『ブレイキング・ニュース』
- 出版社/メーカー: タキコーポレーション
- 発売日: 2006/05/05
- メディア: DVD
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
白昼の路上で起きた、強盗集団と警察との銃撃事件。銃を突きつけられ、命乞いする制服警官の姿をマスコミにすっぱ抜かれた警察は、強盗団の逮捕劇をマスコミに公開し、失地回復を図る。だが、巨大なマンションに立てこもった強盗団もまた、自らの姿をネットに流すことで、警察を嘲笑う。巨大メディアの監視する中、事件は奇妙な様相を呈し始める……。
冒頭の銃撃戦の長回しが延々と続くあたりにまずぶっ飛ぶ。その発端を経て、迷路のようなマンションに状況を限定し、立てこもった強盗団と警察の攻防戦に焦点を合わせる。91分の短尺に相応しいタイトな作り。
しかしながら、ゲーム性の高い映画になるかと思いきや、強盗団と、偶然居合わせた殺し屋の、おなじみフード理論(飯を食うと心が通う)による共感が描かれることによって、いつものジョニー・トー映画の感覚も漂わせる。
『ザ・ミッション』系列の作品と比較するとやや薄味だが、出てる役者はおなじみ。ただし、ケリー・チャン演ずるメディア対策をぶちあげる警視のキャラは異彩を放っている。どうしても男性キャラに感情移入し過ぎていて、描き方としては魅力に欠けるのが残念。
終盤にまた長回しをぶちかまし、やや実験的ながらも、やっぱりトー映画としか言えないスタイリッシュさ。ファンは一見の価値あり。
- 出版社/メーカー: ケンメディア
- 発売日: 2002/02/25
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (66件) を見る