WOWOWで観た映画その2 『アイ・アム・ブルース・リー』『モーター・ウェイ』『桜蘭高校ホスト部』


『アイ・アム・ブルース・リー

 劇場公開もされたばかりのドキュメンタリー映画。『李小龍 マイ・ブラザー』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20130804/1375544706)の項でも書いたが、ブルース・リーに縁のある人と全然そうでないただのファン(格闘家やダンサー)が混じって彼のことを語る。もう伝説過ぎて、ファンの情報量も身内にひけを取らないところに達しているのか……。
 格闘技ファンとしては、デイナ・ホワイトジョン・ジョーンズカン・リー、ステファン・ボナー、ジーナ・カラーノなどの登場が楽しい。ブルース・リーこそMMAの始祖!と口から泡を飛ばしかねない勢いで語るデイナ! そのスタイルの哲学に感じ入るジョン・ジョーンズなど……。


モーターウェイ

 ショーン・ユーアンソニー・ウォン主演のカーアクション映画。ショーン・ユーって何歳になっても「青さ」が抜けないなあ。『二番目の女』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20120319/1332152857)しかり、『恋の紫煙2』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20130327/1364302248)しかり……。今作などもろに若手の設定だから、何歳なのかわからない。アンソニー・ウォンのカーチェイスものということで自然と『頭文字D』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20110505/1304545518)なども思い出すが、クライマックスの見せ所をスピード勝負ではないところに見出す当たりが面白い。
 ストーリーはあまり面白くなかったが、人間様のアップを撮るがごとく車をフェティッシュに舐めるように撮っていて、見たこともないようなアングルもあったよ。


桜蘭高校ホスト部

 人気少女漫画の実写化。コミックスもアニメも全巻揃っているので、テレビ版はともかくこれも一度は観ておかねばならんとは思っていた。意外にキャスティングの雰囲気がはまっていて好感触。しかし護先輩は実写化するとほんとに存在感が薄くなるのね。漫画だったら手を止めて探せるけどなあ。
 いくつかのエピソードを組み合わせて、原作後半の展開をまとめている。高いテンションと勢いで、まあテレビ画面で観る分にはチープさもさほど気にならなかった。スクリーンで集中して観るとまた違うだろうが……。篠田麻里子ゲスト出演も見どころ……だったのだろうが、髪型が似合ってなさすぎて、この変な女は誰だ……と思ってしまったよ。
 まあしかし、実写化すると「大トロリング」はこんなにも破壊力を増すのか、とショッキングであった。あれだけで許す。