2010/6/27 DEMOLITION WEST in 大阪 世界館大会 試合感想

 地元の興行、はや三回目だ〜! また行ってきました!
 前回はこちら

 当日はジムに行ってスパーしてから移動。どんだけ元気なんだ、そしてどれだけ格闘技三昧やねん、オレ!

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 オープニングはすっ飛ばして、本戦から。ちなみに席は青コーナー側のリングサイド。前回と同じくコンビニで買ったら、まったく同じ席だった! うむ、今後もここを定位置としたいものである。

 今年から、同じGCM絡みでキックの大会も始まったこともあり、今大会でもキックルールが三試合組まれている……の……だが……なんとセミ前の第8試合が中止! 翔之選手が前夜、何者かに暴行を受けてドクターストップだそうで……。そんなあ、WWEじゃないんだからよ〜。アウトサイダーでもそんな事態聞いたことないぞ(敵前逃亡的な欠場はあったらしいけど……)。


第1試合 キッズMMAルール 2分2R
○大辻蓮(NEW GROUND)
×中津伊織(和術慧舟會兵庫支部)
1R1分11秒 腕ひしぎ十字固め
レフェリー:永井、チェアマン:田中達

 これは小学生か? 大辻、打撃上手いなあ。しかし中津がかいくぐってテイクダウン、サイドへ。しかし大辻、ガードに戻して三角狙い、腕十字に移行する。脚を上体にかけて、後はクラッチを引きはがすだけ、というところでレフェリーが入り、見込み一本。会場、ちょっと「あれ?」という雰囲気だったが、安全性を考えたら子供試合では当然の措置だろう。


第2試合 キッズグラップリングルール 4分1R
×中村海斗(パラエストラ和泉)
○中津勇海(和術慧舟會兵庫支部)
ポイント0−6
レフェリー:永井、チェアマン:田中達

 こちらはグラップリング
 中村の投げ際に、バックを取った中津が4ポイントを奪取。もぐってガードになった中津、下から三角を狙う。これは外されるが、結構入っていたようにも見えた。第1試合の感じなら、見込みとるかと思ったのだが、近くで見てる限りは大丈夫だったのか? ならば、と中津はリバーサルし、さらに2ポイント。中村は終了間際、腕十字で勝負を賭けるが、良い形になりかけるも決まらず。惜しい。


第3試合 キックルール ライト級 3分3R
×久保広太(誠空会) 60.6kg
○大野広一(Dropout) 60.2kg
判定1−2
レフェリー:永井(29-30)、ジャッジ:田中(29-30)、杉村(30-29)

 キックルール一試合目。
 1ラウンド、圧力かける大野に対し、久保がかわしてストレート中心に有効打を当てる。が、構わず前に出る大野が後半に乱打戦に持ち込み、ローも当てる。
 2ラウンド、技術では勝るとの思いからか、久保が前に出て打ち合いに。かなりパンチもローもヒットさせ、大野は失速……しない! 倒し切れずにばてた久保を、コーナーに押し込んで大逆襲。久保はやや弱気になったか?
 3ラウンド、もう大乱打戦。久保のストレートは相変わらずいい感じにヒットしているのだが、大野は我慢してフックとローを当て込んで押し返す。
 判定は割れて大野勝利。いや〜、倒し切れなかったが、打ち合いで面白かったね。


第4試合 ライト級 5分2R
○小西謙太(キングジム) 70.2kg
×リベロスKG(修武館) 70.2kg
2R3分36秒 スリーパーホールド
レフェリー:田中、ジャッジ:永井、杉村

 やっとMMAだ!
 いきなりのパンチの交錯から、小西が組んで膝を突きあげる。バックに回って倒してパウンド。リベロスはガードに戻すが、小西は脚関節に切り替え、逃れたらまた上取ってパウンドと攻め手を休めない。リベロスは流血。ドクターチェック後再開、小西はまたパウンド。
 攻勢の小西、2ラウンドも組み膝から入る。コーナーでブレイク後、今度はテイクダウンリベロスはカウンター狙った打撃も不発。小西はマウントからサイド、バックへと移行し、チョーク! リベロスたまらずタップ!

