"えっ、相棒はどこに?"『ハーバー・クライシス 湾岸危機』


 台湾製アクション映画!


 ハーバーシティの新米刑事、英雄(インション)は、行動力はあるもののいつもやりすぎる熱血刑事。犯人は逮捕したもののいつも現場は無茶苦茶に……。停職になった彼だが、犯罪組織三連会の構成員ダーフーが、宝石商と取引する現場に遭遇。だが、そこへ襲いかかる謎の特殊部隊! 組織から足を洗うため大金をせしめようとしていたダーフーはインションに捕まってしまい……。


 わりと面白そうじゃない?と思って内容をチェックしたところ、これは台湾の人気ドラマの映画化であり、そのテレビ版の前章でもあるんですね。タイトルは『Black&White』ということで、まあ今年は同じタイトルのスパイものやったばかりですが。


ドラマ版公式サイト(http://bandw.jp/)。


 予習のためにドラマの予告編をチェックしましたよ。熱血刑事とイケメンモテモテ刑事のいかにも相性悪そうな二人のバディもの、ということで、イケメンの方がF4の一人であるヴィック・チョウ。熱血の方は……知らん。まあしかしよくあるパターンではあるし、この予告ぐらいしか予備知識なくてもそこそこ楽しめるだろう、と思い、行ってきました。


 さて、謎の爆弾が炸裂したオープニングから、熱血刑事がまず登場! 大捕物の末に犯人を逮捕するものの、奪われた現金輸送車をお金ごと大爆発させてしまう。早くも停職危機に陥るが、ヤクザの取引現場に居合わせたことで新たな事件に巻き込まれる。訳ありのヤクザを逮捕したもののその彼も狙われていて……。


 で、このヤクザと何かバディものっぽいノリになるあたりで気づくべきだったんだが、この時点では、おかしいな〜、まだ出てこないのかねF4は……と思っていたりしたんですよ!レイトとは言え、公開一週目の夜にやたらと客少ないし、おじさんばかりではないかと思っていたのだが、あまりの女性客の少なさにもピンとくるべきであったね。
 実は今回はF4は出演しておらず、ブサメンの熱血刑事マーク・チャオのピンの主演作だったのだ〜! なるほど、改めて見ればポスターにもまったく登場していない。ドラマ版で初対面シーンなんかがあったのならば、そりゃあこれに出てくるわけがないわなあ……。


 そんなこんなでずーっとそのことが気になってたせいで、あまりストーリーに集中できなかったでごわす。いや、銃撃と爆発と格闘が繰り返される見せ場てんこ盛り映画で、刑事とヤクザの不可思議な友情もありで、なかなか良かったと思いますよ。機会があれば、また台湾アクションも見たいと思いました。