『ハングオーバー』


 署名によって公開決定した、「本当に面白い」映画!


 二日後に結婚を控えたダグは、親友二人と花嫁の弟と共に、四人でラスベガスに、独身最後のパーティに繰り出す。華やかなカジノ、超豪華スイート……。ホテルの屋上で乾杯した四人の、狂熱の一夜が幕を開ける。
 ……翌朝、目覚めたスイートは壊滅状態。めちゃめちゃになった部屋の中には、なぜか赤ん坊、ニワトリ、そして虎が……。昨夜、いったい何があったんだ? 壮絶な二日酔い(ハングオーバー)で目覚めた”三人”は、乾杯以後の記憶がまったくない。そして気づく。ダグが、花婿がいない……!


 おなじく署名で公開された『ホット・ファズ』を見に行けなかった悔しい思い出があったわけだが、今回は行けた!


 馬鹿馬鹿しい内容に見えるが、「空白の一夜」を地道な追跡調査でじわじわと解き明かして行く、ミステリ要素も含んだ映画でもあるのだ。ベタベタなギャグも満載だが、それと対になる理詰めに伏線張ったギャグも面白い。一番笑ったのは、警察署のシーンかなあ。劇場内もうけていたが、三周目ということもあり、人が少なかった! もっと早く来て、満員の中で笑いたかった!


 花婿、既婚者、婚約中、非モテという、四人の人物配置が面白い。花婿の結婚式に間に合うように奔走する中、女性観の違いや人生の意味が浮かび上がり、時に罵り合いながらも友情が深まる過程が描かれる。


 オチまで綺麗に決まり、素晴らしかった! 大スターも出てないし、確かに普通にやってれば公開されないんだろうが、このクラスの作品がどんどん未公開に終わっている現状がある。『俺たちフィギュアスケーター』のスマッシュヒットなど、着々と前例をこさえているのだから、もっと公開してほしいな。


 それにしても、ヘザー・グラハムのキュートさは異常。なんで歳をとらないんだ!?

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