初体験でドッキリ!『テラートレイン』

テラー・トレイン [DVD]

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 DVDで鑑賞。リメイク版じゃないよ。オリジナルね。


 汽車を借り切って卒業を控えた医大生たちの仮装パーティが催される。だが、出発直前、誰も気づかないままに一人が殺され、駅に放置される。仮装を奪い取って乗り込んだ殺人者は、一人、また一人と学生達を手にかけていく。殺された学生達の共通点、それは入学当時、一人の同級生にある「悪戯」を仕掛けたことであった。犯人はその学生なのか? 止まることのできない汽車の中、惨劇は続く。


 80年製作、「スクリーミング・クイーン」ジェイミー・リー・カーティス主演作。
 あらすじどおり、酒飲んで享楽的な学生がぶち殺されまくるのだが、事件の発端は冒頭。学生たちが共謀し、ジェイミー演ずるヒロインにわざと思わせぶりな態度を取らせ、ある童貞をベッドに誘い込む。そこに死体が!というドッキリを仕掛けたのだ。人形か何かにしとけばいいものを、医大生なので本物の死体を使ってしまい、ドキドキでベッドに入った童貞君は死体を前に発狂! 精神を病んで入院してしまう。
 で、数年後、殺人事件が起き、被害者は全員ドッキリに関わった奴ら。犯人はあの病院に入ってるはずのあいつじゃないの?ということになる。


 ま〜、残念ながらヒロイン含め、こいつら殺されて当然だね……。犯人が童貞をこじらせたあの男なのかは最後まで謎なのだが、とばっちりを食うのが、学生の貸切パーティというだけで辟易気味の車掌。いい加減いやになってるとこで殺人まで起きて、大ピンチ。主人公がダメダメなので、ついついこちらに感情移入してしまう。


 車内で死体がどこへ消えたのかがよくわからなかったり、あまりかっちりした作りではない。古い作品ということで、現代ホラー映画のスピード感や情報量もないから、テンポも今ひとつ。
 が、ゲスト出演のデヴィッド・カッパーフィールドのマジックシーンのムードは素晴らしいし、ラストに犯人の正体が明かされるシーンでは、細かいカット割りでフラッシュバック的に過去映像を挟み込む演出でたたみ掛けてくる。これ、当時はかなり衝撃的だったんだろうなあ……。


 ミステリ、ホラーファン限定でオススメ。

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