kindle屋うま子 田中啓文編

 牧野修さんに続き、この人も昔からちょいちょい読んでいる作家。ダジャレで一世を風靡し?思いの外、息の長い作家になったなとちょっと驚いている。

 最近読んで面白かったのは、地元大阪を舞台にした『こなもん屋うま子』シリーズ。お好み焼き、たこ焼き、ラーメンと、ありとあらゆるこなもんを登場させつつ連作短編らしい大仕掛けが……。

こなもん屋うま子

こなもん屋うま子



 映画化された『水霊』や、『ベルゼブブ』改め『蠅の王』などの大作ホラーもおすすめ。

蠅の王 角川ホラー文庫

蠅の王 角川ホラー文庫



 タイトルからして生理的にアウトな本もありますが……。

異形家の食卓 (集英社文庫)

異形家の食卓 (集英社文庫)


kindle化されていない本

 ダジャレネタ二本、『銀河帝国の興亡も筆の誤り』『蹴りたい田中』の二冊はぜひ出して欲しいところですね。後者の元ネタを覚えてる人は、もう結構減っているような気がするが……。

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

銀河帝国の弘法も筆の誤り (ハヤカワ文庫JA)

銀河帝国の弘法も筆の誤り (ハヤカワ文庫JA)