”どこの誰だか知らないけれど、誰が待ってたこの続編”『K-911』

出版社/メーカー: CICビクター・ビデオ
発売日: 2001/06/22
メディア: DVD
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　『K-9』の続編が10年ぶりに登場！

　ここのところ、事件に巻き込まれっぱなしのドゥーリー刑事と、相棒の警察犬ジェリー・リー。ドゥーリーは太り過ぎ、ジェリー・リーは年のせいか、三度も容疑者を捕まえ損ねる。呆れた上司はドーベルマンのズースと組んでいるウェルズを補佐につける。いやいやながらも、女刑事と若い警察犬に対抗意識を燃やすドゥーリー。だが、その彼に謎の魔の手が……。

　タイトルが潜水艦映画とまぎらわしいんだけど、ジェイムズ・ベルーシがシェパードとコンビを組んだ1989年の警察犬映画『K-9』。記憶がトム・ハンクスの『ターナー＆フーチ』とちょっと混ざる。なぜか10年も経って不意に続編が登場した。誰だ、企画した奴は……。

　第一作では、凶暴で手に負えない警察犬だったはずのジェリー・リーだが、作品中でも10年が経過してるので……懐き過ぎだろ！　同じベッドで寝るな！　前作のヒロイン・トレーシーは結婚したけど病死したという設定なので、ベルーシ演ずるドゥーリー刑事とジェリー・リーは、一人と一匹だけで寝食を共にしているのである。
　朝起きて、一緒にシリアルとドッグフードを食い、牛乳を飲み、犬の歯まで磨いてやる。いいなあ。仲良すぎでうらやましい！

　ジム・ベルーシが太り過ぎで、警察犬ももう老犬だろという御年。かつてのデンジャラスコンビに往年のキレなし……ってなんか聞いたような設定だ、と思ったら『リーサル・ウェポン４』のぬるさに通じるね。というより、『リーサル・ウエポン４』がこういう動物映画並にぬるいと言ったほうがいいか……。
　頼りない上に犯人に狙われてるこのコンビをサポートするために、女性刑事とドーベルマンのコンビが派遣されてくる。気が合うはずがない！んだけど、段々と認め合うようになるお約束の展開。

　老犬は走るのは遅いし、署内で寝てしまうし、そろそろ引退か？　という、まさかの警察犬のアンチエイジングがテーマになっていたりする。ドゥーリーは嫌がるんだが、うーん、まあその、引退してただの飼い犬になったらどうですか……と普通に思ってしまったが……やっぱり犬自身も捜査に行きたいのかなあ、うーん。

　で、実はさらに三年後に続編もあるんだよな……まさかの三部作……。もう観るしかないだろ……。