今月のジャンプSQ（ネタバレ）『テニス』『クレイモア』のみ

ジャンプ SQ. (スクエア) 2011年 03月号 [雑誌]

『新テニスの王子様』

「見える！　見え過ぎるぜ！！」

　……いきなりなに言ってるんだよ！

　まだ決着がつかない〜！　もうこうなったらとことんシーソーゲームやってやろう、という感じで、跡部様が得意の持久戦と思わせて実は不利、という、キャラの特性を裏切る展開が続く。先月のパラメータ表で、入江のスタミナは低かったのに、延々とやるもんなあ。あれはキン肉マンの超人強度ばりに意味のないものだということだな……。
　すべて出し尽くしながら食らいつき続けた跡部様が、ついに執念で両者戦闘不能に持ち込む。まあなんとなく引き分けもありかな、とは想像してたが、ここまで長引くとも思わなかったぜ。両者試合続行不能ってのも、タカさんVS樺地以来ということで、あまり数多いパターンではない。

　あ〜、これで引き分けか〜、と思ったら、延長だそうです！　補欠メンバーが全員やる気満々。一斉に立ち上がる。つうか、ジローもここに混じってたんだっけ。この勝負師バージョンの表情、初登場時以来じゃね？　でもページめくったら鬼先輩登場、次の回で圧勝！　相手が殴り殺されたかのようにコートに横たわってるんですが……。

　やっぱりこの漫画の醍醐味は、団体戦とオーダー、結果の予想だよな。シングルス3からまさかの補欠戦まで、久しぶりに堪能した。
　わざと決着を避けられていた跡部様も含め、どちらが勝つのか、最後まで楽しみ切ったぜ。

　さて、ここで「革命戦士」ということになった負け組復活！　しかもお揃いの黒ジャージ！　２番コートを蹴散らし、次回は６番あたりの中学生とか、それともいきなり１番と対決か？　ちょい痩せてる田仁志様や、また包帯になってる乾先輩など、小ネタも忘れてないのが流石だ。

『クレイモア』

　前回の予想通り、組織の裏事情の解明が続く。男覚醒者の伏線は、ようやく出てきたか……という感じだな。懐かし過ぎる……。思えばあの頃から、組織の正体というネタ引っ張っていたんだよなあ。テレサとプリシラの物語の印象が強いので、もう一つの大ネタである組織ネタの求心力がいまいち……。どうも脇道をさまよってるように感じられて仕方ない。立派な本題のはずなんだがな。次回は妖魔生成の行程あたりも、もしかしたら出てくるか？

　しかし、相変わらず淡々と解明してしまうな……。説明台詞ばかりなので、キャラクターが受けるサプライズを共有出来ない。小さいネタを順番に吐き出してるような印象で、展開が遅い。
　ユマの成長の丁寧な描写も、ラボナで済ませておけたように思うし、どうも間延びしてるな……。しかし成長自体は喜ばしい。かつてはこれがクレアかラキのポジションだったんだが、主人公はどうなってしまったのか……。

　さて、次回はいよいよ旧ナンバー１が出てくるかな？

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