『鉄拳 TEKKEN』


 人気格闘ゲームの映画化。


 母、準に武術を教わった青年、風間仁。世界を牛耳る巨大企業「TEKKEN」の支配する街で、その日暮らしをしている。だが、私兵団鉄拳衆によって母を殺され、復讐を決意した彼は、各国が覇権を競う「鉄拳トーナメント」への参加を決意する……。


 ゲームの再現度は『DOA』のような、正しいような正しくないような……頑張ってるような何か違うような……そんな微妙な、言葉を濁したくなるものであった……。
 取りあえず、キャラは減ってるよ! ターミネーターとか相撲取りとかカンガルーとかクマとか、そういうネタキャラは一切出ず。出てるキャラも格闘スタイルが変わってたりするし、性格設定も……。
 トーナメントの組み合わせシーンなどで、それなりにゲームっぽい演出がされてるとこは楽しいが、組み合わせが偏ってて、せっかく登場したのに一回も戦わないキャラなどがいたりして不遇だ。


 ケーリー・ヒロユキ・タガワとか、タムリン・トミタとか、アメリカ作の空手・カンフー映画の文脈を語る上で欠かせない?役者が出てるところが見どころと言えば見どころだろうか……。主人公が時折佐藤浩市に見えるところもマイナスポイント。


 最大の見どころは、卑劣な小物として描かれてしまっている三島一八の、ウィリアムズ姉妹との3Pだろうか……。何も考えずに見ればほどほどに楽しめる。

鉄拳6(通常版)(特典無し)

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