今月のジャンプSQ（ネタバレ）『テニス』『クレイモア』

ジャンプ SQ. (スクエア) 2014年 02月号 [雑誌]

『新テニスの王子様』
　今回は徳川先輩の過去編。1徳川、3入江、5鬼という連載開始当初の序列が、実は逆だったというミスディレクションの総仕上げ回。中学生以前に、入江と鬼が期待をかけた存在が徳川だったということが明らかに。
　平等院戦は、中学生たちがこの合宿にやってこなくても、今回実現するはずだった対決ということになる。本来、合宿を乗り越えて成長した！というのは勝ちフラグなわけだが、この人は主役でもなんでもないし、逆に何かを越前に託しつつあるかのような行動をしていることも含め、やっぱり全然勝てる気がしないな！
　この試合は、かつての鬼vs平等院の再現のような激闘になるかもだが、ナンバー1優位は変わらずか……。

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『クレイモア』
　おおお〜、やっとこさ主人公に「気づき」が訪れたか……。なんでこれがこんなクライマックスぎりぎりになったかと言うと、半ばまでクレアの「一人称」で紡いできたのが、北の戦乱以降に群像劇にシフトしたせいで、連載も長期化して大幅に遅れたからなのだよな。で、いい話ではあるものの少年漫画の王道パターンでしかないこの「気づき」に、ずーっと主人公が至らないという悪循環。敵の強さの異常なインフレもあり、そんな当たり前のことに気づいただけで勝てるなら苦労ないだろ、と思わせてしまっているのだな……。
　そろそろ、高速剣を超える新必殺技でも出さないと、いつまでも人の技で戦ってる感が強いので、来月には何か期待したい。

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『じゅういちぶんのいち』
　いや〜、映画化楽しみだね（マジで！？）
　今月は、膝の故障を抱えているらしき安藤が……って、もうゴン中山みたいなポジションになってるのかよ！ 顔が変わらんからわからんが、もう三十代なんだろうな。彼に憧れてた若手なんかも登場したりして、歳月の重みが……。こりゃあ引退まで描くつもりなんだろうな。

1/11 じゅういちぶんのいち 7 (ジャンプコミックス)