『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』上下 スティーグ・ラーソン

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

 あらすじは映画版の感想を参照。


http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20100210/1265815121


 映画版と比べると、細かい差異がよく見えて面白い。
 映画では実地調査とビジュアルで見せていたところが、小説ではあっさりとネットの調査だけで処理されていたりする。マスコミ論、報道倫理に踏み込んだ部分は、映画では逆にあっさりと描かれ、小説では力を入れて書いてある。逆にくだくだしい主人公のセックス観なんかは、映画じゃあっさりと設定ごと吹っ飛んだ(笑)。


 少々説明的に感じる部分も多く、複数の事件が並立して進む構成が、シンプルな並立だけで終わっている物足りなさもあり。ただ、これはデビュー作だからなあ。それを考えると充分に面白い。


 そう言えば、映画で最後に語られたリスベットの過去が、小説では出て来なかったのだが、そちらは続編でババーンと明かされるわけだな。逆に映画では、次回作に向けた伏線として先に見せている。ここらへんの「引き」の手法の違いも興味深い。

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