”生き物地球紀行”『ライフ いのちをつなぐ物語』


 ぜんっっっっっっぜん観る気なかったんだけど、台風で金沢に足止め喰らってる時に時間が余ったので観ました。


 まっっっっっったく人間が出てこない、清々しい作り。それでもって自然の美しさを浮き彫りにしようというシンプルな構造。映像は悪くないし、出てくる動物たちの姿の美しさは素晴らしい。カメレオンの舌の狙撃手っぷりや、チーター三兄弟のジェットストリームアタック、ネズミのドリフト走行など堪能した。自然っていいなあ。
 まあしかし、だからなんだっつう話で、さすがに当たり障りがなさすぎるような気もする。グロいシーンも全然ないしな! と、カナザワ映画祭でそんなドキュメンタリーばっかり観てたせいで思ってしまったよ。コモドオオトカゲが水牛を食べてしまうところなんかはなかなか良かったが。


 心配したナレーションも、ま、なんか幸四郎が妙に調子を作ってるようなところが鼻についたぐらいで、さして問題なし。松たか子も、いつ「わたしの娘はあのワニに殺されたのです」とか言い出すかドキドキしたが、大丈夫だった(ま、オレは『告白』観てないけどね!)。


 この手のドキュメンタリーも、さすがにブームも落ちついた感じですねえ。まあなかなか観ようという気が起きないだけに、こういう機会を持てて良かったです。

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