 なかなか面白かったなあ、と思ったが、これはここから火がついた一本ショーの幕開けでしかなかったのだ……!


第5試合 フェザー級 5分2R
×森宏之(総合格闘技闇愚羅) 65.5kg
○ATSUSHI(フリー) 65.7kg
1R3分10秒 V1アームロック
レフェリー:田中、ジャッジ:永井、杉村

 ATS、テイクダウンし、ハーフからマウントへ! サイドに戻ってアームロックを仕掛ける。森は外してくっつく。ここから動きがなく、膠着ブレイクで再開。立ち上がったATSの右ストレートが直撃! 森が吹っ飛んだ! 身体が浮くような一発。上を取ったATSに辛うじて腕を回したが、もうほとんど力が入ってなかったか? ATSはパウンドには行かず、アームロックに行く余裕。楽に取れると判断したか……。あっさり極まってタップ!

 いや〜、パンチ一発で宙に浮いて、どかんと叩き付けられたよ。すごかったね。


第6試合 キックルール -59kg契約 3分3R
○葉山翔平(烈拳会) 58.9kg
×深田一樹(龍生塾) 58.8kg
1R1分11秒 KO
レフェリー:永井、ジャッジ:田中、杉村

 キックルール、これが二試合目で最後。
 深田は龍生塾ということで、シュートボクサーですな。スパッツに、上半身の発達した肉体。キックボクサーとは異質。
 葉山の方は長身で、やや軽そうな雰囲気で、飄々としている。リング上でも変なダンス(笑)。しかし筋肉質で、腕が長い。ちょっとキシェンコを彷彿とさせる体型。これはリーチがえげつないね。
 1ラウンド、葉山、ワンツーから入って組み膝を顔面へ突き上げる。体格あるから厄介。しかし深田は突き放してフックを回転させ、自ら組んで倒して行く。ここらへんはSBらしいね。葉山はリーチ長い分、入られるとしんどい?
 しかし、決着は突然に。組み合ってもつれたロープ際、どちらからともなく飛び退るように離れ、西部劇のように同時に放ったパンチが交錯、葉山の長距離砲が直撃! まともに顎をぶち抜かれた深田は前のめりにバッタリ! 

 うわあああああ、すげえ右ストレート! 真横のアングルだったから、伸び切った腕がマンガみたいに目に焼き付いた。こりゃダメかと思ったが、カウント6あたりからなんとか立ち上がろうとする深田。しかし完全にマウスピースが裏返り、目つきが怪しい。立ったところでレフェリーが止めた。どう見ても戦闘不能だったが、プライドのためにせめて立たせてあげよう、と見えたのはオレの気のせいか……。


第7試合 バンタム級 5分2R
○児玉卓也(総合格闘技道場BURST) 61.0kg
×三木隆正(相補体術) 60.8kg
1R2分59秒 横三角絞め
レフェリー:田中、ジャッジ:永井、杉村

 打撃で前に出る三木だが、児玉が組んでテイクダウン、サイドに移行する。ポジションを取って腕狙い。セコンドから、「グラップリングで行こう」との声がかかる。ボディに膝を打ち込み、腕を狙うと見せつつ横三角! うわ、上手い! 入ったか? 回って逃れようとする三木だが……顔真っ赤! 反転して仰向けになったところで、「ヒー、グヒー」という呼吸音が! やばいっす! たまらずレフェリー割って入る。もう落ちる寸前だったね。
 リングサイドだったこともあるが、あそこまで荒い呼吸音聞いたのは初めてだった。良い経験をしたなあ(笑)、


