみ。

読了日:08月14日 著者:劉 慈欣
皆殺し映画通信 御意見無用皆殺し映画通信 御意見無用
読了日:09月11日 著者:柳下 毅一郎
歌舞伎座の怪紳士歌舞伎座の怪紳士感想
「見立て殺人」ではないが、歌舞伎の演目になぞらえて展開していく、日常と地続きの物語。現代の生きづらさ、危機的状況にある舞台劇など様々なことを想起させるが、ラストは読者を懐かしくも美しい場所へと連れて行ってくれる。素晴らしい。
読了日:09月17日 著者:近藤史恵
アルスラーン戦記16天涯無限 (らいとすたっふ文庫)アルスラーン戦記16天涯無限 (らいとすたっふ文庫)感想
最終巻。改めて買ってちゃんと読むと……やっぱりすげえやっつけ感がある! 結末自体はこれでいいと思うが、風呂敷の畳み方に問題があったか。本来なら、ラストに近づくにつれて分厚くなる大作並の構想だったが、もはや書き込む体力がなかったか。やっぱり若いうちに完結させとくべきものであった。
読了日:09月25日 著者:田中芳樹
北の愛人 (河出文庫)北の愛人 (河出文庫)
読了日:10月31日 著者:マルグリット デュラス
日本軍兵士の真実 (中央公論 Digital Digest)日本軍兵士の真実 (中央公論 Digital Digest)
読了日:10月31日 著者:五木寛之,鴻上尚史,戸部良一,吉田裕,河野仁,佐藤卓己,武田一義,松山巖,都甲幸治,桜庭一樹
フィフティ・ピープル となりの国のものがたりフィフティ・ピープル となりの国のものがたり感想
連作短編、群像劇と呼ぶには淡い、病院を中心にした人々の物語。執筆当時の韓国の社会的状況をさりげなく盛り込んでいて、知識があればより深く読めるはず。となりの国のものがたり、というサブタイトルだが、本邦にも似た状況はあり、さまざまな隣人との間で揺れ動く心の動きは、どんな人間にも通じる普遍的なものだ。
読了日:11月25日 著者:チョン・セラン
わざわざゾンビを殺す人間なんていない。わざわざゾンビを殺す人間なんていない。感想
ゾンビミステリと言えば『生ける屍の死』だが、SF仕立てでそれを見事に継承してみせた感。「悪役を演じる」主人公の造形がいいですね。
読了日:12月25日 著者:小林 泰三
夜の向こうの蛹たち夜の向こうの蛹たち感想
女性を取り巻くルッキズムに鋭く切り込む一本で、美化されない三者三様の心理と立場を描くことで、今ここにあるものを浮き彫りにする。やるせなさも残る読後感の中にこそ、救いの片鱗がある。
読了日:12月27日 著者:近藤史恵

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