”クライマックスへつなげ!"『コードギアス 亡国のアキト 第3章 輝くもの天より墜つ』


 シリーズ三作目!


 作戦終了後、ワルシャワ駐屯地に来たアキトらワイバァン隊だが、嫌がらせによって基地内に入れなくなってしまう。ジプシーの老婆たちのもとに厄介になりつつ、つかの間の平和なひと時を過ごす五人。一方、ユーロ・ブリタニアの軍事の全てを掌握したジュリアス・キングスレイは、その秘策をもってEUに揺さぶりをかけんとしていた……。


 BDの先行上映、ついに三本目。ちょっと間が空いたかな……。一年半ぶりか。前回(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20131017/1382016597)はジュリアス・キングスレイ卿という謎の男(笑)が登場したところで終わっていた。アキト他主人公チームは、未だ帰還せず、前回の任地にそのまま居残り中のところから始まる。
 さて、結局、全5作になったのか。5本の中の3本目ということで……当然、ダレ場がみっしり詰まっていた……。日常描写が多い多い。前2作ではまだ仲がいいとは言えずチームとしての機能も不十分だった5人が、ここに来て絆を深め、今後は一味違う戦いを見せるようになる、という重要なポイントなのであろう。ただこれが……うーん、主要キャラにあまり癖がなくてステレオタイプの域を脱していないため、面白みがない……。強烈な個性のあるキャラがベタなことをやるとギャップが面白いし、それはテレビ本編のルルーシュ学園パートなどでおなじみなのだが、同じことをやっているようでいて、その深みに全然達していない。そして、またこれが長いんだ……。何とか、次回以降に生かして欲しいものだが、内容も薄いし、このまま尺を消費しただけで忘れられそうな予感。


 後半は陰謀の数々が動き出し、まずはジュリアス・キングスレイ卿が策をもってヨーロッパを攻撃。この策は、あのエリア11で有名な男の策とそっくりだ!と看破するシン・ヒュウガ・シャイング。うーむ、まあ観てるこっちにははなから同一人物とわかってるんだから別に驚きもないが、これを見抜いたシンがすげえ!という描写も何もないから、何か出来レースみたいにしか見えないのだよね。そして、今回は主人公のチームが戦わないので、ここでランスロットの戦闘シーン。ところで、ルルーシュとスザクの出番はこれで終わりなのであろうか。これに乗じて始まったシンの反乱のきっかけになっただけなら、もうこれでお役御免なのだが……。正直、これ以上いてもゲスト扱いサービス扱いは変わらないんだから、早めに退場してくれていいかもしれない。


 まあ今回は、ほんとに見せ場がなくてさすがに閉口した。UC(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20120525/1337922513)の比じゃないぞ……。これであと2本使って爆発しなかったら切れるわ。