第8試合 キックルール フェザー級 3分3R
翔之(M-BLOW) 56.9kg
藤井基文(月心会) 57.2kg
※翔之の怪我により、試合中止。

 流れるの二回目らしい。秋山VSシウバばりの実現しないカードになるか。


第9試合 ウェルター級 5分2R
×石中暢(PUREBRED京都) 76.6kg
○グッドマン田中(GOODMAN GYM) 76.7kg
判定0−3
レフェリー:田中(19-20)、ジャッジ:永井(19-20)、杉村(19-20)

 相変わらずぴちぴちのパンツのグッドマンが登場!
 ローキックから、しつこくテイクダウンで攻めるグッドマン、石中も倒されては立つのだが、その度に倒される。ダメージはないんだが印象が悪い。
 第2ラウンドも、倒しにかかるグッドマン。テイクダウンし、ハーフからパウンドを落とす。がぶってバックを取り返した石中だが、立たれてしまう。ミドルをヒットさせ、次のタックルは切る石中だが、攻め切れずラスト20秒のラッシュも組まれてしまい、試合終了。
 判定はグッドマン。まあ泥臭い試合だったが、気迫が見えた。


第10試合 CAGE FORCE選抜バンタム級トーナメント決勝戦 特別ルール 5分3R

×AKI(PUREBRED京都) 61.1kg
○魚井守(総合格闘技ゴンズジム) 61.2kg
判定0−3
レフェリー:田中(29-29マスト魚井)、ジャッジ:永井(29-30)、杉村(29-30)

 いよいよ第一回から続いてきたトーナメントも、決勝戦だ〜! この試合のみ3ラウンド。入場時にワセリンが塗られてたが、これはヒジが認められるルールだから。

 パンチを振るう魚井に対し、AKIがもらいながらも組んでテイクダウン。ハーフに。しかし、魚井がガードに戻す。両者ヒジを振るい、魚井はラバーガードから腕を狙う。
 このラウンドはイーブンか。

 2ラウンド。AKIは毎度、顎が上がり気味の構え……と思ってたら、いきなり魚井のフックが直撃! 倒れたAKIは反射的にタックルに行くが、切られる。チョーク、引き込んで三角と決めに行く魚井だが、ロープからはみだしてドントムーブに。
 ドクターチェックが入り、AKIの切れた顔をチェック。再開。ダメージの回復に努めるAKIと、やや攻め疲れた魚井。おたがいヒジを振るい合う。

 最終ラウンド。
 AKIのタックルを切って上になった魚井は、パウンドを落とす。上を取り返したAKIだが、ガードに戻される。ラバーに来る魚井に、必死のパウンドを落とすAKI。スタンドに戻り、AKIはストレートからタックル。しかし切られ、次のタックルも潰されてフロントチョークに取られる。しかしこれも決まらずゴング。

 2ラウンドのダウンが評価されたか、2者が魚井を支持し、判定勝利!
 ダウン取ったフックも良かったが、前大会で一本勝ちしているグラウンドの強いAKI選手に対抗するため、相当寝技の練習もしてきたんだなというのが見て取れた。きっちりガードに入れ、そこで終わらずラバーガードを仕掛ける攻勢が、ポイントを奪われるようなパスガード、ポジショニングを封殺した。

 これで魚井選手が東京進出! すべて判定試合だったが、今回はなかったもののテンカオもある。金網での活躍を期待したい。

 いや〜、今大会、9試合で15分の休憩を挟んで、トータル二時間半。相変わらず、圧倒的なテンポの良さ。毎回、安心して観られるクオリティだ。そして、なぜか選手は皆アグレッシブ。今回は進行役だったメモ8さんも、なぜあれだけアグレッシブなのか不思議だそうで……。でも何かそうさせるものがあるのだろうなあ。

 さてトーナメントは終わったが、次回以降は果たしてどんな企画が出て来るのか期待。
 女子戦や、今回のようなキックもまた入れて欲しいな。男子総合の試合もすべてガチガチでクオリティ高いから、余裕が生まれてくる。
 年内にもう一回ぐらい、あるといいなあ。

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