『新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ 8 寂寥の狂詩曲(中)』隅沢克之

 今回は主に過去編。単行本では初の上中下構成になりました。物語が進んで、いよいよ書かねばならん事、書ける事が増えてきたということで、結構なことではありませんか。


 今回は五人の博士も勢揃いしたね。しかし、ドクトルSの女装趣味とか、いったい何のための設定かわからんし、H、Oと進むに連れて描写が薄くなるのも本編と一緒だ!(本編じゃJとGだけ喋ってて、他の3人は台詞なし回とかいっぱいあったしな!)
 が、これだけ五人がピースクラフト家と関わりがあるとこを描いておいて、本編じゃリリーナにも興味なし、ゼクスとの絡みもカットされてたあたり、ちょっとしんどいか……。ここまで全員知り合いにしなくてもいいんじゃない、というのは、毎回思うところではある。一握りの人間が歴史の全てなんだよね。


 メカ面では、モビルスーツ前進となった機体も次々と登場。カボチャの戦車って、言うなれば活躍したヒルドルブみたいな感じだろうかね。


 ところで、今回は後書きが長めだったのだが……うう……そうだったのか……隅沢くん……!(涙) 裏にはそんな苦労譚があったのだね。よしっ、元々そのつもりだったが、完結まで応援し続けるぜ! そして願わくば、新ガンダムの商品展開を……。


 『敗者たちの栄光』も5巻目。五飛とサリィの出会い篇を一コマで片付け、トロワ自爆やヒイロお詫び行脚もなしと、結構大胆にまとめたな……。「悲しき決戦」もリリーナの割り込みがまさかのカット。ノベンタ夫人からの手紙がなくなったからだけど、まああれも本編じゃ忘れ去られた設定だったし、隅沢氏的には葬り去りたかったのだろうか……。でもゼクスの正体を知るくだりがないのは、後々響いて来ないか。

ROBOT魂<SIDE MS> ガンダムヘビーアームズ改

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