『2番目のキス』

 ドリュー・バリモア主演作。DVDで鑑賞。


 成功を収めたビジネスコンサルタントであるリンジーは、高校教師のベンと出会う。今まで付き合った男と違い、名誉欲や出世志向がなく、裏表のない彼に惹かれるリンジー。付き合い始めた二人だが、冬を過ぎて異変が起きる。発端は、ベンがリンジーの両親に会いに行く誘いを断ったこと。その日は、レッドソックスのキャンプの日だったのだ……。
 実は熱狂的なレッドソックスファンだったベン、その後も二人の付き合いのあらゆる局面で、レッドソックスの試合が優先されるように。最初はそれを受け入れ、球場にも一緒に行っていたリンジーだったが……。


 撮影を開始したら、ほんとにレッドソックスが優勝してしまったという曰く付きの映画。そのせいなのか、どこか中身が及び腰。もっともっと「レッドソックスファン」をモンスターとして描いたら、はちゃめちゃで面白くなっただろうに、ファレリー兄弟にしてはぬるい。
 そもそも「恋愛」「仕事」「野球」を対置したトライアングルが、テーマの建て方として弱いのだな。普通に全部両立出来るっしょ……。本来ならその「両立できない」主人公たちの未成熟さにスポットを当てるべきだったのかもしれない。


 見ていてつまらないことはないが、根本的にパワーに欠ける作品だった。

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