”そこは銃と暴力の国”『アメリカン・バイオレンス』

アメリカン・バイオレンス【字幕版】 [VHS]

アメリカン・バイオレンス【字幕版】 [VHS]

 カナザワ映画祭2011にて鑑賞。


 アメリカの暗部たる暴力の歴史を描いたドキュメンタリー。日本向けのナレーションが入っており、非常に見やすい内容。まあ映像はグロいんだけどね! この映像が売りで、もはや現代では放送できない、死体置き場や解剖シーンの映像がズラリ。


 ケネディ暗殺、マンソンファミリー、テッド・バンディ、さすがに有名どころはもう見慣れた映像も多いが、マイナーな事件が面白い。公開を妨害したという曰く付きのKKKの銃撃事件や、銀行の副頭取を人質にして立てこもった男の話など……。しかし、この小さな事件が有名シリアルキラーより時間配分長かったりして、観てる間「ここからすごい事件に発展するのか?」と思わせといてなにもなかったりするから肩透かし。


 一番長かったのはエド・ケンパーだな〜。おまえ話長いよ! 延々と殺しの経過を語りまくり、オチまでつけた! まさに自分語りだね。ブログでやればいいのに(ありません)。


 ジョン・レノン殺害を最後に持って来て「イマジン」で締めるあたり、ちょい狙ったな、という感じでありあざといが、総じて面白いドキュメンタリーであった。

アメリカン・バイオレンス (1981年)

アメリカン・バイオレンス (1981年)