"気軽に88分、ファーストフード"『アーマード 武装地帯』
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イラク帰還兵だったタイは、兄貴分のマイクの口利きで、彼の務める警備会社に就職。しかし学校にろくにいかない弟は保護司に引き離されそうになり、両親の残した家は差し押さえ寸前。そんな彼に、マイクはある計画を持ちかける。銀行による高額の現金輸送を担当する日に、それを「強奪」されようというのだ。最初は抵抗していたタイだが……。
これ、かつて敷島シネポップにて公開されたんですよねえ。行きたかったけど見逃してしまってた一本。マット・ディロン、ローレンス・フィッシュバーン、ジャン・レノというなかなかのキャスト。それにしても、スキート・ウールリッチの空気っぷりはいったい……。
ランタイムはわずか88分。前半30分であらかたバックボーンと設定を説明し、作中で提示された58分という定時連絡のリミットを、残りの尺とほぼシンクロさせるというシンプルな作り。舞台も閉鎖された空間で、時間的にも限定された状況での攻防と人間模様が肝。
短尺にさりげなく簡潔に交えたキャラのバックボーンを、きっちり生かして無駄なく詰めた印象で、まあ悪くはない。が、新味もなかったかな。いい意味でも悪い意味でもステレオタイプなキャラクター群。元兵士の主人公の活躍は、その大車輪ぶりが戦場経験の賜物であるとうかがわせて面白いが、悪役たちは一応の味付けが施されているものの薄い。まあしかし、定番のハンバーガー的な作品としてみればそこそこ美味。
さすがに尺がコンパクト過ぎ、随所に駆け足になったと思しき部分があり、そういうところは映画というよりコントに見えるのだよね。ジャン・レノとフィッシュバーンの揃って「え?」となる顔が素晴らしかった。名優に対する扱いとは思えない(笑)。
期待せずに見れば時間分はハラハラできる作品。終わり良ければすべて良し、なラストも良いね。邦題の「武装地帯」は全然関係ないですが!
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