今月のジャンプSQ(ネタバレ)『テニス』『クレイモア』のみ

ジャンプ SQ. (スクエア) 2011年 09月号 [雑誌]

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『新テニスの王子様
 先月は優勢かと思われた革命軍ですが……ここにきて総崩れ! 共通してるのは、どの組み合わせでも自分たちの長所や得意技を、封じられたり同局面で圧倒されていること。
 樺地は技の模倣はできるけど、パワーまでは再現できないという(逆に今までは中学生の中で飛び抜けたパワーがある事が幸いしていたわけだが……)ジロー戦以来の弱点を突かれ、前回のドヤ顔もむなしいタカさんとともに飛ばされる! 柳は「勝てる確率0%」と戦意喪失。やはり三味線だった入江だがその上を行かれ、余裕ぶっこいていた幸村も自らの視覚を奪われて棒立ちに! 五感を奪うってのもほぼオカルトの領域だが、それを目で反射するというのも完全に『甲賀忍法帖』とかのレベルに達しつつありますな(SQ読者をまったく想定してないネタ……いやそうでもないか、『バジリスク』とか読んでますか?)。
 金太郎も「神隠し」さえ見切る動体視力が通じず、ゴールデンイリュージョンもシンクロだけでは通用しないのが証明済み、お笑いペアだけがまだ決定的な差を見せられてないが……。

 ここから、


1.オレたちのパワーはこんなもんじゃねえ! 長所を進化させて勝つ。
2.ならばオレは……データを捨てる! 短所を補って勝つ。
3.勝てない。一軍は下位でも強過ぎる。


 ……のどこへ落ちつくのか。全員が全員同じとは限らないので、何人かは勝つという展開になるか? 入江はやっぱり二重の三味線という手を隠してるかもだし……。ただまあ、ここであっさりやられたら「革命軍」が「革命軍」たる意味というか、あの崖の上で結局何して来たの?ということになってしまうので、各々何らかの底力を発揮するのではないだろうか。


クレイモア

 塵食いの秘密は……秘剣・草薙だった! すげえ、白土三平みたいだ!(これもSQ読者をまったく想定していないネタ)。
 プリシラやルシラファがドラゴンボール化した一方で、こういう地味な技術戦に光が当たる……というのは悪い事ではない反面、どうしてもクリリンにスポットが当たってるような座りの悪さが否めない。で、こういう技術でいくら勝とうが、上には上がいることがもう分かり過ぎてるぐらい分かってるわけなんで、どうもダラダラした展開に見える。たぶん、コミックス数冊固めて読めばこういう印象は薄くなるんだろうが、ほんとにつなぎの展開だよなあ。メインキャラ置いてきぼりで、こないだ出て来たような噛ませ犬VS噛ませ犬が延々と続いてるようなのはさすがに苦しい。この過去のナンバーワンたちも、いくら煽ってもたぶん半年後ぐらいには全員倒されてるだろうし……。
 ……で、来月もミリア苦戦の中、ヘレンたちがかけつけたところで終わり、かなあ。うーん。

新テニスの王子様 6 (ジャンプコミックス)

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CLAYMORE 20 (ジャンプコミックス)

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