『ラストブラッド』


 野菜や〜、おお、野菜や〜!(GLAYのイメージソングがこう聴こえる……1:14ぐらい)


 『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の実写映画化。米軍基地の高校に転校して来た謎の日本人少女、小夜。基地内に巣食うもの達を狩りにきた小夜が同級生を斬る姿を目撃したアメリカ人の少女アリスは、古代から連綿と続く「ヒト」と「オニ」の戦いへと巻き込まれて行く……。


 元作品は48分のアニメ作品。この映画版の前半部分はほぼそのリメイクで、結構忠実に作られている。後半はオリジナル設定で、怪物の起源となった「オニゲン」と小夜の出生の秘密を軸に物語が進む。
 撮影時27歳のチョン・ジヒョンは、作中数百歳、なのに永遠の女子高生! 最高すぎる! まあ実際、そこらへんの女の子に日本刀持たせて立たせても、小夜のシリアスな雰囲気と殺気、そして哀しみに溢れた佇まいは再現出来まい。あまり作品数出てないから目立たないが、演技力は素晴らしい。


 アクション部分がCG多用、カット割りも細かく、いささかガチャガチャしてるのは、アクションが本職じゃないチョン・ジヒョンを起用しているからやむを得ないところか。とはいえ、アフロ二人組との肉弾戦は結構面白かった、割と脚も上がってたよ。
 中盤、倉田保昭の殺陣が見られたのは、もうけもんだな。『クローサー』以来か?


 実はアニメ版は好評の割に大して面白いと思わなかったが、ゲーム化もされてるんだな。「やるドラ」ポータブル、ちょっとやってみようかな?

4人の食卓 [DVD]

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