"伝説が、華麗に、始まる"『プリティ・プリンセス』『プリティ・プリンセス2』
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プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング [Blu-ray]
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サンフランシスコの女子高生ミアは、母と二人暮らし。ほんとは個性的だけど、学校では地味でさえない女の子。だが、そんな彼女の元にヨーロッパのジェノビア王国からの使いが……実はミアの死んだ父は王位継承権を持つプリンスで、ミアはその血を受け継ぐプリンセスだったのだ! 祖母である女王様がサンフランシスコへやってきて……。(『プリティ・プリンセス』)
晴れて大学を卒業したミアは、ついに女王になるためにジェノビア王国へやってきた。だが、王位継承権をめぐって新たな問題が持ち上がる。法律により女王となるためには結婚をしておらねばならず、あと一ヶ月の間に結婚せねば、王位継承権は他の者に渡ってしまう。大慌てで婿探しが始まるのだが……。(『プリティ・プリンセス2』)
第一作が本格デビュー作だが、なんとアン・ハサウェイ18歳! 若いよ! 実は今年やっと30歳になるというのを知ってビックリしたものである。大した貫禄だが、まだまだ成長できるよな。
そしてこの『プリプリ』ですが、いや〜、やっぱりこの頃から光ってるやん。高校一年、ゲジ眉とメガネ、いけてない髪型で上がり症という「君のクラスの一番後ろ」な女の子。ちょっとがさつだけど、このぐらいの歳では当たり前のことだよね。
屋根裏に隠し部屋を持ってて、趣味はボルダリングだから、一階に降りてくる時もポールを伝って垂直に滑り降りてくる……ってこれってバットマンやんか! ちょっと興奮してしまった。この頃からすでにキャットウーマン役は運命づけられていたのかもしれないね(強引過ぎ)。
実はこのいけてない女子が、フランスとスペインの間にある国の女王様の孫であったことが明らかになり、プリンセスになるか否かの決断を迫られる。一作目の時点ではその国には行かず、ヨーロッパの女王様とその護衛がアメリカまでやってくるので、ダブルでカルチャーギャップ展開。この辺り、双方の文化が交錯して価値観の対比になっていて、まあベタベタながらテンポも良い。マナーもむちゃくちゃの女子高生は、果たしていかなる決断を下すのか?
中盤にはお約束のメイクアップで華麗に変身! 次作も連続出演するメイクアップアーティストなどコメディらしく誇張されたキャラクターも続々登場してくる。ジュリー・アンドリュース、ヘザー・マタラッツォなど、脇を固めるキャストも好演ですよ。
アメリカの王室コンプレックスがぷんぷんと臭う作品でもあるが、まあいいんじゃないの。アン・ハサウェイを堪能するのに最適な一本。
さて、続編では前作のキャストも総登場、ヒロインも大学を卒業。いい加減にプリンセス修行は進行しているのでさすがにマナーは大丈夫だが、性格はなに一つ変わっていない。が、まあこの三年で急激に大人になったな、という感があり、一作目の芋っぽさはもはや消え去った。堂々たるスターですな。
ここで恋のお相手になるのが、顔の下半分に道具が集まったどっかで見たような男……クリス・パインやんか! こんなところに出ていたのか。
総じて後日談で、やっとジェノビア王国にやってきたのに一作目ほどの推進力はないのが惜しい。『星の王子 ニューヨークへ行く』みたいに無茶苦茶な国だったら面白かったのにな。
かくしてアンハサ伝説は始まり、現在も順調にキャリアアップ中。今後はもう少し応援するとしよう。
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