今月のジャンプSQ(ネタバレ)『テニス』『クレイモア』のみ

ジャンプ SQ. (スクエア) 2010年 12月号 [雑誌]

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 例によって早売り&ネタバレなんで、未読の方はご注意下さい。


『新テニスの王子様


 週間連載の頃も時々あったのだが、団体戦で五試合あった場合、一試合さらっとはしょることがあるよね。比嘉中戦のダブルス1、決勝の立海戦のダブルス1など……。
 ……ということで、今回は九州二翼の試合がさらっとはしょられました〜! そして今月もページ数少ないし!


「あの猛獣のようなシンクロは何だったんだ……」


 いや、それ絵で描こうよ! 高校生の九州ペアがシンクロを見せたわけですが、今後はそういう「ただのシンクロ」はごくごく当たり前になり、付加価値がつかなければ勝てなくなるわけですな。猛獣シンクロとか無我シンクロとか……。


 裏では”天衣無縫”手塚に、不二が待望の再戦を敢えてこのタイミングで挑み、惨敗。その悔し涙を糧にさらなる高みを目指す……。わざわざ試合せずとも、勝てない、手塚が自分より上というのはわかっていたはずだが、この人はちょっと鈍いと言うかMと言うか、切原戦にせよ白石戦にせよ、敢えて身体に叩き込まないと実感として持てない感じなのよね。


 そしていよいよ跡部様登場! 真っ先に「氷帝」「跡部」コールするのが四天宝寺の二人ということで、これは関西人はノリがわかる、ということだね! その声援に対し、去り行く手塚の思いも背負った跡部様が、「勝つのは五番コートだ」と返す! メガネの奴の実力もまだわからんだけに、どんな戦いになるかな。


クレイモア


 いや〜、いい奴らだよね、こいつら……。暴走しまくりの主人公と、ダメダメリーダーを見捨てず、自ら進んで死地に赴く……。デネヴの言う通り、本当にアホだなあの二人は……なぜこんな素晴らしい仲間を頼らんのだ! ディートリヒも加わって、現戦士を凌ぐ布陣だが、本来はここにクレアとミリアがいるはずなのに……。


 ディートリヒの涙はいいよね。これで、ミリアが組織の戦士を絶対に殺そうとしなかったことにつながった。様々な個性の持ち主である「戦士」たちだが、本質は皆、過去に傷つき、組織によって大人になることも許されない、孤独な少女なんだな。それはテレサプリシラ、リフル、オフィーリアなんかもまったく例外ではない。それから脱することが出来た、年齢を重ねただけではなく本当の意味で大人になれたのは、自ら組織を逃れたイレーネ、ラファエラ、ガラテアの三人だけだと思う。
 傷ついた少女に過ぎないのに、自分のそんな一面をわかっていなかったミリアは、だからあれほど簡単に敗れたわけだし、クレアの自暴自棄がジーンによって否定されたのもそこらへんだろう。


 さて、少年漫画らしい展開になってきた裏で、組織はラキの秘密を解明? さらにルシラファ&クレアはプリシラを封印中? 三つどもえ、四つどもえは今のところ小康状態。やっと落ち着いた感じだが、やはりイースレイ、リフル、アリシアの三強は、こうして展開を落ち着かせ、整理するために邪魔になった……という風に読めてしまうな。いてももう、話がややこしくなるだけだし、殺しちまえ……という感じだったか。
 ただ、かつてリフルに「時代が変わった」と言ったオードリーとレイチェルは敗れたが、実際のところイースレイも歳月によって心に隙間を作り、リフルも自らの強さと賢さを過信しすぎていて、組織の研究の進化と、プリシラという怪物の誕生に対応できなかった。文字通り、古い存在となっていたことは表現されていたと思う。でもアリベスはちょっともったいないなあ……。

新テニスの王子様 4 (ジャンプコミックス)

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CLAYMORE 18 (ジャンプコミックス)

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