"ドルフさん監督デビュー!"『ディフェンダー』
- 出版社/メーカー: インターフィルム
- 発売日: 2005/06/03
- メディア: DVD
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合衆国大統領の密命を受け、ルーマニアの無人の洋館で謎の人物と会談するロバータ国家安全担当補佐官。護衛についたランス隊長以下、警備チームにも、会談の詳細は不明。だが、洋館を突如、特殊部隊が襲う。謎の人物の護衛の男とも協力し、ランスたちは特殊部隊に反撃するのだが、チームは一人、また一人と倒されて行く。敵の目的は会談の阻止なのか? やがて、衝撃の真実が明らかになる……!
ツイッターでおしゃべりしてた方いわく、
http://twitter.com/FaceFromJapan/status/27343450191
<引用>
予算を満遍なく均等に真面目に作った為にメリハリが無いという師匠(注:ドルフ・ラングレン)の真面目さが裏目に出たデビュー作
<引用終 カッコ内は引用者>
その他のやり取りに関してはこちらで。
http://togetter.com/li/59603
なるほどなあ。曲がりなりにもアメリカ大統領や政府高官が出てくるポリティカルな雰囲気、重火器含んだ銃撃戦あり、「軍隊」が襲ってくるという物量の表現、チームの絆を描きたかったらしい登場人物の多さ、意外な裏の事実……。
確かに、多くの要素が詰め込まれ、大作感を醸し出そうとしているかのようだが、結果的に裏目に出て、大変なことをしているはずなのに、なにかちまちまとしているようにしか見えない。
洋館から始まり、隠し通路から地下道へ降りて戦い続けるロケーションは、ゲームの『バイオハザード』第一作を想起したのだが、もう少しプロットをまとめて緊密化し、洋館での攻防戦を主体にしたアクション映画にして、もっと予算を集中させれば、まだ面白くなったのではないか。
何か意味ありげにカットを割ったオープニングや、しけた音楽が延々と鳴り続ける戦闘シーンなど、まあ年間数十本撮るような監督と違い、初監督ドルフさんの「演出するぞ!」という気概は見えたような気がする。効果を上げているとは言いがたいが……。会談の最中、あまりのヒマさに警備のドルフさん以下チームメンバーは皆退屈している……というシーンがあるのだが、見ている我々まで退屈して来るのはさすがにまずい。
あ〜、しかし眠い映画だった……。余裕で10分ほど寝たので、後から見直したぐらいだ。
一部でも面白いところがあれば、ドルフ愛に支えられて愛すべき珍品として記憶に残るのだが、凡庸としか言えない出来である。後の監督作は果たして……?
さて、買ったけど見てなかったDVDがあと4本あるので、まだまだ続きますよ!