『新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ 5 悲嘆の夜想曲(上)』隅沢克之

 今回はほぼ過去話。ピースクラフト家と「ヒイロ・ユイ」の出会い、互いに影響を及ぼす様を描く。若い頃のドクターJらしき人物も登場、ということで、テレビシリーズで描かれなかった、なぜかの博士たちはかかる行動に及んだのか、という部分が初めて浮かび上がって来る。


 過去の話も1巻から随分と積み重なって来て、場当たり的に辻褄合わせしているのではない、『ガンダムW』前章がようやく見えて来た……。そんな感あり。旧ヒイロもやたらとイケメンであったり、ゼクスとリリーナの祖母たちがリリーナそっくりで、なおかつ戦闘でも大活躍だったり……これはそろそろリリーナ様もモビルスーツ乗るフラグ立ったんじゃない? Gジェネでは当然のようにトールギス3使ってますけど(ゼクスはエピオン)。Gジェネと言えば、トールギスヘヴンはモビルドールを無力化させる、ということで、これはまさかのガンダムアクエリアスも正史化しないかねえ。


 さて、こうなるとさらに続きが気になる、現在編はどうなるのか、も含めて……ということなんだが、作者は二ヶ月ほど休載してたらしい。大丈夫なのかね。ここまで風呂敷広げたんだから、なんとか頑張ってください!