"誰も観たことのないものを"『映画監督ジョニー・トー　香港ノワールに生きて』

　ジョニー・トーさんを追ったドキュメンタリー！

　2011年の「大阪アジアン映画祭」にて『ジョニー・トーは戦場へ行った』というタイトルで公開されていたドキュメンタリーフィルム。今回はその60分に加えて、『強奪のトライアングル』（http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20121021/1350822481 ）の三監督が集まっての対談もプラスされている。これは同作のソフトの特典にも入っているかな？

　『ブレイキング・ニュース』（http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20100612/1276270799 ）に始まり、スタッフや主演俳優たちによる紹介を交えて、『スリ』(http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20120907/1347029868 )、『PTU』（http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20110602/1306940657 ）、『ザ・ミッション』、『エグザイル』、『エレクション』シリーズ、そして『奪命金』（http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20130217/1361104711 ）と近年の作品群の製作風景を追う。久しぶりに昔の映像を観たら、みんな若い！アンソニー・ウォンとか、昔からあんな感じのような気がしてたが、やっぱり『ザ・ミッション』の時、13年前は若かったわ。

　今日日、BDの特典にも一作ごとに一時間ぐらいメイキングが入ってたりするので、60分でこれだけの本数を網羅した分、少々物足りないところでもあるが、監督の哲学や、細かい製作環境の雰囲気なども伝わって、ファンにはマストなフィルムですよ。
　サイモン・ヤムが紹介してくれる、『エグザイル』の時に自社ビルの上に作った南国のホテルのセットは面白かったね。まだ作りかけで屋根もなかったけど、撮影の時には作ったのであろうか。『奪命金』はまだ製作中でメイキング風景のみであったが、この公開後の時期に見られて良かったですよ。

　さて、これはソフト化されるのかなあ……『奪命金』のBDに丸ごと特典で入ってくれたら最高なんだけどなあ……。